ヴィドック
Vidocq 2001 フランス
1830年パリ、名探偵のヴィドックが犯人との戦いで殺害されたと号外が出た。
そこに、ヴィドックの伝記を出版する約束だったと田舎町からやって来た作家エチエンヌ
がやって来、彼の足跡をたどり初め、ヴィドックの活躍を聞き出した。
そこに、彼の愛人とも助手ともとれっる表向きは東洋人ダンサーをやっている、プレアと逢い
犯人との対決劇などを聞いた。......
お話は全般は死んだヴィドックの伝記を作るために作家エチエンヌの目を通したような
感じで描いている。が、途中から何かが変!?
話の中で徐々にヴィドックが犯人の正体をつかみかける。
警視総監、警部もその間にも行われている殺人を追いながら犯人を追いつめていく。
話の展開が謎を紐解くように展開していくので、見ている観客も一緒に謎解きをやっているかの
様な気分になってくる。
しかも、革命前夜位の時代背景の描写も素晴らしい。
謎の犯人の猟奇的性格を見せる彼の館でのヴィドックとの戦いも雰囲気が普通じゃないため
人の体の中で戦っている様な気さえする。
また、ナゼ犯人はガラスの仮面を付けているのか?の謎解きも.....。
ホラー映画の様な雰囲気もあるが、謎解きというストーリ展開が今までの探偵モノとひと味違い
日本の横溝正史的でもあるが、さらに、不気味である。しかも、どんどんと動いていくのである。
ココは情景設定のうまさだろう。また、カメラワークもハリウッド顔負けのダイナミックに俳優の
演技を追いかけている。相当に何度も練習したのでは?と思わせる位である。
なかなか、最近のフランス映画は頑張っている!
比べて日本は、あの人気のあった「陰陽師」でさえ、この映画の1/3位のレベルに思えてしまう。
もうチョイ、頑張って欲しいものである。
ジェラール・ドパルデュー(ヴィドック) ギヨーム・カネ(エチエンヌ・ホワッセ) イネス・サストレ(プレア) アンドレ・デュソリエ(ロートレンヌ) ムサ・マースクリ(ニミエ) エディット・スコブ(シルヴィア) ジャン=ピエール・ゴズ(トゼ) イザベル・ルノー(マリーヌ・ラフィット) ジル・アルボナ(ラフィット) (監督・脚本)ピトフ (脚本) ジャン=クリストフ・グランジェ (美術) ジャン・ラバス (キャラクター・デザイン)マルク・キャロ (衣装)カリーヌ・サルファティ (音楽)ブリュノ・クレ |
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