ソルジャー(98)
カート・ラッセルのSFアクション物だ。
舞台の設定は、アルカディア、なんか、松本零士のアニメに出てくる名前だが、こっちは
宇宙の粗大ゴミ廃棄用の星なのだ。
映画のストーリはわかりやすい。良くあるパターンだ。だが、この映画はストーリ中心では
ない。この廃墟のような星のイメージ設定が素晴らしい。
いかにも有りそうなイメージではあるができばえがチガウ。リアル感があるのだ。
ソルジャーの性格付けも良いのだが、ソルジャーとしての生活を描いている所が
やや少ないように思う。最後の所もややあっさりと片づいているのは物足りない。
せっかくココまで作ったのだから、最後までやり遂げてほしかった。
だが、一番面白いとこは十分に満足出来る作りだ。
簡単なストーリは
生まれたときからソルジャーとして育てられ、強い物が生き残るようになっていく。
ある時強い物が残る、戦いでトッド3405はケイン607に殺された。最初から死ぬ?
で、死骸を粗大ゴミとともにアルカディアに廃棄する船に死骸としてトッドは積み込まれていたが。
投棄の寸前に気が付いた。
捨てられた星には不時着事故でそこに住んでいる人たちが居た。
彼はその夫婦子供3人暮らしの所で養生させてもらう。
だが、彼は昔の戦う機械としての洗脳で過去の戦いをフラッシュバックさせていた。
そこで、恐怖におののいた先住民達は、彼を別の所の行ってもらう様にする。
だが、サンドラの夫は追い出したことに後悔し、つれに行く。
が、ソルジャーのいた部隊が練習としょうし、落第生を標的に戦闘訓練をしに
星にやってきた。さらに、彼らは武器をほとんど持たない先住民も敵として
銃撃する。トッドは自分を救ってくれた住民の恩に答えるべく、立ち上がった
ココでの活躍はシルベスター・スターロンのランボを彷彿とさせる。
強いのなんのって。ココで、ライバルのケインと再度死闘を繰り広げる.....。

このような廃墟を描くSFは大概、汚いのだが、ココの住民はこぎれいだ。
特に、サンドラとその子で救われるのもありがちだが、確かに効果はある。
その二人によって、人間としての意識を持つようになるのだから。
この設定がないと、ファイティングゲームと大してかわらんことになる。
寒々しい風景の最初から、未来の地球を連想させる。空母が廃棄されている
さまは、不思議な気分である。
おそってくるソルジャーのスタイルも未来の兵士はこうかもしれないと納得させられそうな
できばえである。細かい所まで作ってある。
装甲車の出来もすごい、これって特注?それとも上手く見せているだけなのだろうか?
しかし、いい出来だ。
カート・ラッセルの役かほとんどしゃべらないのだ。そこが余計にリアルさを出している。
安物だと、いろいろと説明をやらせるのだが、確かにわかるけど、迫力が生まれない。
上映時間がみじかすぎだ!後20分はがんばってほしかった。そうすれは完璧に成ったろう。
SF戦闘ファンにはお勧めの作品です。