Fail Safe/未知への飛行(2000)
TV映画のビデオ化、しかも白黒。
作戦本部のある設定は、同じようなお話の「ウオーゲーム」に似ている。
ただし、こちらはTV版のせいか、かなりセコイ。
が、話はほぼ同じなのだが、結末はこちらはOUT!になる。
6機編隊のジェット爆撃機さらにその後ろに支援戦闘機が何機か付いた
編隊がいくつかのグループで訓練飛行するのだが、
機密指令を発行するBOXが異常を起こす。しかし、そのBOXを交換しただけで
動作確認が単純で、また異常になり、攻撃指令を発してしまう。
「「ウオーゲーム」の場合はコンピュータが高度に発達した知能で、ハッカーの少年を
製作博士の指令と思い、全面戦争をシュミレーションしてしまうはなしだが。
こちらは、ななり古い装置で、今から40年も前の装備だが....
指令をキャンセルできない。
大統領と、ソビエトの書記長がホットラインでのやりとりも危機せまる迫力がある。
ただ、電話しているだけなのだが....。
ジェット機の戦闘シーンもほとんど無いに等しいのだが、会話のやりとりだけで
こうも、緊迫感を表現出来るとは...低予算の映画作りに大いに参考になる。
時代も米ソ冷戦時代を写しているのためだろう、白黒がよりリアルな感じを受ける。
多分俳優の演技力がものをいっている部分も見逃せない。
ジョージ・クルーニの製作総指揮だが、当人は以外に出ている時間が少ない。

最後の決断がスゴイ!
CGを駆使した迫力ある映画とは正反対で、作り方は時代に合わせたように
まるで、3,40年前に作られた映画?とおもわせるイメージ作りも功を奏して
いるのだろう。
今のハリウッド映画の作り方に一石を投じる事になればと思う。
いかに、核装備が愚かな事かと....。