ミッション・トゥ・マーズ(2000/5)
最近は期待を裏切られることが多い。
この作品も、見る前までは、というより、はじめのところで、火星探査に行った4名がまるで
デューン(砂の惑星)のような、怪物に2名が飲み込まれてしまうので、テッキリその路線かと
思ったのだが.....。
どうも、途中から変わる....そう2001年宇宙の旅の続編、2010年宇宙の旅のさらに
続編のような雰囲気が出てくる。この物語は2020年の設定なのだ。
物語はその意味でも、ここで、書くのはよそう。
つまり、謎解き的要素が多分にある。
ヒントは2010年の続編+コンタクト+未知との遭遇の様な...といっておこう。
途中、船から離れて、宇宙遊泳するとこが有るが、これはある意味怖い。
高所恐怖症の人にはお見せできない...が見方によっては綺麗だ!
この映画の面白さは
1:火星に起きたトラブルの謎を解く....これが最大の面白さではある。
2:宇宙旅行の面白さ...アポロ13程ではないが...トラブルを克服しての面白さはある。
  むしろ、この所は2001年の雰囲気に近いかも。
3:小道具の楽しみ、宇宙船や宇宙服、などマニアックなら...
少々残念なのは、少しダイナミズムに欠ける。最初が衝撃的なだけに、その後がやや平坦に
描かれているのが残念。
構想は良かったのだが、技術が追いてこなかったような印象が残る。
だから、ついつい、何度も見てしまう。

謎を解く..だから、あちこちにKEYになる仕掛けがあるのだが.....。
なぜか解決の所がすんなりと過ぎてしまう....。

やや、愚痴っぽい評価だが、SFファンとしてはなかなか良い素材を持った作品だから
もうチョイ...と思ってしまうのだ。
ただ、それを実行すると2001年のように難解と言われる作品になってしまうから、
その前で止めたのかもかもしれない。
SFファンとしては2001年でも物足りなさを感じるので....。
1000人中1人くらいしか理解できる程度の作品を誰か作ってくれないだろうか?

しかし、安直なジェット・コースター的な作品より好きだが。