Star Wars Episode1
(1999)
見て、驚いた。スゴイ!の一言に尽きる。
何がスゴイのか?
1:CG作品での規模。今までに見た中で最大だろうと思う。
  完全に新しい世界を構築してしまった。しかも、画面が明るい。
  CGなどのテクニックを使うと、とかく暗くしがち、理由は細部が誤魔化せるからである。
  だから、スゴイのだ。つまりデテールまでこだわって作っているのだ。
  SF映画でこのデテールを作る事はお金のかかる事だし、創造しなければいけない訳だし、
  作業が膨大になると、物語の展開がおろそかになりがちになる危険性もある。
  だから、スゴイ!
2:アクションがスゴイ!
  過去のStarWarsに比べても新しいアクション、すでに使っているアクションも混ぜ
  StarWarsのおもしろさを作る要素としてのアクションにいよいよ磨きがかかっている。
  ポッドレース。まるでゲームみたいでしかも途中のアクシデントを交えての展開、はらはらどきどきモノである。
  ジェダイ対シスの格闘!今までも必ずこのライトセーバーを使った戦いのシーンは有るのだが、
  これほどの迫力はなかった。演技を指導した人も大したモノだ。シスの剣が今までのと違いどう使うんだろう
  と、少々不安だったが、大満足であった。
  これも必ずある、宇宙船の戦い。今回は多少軽めだったが、アナキン(少年)の操縦が面白い!
  ここは、チョト不満、もうチョイ見せて欲しかった。
  メカ戦士ドロイドとグンガン人達の全面戦争。クイーン・アミダラ達の城突撃戦闘。
  この二つはジェダイの復讐でも使われたが場所がチガウし、登場人物もチガウから問題なく面白い。
3:衣装がスゴイ!
  クイーン・アミダラの衣装。誰がデザインしたのか分からないが、こんなにもバラエティに富んで、
  しかも、違和感がない。他の映画だと絶対ミスマッチだと思うけど。素晴らしい。
  日本風、チベット風、中世ユーロッパ風、トルコ風などを元に、さらにそれらを越えたデザイン。
  素晴らしいと絶賛せざるを得ない。
  ジェダイの服装も地味だが上着は日本風、シスも黒装束だが忍者の様でもある。
  そういえば彼らの戦いもどこか日本のチャンバラに似た感じがする。
  千葉真一の柳生十兵衛を思い起こしてくれる。
4:サウンドがすごい!
  音楽、効果音とも、すばらしい!少しでも調子が画面とマッチしていなければ、違和感を持つ
  ものだが、これは最初のStarWarsからすばらしい出来だったが、この効果で、
  この作品をさらにスペース・オペラとしての地位は確定的である。
  この、音をを聞くだけで、シーンが思い起こされ、気持ちがわくわくしてくるのである。
5:俳優がスゴイ!
  何と言っても、クイン・アミダラだろう。ナタリー・ポートマンがこれほど素晴らしいとは..!
  完璧に女王に相応しい。威厳があり、優しさがあり、行動力あり、表情も完璧である。
  もう一人、アナキン、ジェーク・ロイド、メチャ、イイ、キャラクターに仕上がっている。
  こんなに幼ければ多少の不自然さはあっても良いのだが...アメリカ利画は何故
  こんなにも、幼い者達を超一流の演技をするようにする事が出来るのか!
  よほど、手慣れたプロフェッショナルな演技指導するスタッフが居るのだろう。
  今までの、登場していた俳優が全く出てこないので心配していたが、それはよけいな心配で有った。
  大概の映画は人が入れ替わるとイメージが壊れ、それで大分損をするのが常なのだが、
  むしろ、これからの続編にさらなる期待を膨らませてしまう位に、素晴らしい。
  でもこの二人まだ幼いから、次回作は誰が登用されるのだろう....。
6:キャラクターがスゴイ!
  今までも、沢山のキャラクタが登場しているが、今回はさらにスゴイ!
  ジェダイ達と行動を共にするグンガン人のジャジャー・ビンクスはじめ、意地悪なアナキンの主人
  ワト−、レースの相手のセブルバなど動きがまるで人間と同じようだ。
  今までのは、縫いぐるみだが、これらはCGである。だから演技をする人も大変だったろうと思う。
  3DCGで映画の作品が出来てしまうこのごろだから可能になったのだろう。
  次はCGキャラと人との格闘かな?
ストーリはつまらないかと言うと、これまた、なかなか凝っている。
クイーン・アミダらのナブーを攻撃ししている通称連合の総督達を操っている黒幕のダース・シデイアス
得体が最後までワカランとこが謎めいていて、今後の作品に期待を持たせる。
それにしても、いろんな種族がいるStarWarsの世界はどんどんと広がりを見せてくれるだろう。
話は、いくらでも作れる位の規模になっている。
作り話なのに、現実にある世界と勘違いしそうなくらいである。
この話も、現実の話のように思えてくるからスゴイ!!
何度見ても、多分飽きが来ない作品だと思う。見るたびに新しい発見もあるはずだ。
こんなに、期待が良い方にはずれた作品もめずらしい。