ローラ殺人事件(44)
制作年代が古いので、この映画は白黒である。
しかし、アカデミー撮影賞をとっているからというわへでもないが、
今の時代に持ってきても違和感がナイ!
強いて言えば、カメラの操作が、最先端の物に比べれば制限があるが、
そんな事も、見始めるとすぐ忘れてしまう。面白いのだ。
字幕の時から始まる主題曲も効果絶大である。これから何かが起きる!と予感させる。
しかも、登場人物、服装も違和感がナイ。特に主役のローラになる人ジーン・ティファニーの
美貌が現代的的なのだ。
ストーリはいきなりこのローラが殺され、刑事が高名な批評家の所に調査にやってくる所から
始まる。全般は回想録的に事件の状況を展開して行く。
巧みな設定で最後まで誰が犯人か分からない。容疑者はそんなに多くないのだが...。
室内での会話のシーンが多いのでよく見ていないとよけい分からなくなる。
ローラはデザイナーなのだが、高名で傲慢な批評家により、彼女も有名で裕福な社交の世界で
活躍するようになる。
上映時間は短いが、今の一流の作品よりと比較してもなんら遜色がない。
むしろ、カメラワーク、特殊効果の多用している現代映画より、
会話、音楽、の使い方ではこちらの方が上かもしれない。
少々物足りないのは、昔の映画の常だが、本編が終わるとすぐ終わるので、余韻を味わう
時間がないのが残念ではある。逆に言えば現代映画の終わりの字幕は長すぎる。


北北西に進路をとれ(59)
アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンスメロドラマ?
ロジャー(ケーリー・グラント)はキャプランという男に間違えられ、国際スパイ団の陰謀に巻き込まれ、
何が何だか分からないうちに、命がねらわれたり、救いの手があったりで、よく見ていないと分からななる。
ここに謎の女性(エバーマリー・セイント、ヒッチコクの好きなタイプ、金髪で清楚で知的、私も好きなタイプ)が現れる。
だが、この女性見方なのか、悪者の一味なのか?最後の最後まで良くワカラン!ように出来ている。
この映画の最高調はやはりサウスダコタのラショモア山でのアクションだろう。
ここは誰もが知るいている、リンカーンなどのアメリカ大統領の像が山に彫られている場所である。
ここの近くの山の別荘での見る物をも息を潜ませてしまう、シーンがあり、そこから二人の脱走シーン
逃げた先がまさか.....。絶体絶命!!
この映画は見るべき作品で、説明してもよく分からなかったする。
見ていても分からなかったりするくらいであるから....。
ヒッチコクはたぶん撮っていてもこの女優に惚れていたのだろうな...。
自分の代わりを当時の2枚目スターのケーリー・グラントにやらせたのではと思える。
今見ても、決して古さを感じさせない作品である。

泥棒成金(55)
ヒッチコック映画である。
今は亡き二枚目スターのケーリー・グラントと後にモナコ王妃(ソノ後自動車事故で割と若くして死亡)
になった知性的金髪美人のグレース・ケリーの泥棒さんのお話である。
元泥棒のロビーに最近起きた宝石盗難の容疑がかかり、警察の追ってを振り切り、
自ら犯人探しに出る。
場所はよく覚えていないのだが、地中海の観光地だったと思う。
ロビーはホテルの女性にも好かれていて、この女性と、ケリー扮する富豪のお嬢様とのやりとりも
結構おもしろい、ケーリー・グラントの犯人探しの演技もなかなか良く、だからか、後のオードリー・ヘップバーンの
シャレードにも出たりしている。この演技を見ているとついクセがうつって、自分も成ったつもりになるから不思議である。
でも、泥棒には見えないが....
彼は富豪のお嬢様を疑い身辺調査に..でも敵も然る者である。なかなかしっぽがつかめない。
山麓のカーチェースも見物、そして盗難のあったソノ夜、屋敷の屋根で犯人を追いつめる....
さて、どうなる事やら......
場所が観光地でいいし、女性は美人だし、男も2枚目だし、話はややこしいがドンパチやるわけではないから
はらはらはするが、かえって最近の爆発シーンやドンパチやるシーンがやたら多い昨今の作品も見直して
欲しいと思う。

コップ・ランド(97)
アクション映画かと思ったが違っていた。
なっと言ったってシルベスタ・スタローンが主演の作品だし、
刑事物でもあるしと思うのもむりはないのだが。
しかし、スタローンは体型も違っていた!あのマッチョマンのイメージがない!!
年取ったの?体調悪いの?などなど思いながら見てると、
キャラクターもサエナイやる気のないやや飲んだくれの役である。
NYの郊外にある、警官の多く住むギャリソンの保安官役である。
ここは、警官の町と思えるくらいの町で、ここを仕切っているのが
レイ、彼は自分の思うようにこの町を仕切っている。
彼を嫌う者は、合法的に処刑されてしまう。
ある時、若い熱血警官が自分の車にぶつかって暴走する黒人組
の車を追い、殺してしまう。これをレイグループが彼を川に飛び降り行方不明
になったようにしてしまう。
NY市警の内務調査官のモー(ロバート・デ・ニーロ)が調査に乗り出す。
しかし、この町はレイの町。調査ははかどらない。
その後も事件が起こるが、全部闇の中。
しかし、ついにフレディが立ち上がる。が、そのときはモーも職務を解かれ
手伝えない状態に成っていた。
それで、単身....
ストーリは割合と淡々としている。現実にもありそうな話で、今までもにたような
話は結構あるが、アクション映画に作られている。
だから、勧善懲悪に作られているので、見るほうは気楽にみれるたのだが。
これは、やや社会派的な作りに成っている。
その分、よく見ないと、話が埋もれてしまいそうになる。
つまり、話が良くワカランことに成りやすい。しかも、スタローンに期待しがち!

だから、この映画を正しく見るには、今までのスタローンを忘れることである。


マッド・シティ(98)
ジョン・トラボルタ(サム)とダスティン・ホフマン(マックス)の競演だから、さぞドンパチが
と期待してしまうが、トラボルタのサム役は博物館を首になった気の弱い守衛の役。
ン!!
とのっけから、ズッコケてしまう。見るほうの勝手なイメージは本によくないといつも思っているが
どうしても勝手に思ってしまう。
一方のホフマンのTV記者役は、キャラクターピッタリのはまり役である。
話の展開は
首になったサムが女性の館長に首を取り消すように交渉に来たところが、気丈な館長に比し
気が弱いサムはライフル銃とダイナマイトを持参していた。
マックスはたまたま、上司の命令で新人の女性アシスタントと取材に来ていた。
そこにこの二人が言い合っているのを、トイレに行っているときに遭遇、即取材開始!
さらに、事態は悪く、言い合ってサムが館長に銃を突きつけたが、それを払いのけた
時に、もう一人の黒人の守衛の腹部に暴発してしまう。
程なく、マックスも見つかり、見学に来ていた子供達共々人質に!
だが、マックスはこれぞチャンスとマスコミ魂でサムを説得。
見事独占インタビューをする事になる。
トントンといい方に進んでいたのだが、NYのかっての同僚のニュースキャスターが
これは事件だと、犯人を良人と思い刑が軽くなるように、しかも自分も売れるいい方法で
解決をしようと番組を構成していたが、
会社のトップ同士の決定で話は正反対の方向に、
しかも、だいぶ手なずけた新人の女性アシスタントも、お金と名声のため、
マックスとは反対の方向に.....
マスコミは犯人を悪者でトンでもないやつと決めつけ報道を真実を曲げ
撃たれた黒人守衛も数万ドルの出演料で面会出来る状態でないのに
独占インタビュー。NEWSも作りもの!!なのである。
放送する側の気に入った所だけカットして放送!
結果は........

多少なりのインタビューを受けた経験のあるものは分かる。
NEWS位情報操作をしないでほしいものである。
カットは操作でないと思っているのだろうか?日本のNEWSも大同小異である。