宇宙戦争
War of The Worlds ,114min , アメリカ
2005/06/29

The War of the Worlds (1953)の作品は当時かなり印象的であの宇宙船の頭から出てくる
ヘビのような格好をした光線銃で町を焼き払い、また、横の緑色いとこからも別の怪光線を出す。
また、シールドがあり当時最強と思われた原爆をものともしない様は脅威であった。
当時アメリカの原爆実験をNewsで流していたので余計印象が強いのだと思う。

さてもう一つ、インディペンデス・ディ IndependenceDay(96)
もちらは、かなりアメリカ的で面白かった作品だが、原作から、かなり離れている。

スピルバーグは原作のイメージを大切にしながら、視点を軍人、政治家、科学者を登場させないで
一般人の視点からの恐怖を描いている。
ただ、何処にでもいそうで、少々問題のある家族が中心なのはドラマを盛り上げる観点で
選択したのだろう。
だめ親父のレイが神経過敏な娘レイチェルを守るために必死に行動するのはスピルバーグ
の好きなキャラクターと思う。
ディープ・インパクト(98)でも主役は親子である。ここでも少々確執のある関係になっていたりする。

一番はやはり宇宙船だが、この作品では、原作に忠実と言われている、長い足をもった乗り物で
当然ながら、宇宙から来たのでなく、太古の昔から地中に保存してあったという設定。
さらに、殺人光線とは違い、人だけを分解してしまう、中性子爆弾のような光線?
不気味なのは、娘がさらわれるシーンのとこであたり一面に赤い粘性のある物質がそこいら一面に大量に
あることだ。しかも当然かもしれないが、それがなんなのかわからないが、トライポッドといたかな
宇宙人の乗り物、これから半透明な管が出てきて、そこから吐き出させるようなのだ。
どうも、人間を砕いて柔らかい粘土のように、しているように思えるので、....
ま、ともかく不気味に出来ている。
小屋の中に大蛇のようなカメラが入ってくるとこ、さらに宇宙人が入ってくるとこは思わず息をこらしてしまう。
大概、SF作品はどこかに説明的シーンがあるのだが、
一般人からの視点で描いているから当然なのだろうが、まるでない。
地球がどうなっているのかもTV、ラジオも使えなくなるのでまさに疑心暗鬼的に見ているほうもなってしまう。
かろうじて、オマージュとしてなのだろうが、初めと終わりに解説?が少々ある。が、取ってつけたような感じで
ここが残念な気もする。
ま、スピルバーグの狙いは恐怖。だからね。

監督: スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg

原作: H・G・ウェルズ H.G. Wells
脚本: デヴィッド・コープ David Koepp
    ジョシュ・フリードマン Josh Friedman
撮影: ヤヌス・カミンスキー Janusz Kaminski
プロダクションデザイン:
   リック・カーター Rick Carter
衣装: ジョアンナ・ジョンストン Joanna Johnston
編集: マイケル・カーン Michael Kahn
音楽: ジョン・ウィリアムズ John Williams
Starring::
Tom Cruise トム・クルーズ (レイ・フェリエ)
Dakota Fanning ダコタ・ファニング(レイチェル・フェリエ)
Tim Robbins ティム・ロビンス (オギルビー)
Justin Chatwin ジャスティン・チャットウィン 
            (ロビー・フェリエ)
Miranda Otto ミランダ・オットー (メアリー・アン)