オーロラの彼方へ(2000年12月)
Frequency(周波数)/アメリカ映画/ニュー・ライン・シネマ作品/ 118分

1969年10月12日に起きた悲劇、それはジョンの父フランクがブラックストンに起きた倉庫の火災で
消防士の父は4Fに取り残された少女を命を救うために命を落としたのだった。
その30年後ジョンは殺人課の刑事になっていた。過去に起きた連続看護婦殺人事件を調べていた。
ある日、弟家族が、釣り竿を借りに来たとき、昔、父が使っていた真空管の無線機を見つけ、試しに
元あった場所に設置した。無線機は動いたが、なにも聞こえなかった。
それは、ニューヨークにオーロラが何十年ぶりかに出現した。
そして、無線機から呼びかけがあった。はなしているうちに、それは30年前の父からであった。
この所は、コンタクト の最初のシーンに似ている。 コンタクトでは 宇宙で父に再会するが...。
無線機にはそんな不思議な感覚がある。インターネットはやはりイメージ的に線でつながっている感じ
から、未知の人と会う事はあるが...むろん無線機だと宇宙人や未来、過去につながる訳ではないが
この映画ではオーロラが一つのキーに成っている。
私は無線機は作らなかったし、話もしたことないが、友達はやっている者もいた。
今は、大してやっていないみたいだが....。だから、多少気持ちはわかる。
交信出来たが...交信中に父が机の上を焦がした。その焦げが今の机に反映されてくる!
過去は変えられるのだ!と気づく。
そこで、交信できた次の日が火事で父が死ぬ日だった。そこで、ジョンは父にアドバイスをする。
そして、結果、父は助かるが...今度は母が写真から消えた。そして
連続看護婦殺人事件の被害者が3人から10人に変わっていた!
今度は母を救う番、父に連絡し父は行動するが.....ここからはサスペンス物に成っていく。
一方で親子の愛情、家族愛を描いている作品ではある。
思い出がフイードバックしたり、直接手を出せないもどかしさの表現もなかなかいい。
有名な俳優は出ていないが決して手抜きになっていないが、ものすごくお金がかかっている
といった、雰囲気もない。カメラもカット、ワーク共に問題なし。
ただ、もう少しオーロラとの絡みが欲しかったし、弟をほとんど重要視してないのはチョイト変。
面白いのはYahooが話に出てくる。多分株を買うようにとの意味だったのだろうか。
終わりの編で家が急に立派になるところがある。
男女の愛はないが、親子の愛はたっぷりとあるから...時に自分の小さい時を思い出させてくれる。

デニス・クエイド(フランク・サリバン)
ジム・カヴィーゼル(ジョン・サリバン)
ショーン・ドイル(ジャック・シェパード)
エリザベス・ミッチェル(ジュリア・サリバン)
アンドレ・ブラウアー(サッチ・デレオン)
ノア・エメリッヒ(ゴードン・ハーシュ)
グレゴリー・ホブリット(監督)
ホーク・コッチ(製作)
ビル・カラッロ(製作)
トビー・エメリッヒ(脚本・製作)
アラー・キヴィロ(撮影)
マイケル・ケイメン(音楽)