ファースト・コンタクト 
スタートレックの最新作。
 ほとんどのスタートレックを見ている私にとってスタートレックと言うだけでだいたい 
ストーリが想像出来てしまうのが情けない。 
しかし、スタートレックの作品の寿命の長いこと。
それだけのことはあるシリーズなのだ。 よくも、こう毎回毎回、アイディアが沸く物だと思う。
今回はスタートレックのバージョンもEとか。 
ファースト・コンタクトの意味は序盤で分かる。2063/4/9異星人と最初に合う日である。
 しかし、それを阻止しようとボーグが24世紀から過去に飛ぶ。スタートレックもそれに続き。
 ボール状のボーグ船を量子魚雷(なんで魚雷なのだろう?宇宙船だからか)でやっつける。
 が、事はそう簡単には終わらない。ボーグがスタートレックに進入していたのだ!! 
ボーグは進化した機械人間である。武器も最初の内しか使えない、すぐ対応してしまうからである。 
いろいろあるが、終わりのところで、スタートレックを遂に占拠されて、撤退する事になる。
 クライマックスに近づくに従い、釘付けになる。いい作りをしている。
 最後は、いつものスタートレックではある。当然だが。 見所はいろいろある。
まずボーグ、デザイン的には日本人好みのキャラクターではあるが..。 良くできている。不気味さもいい。
しかも何人も出てくる。 次に、ボーグたちが船外で人類を滅亡させる武器を準備している所での戦い、
無重力を 再現させている。今でも無重力が宇宙を一番感じさせる場面であることには違いないし。
 トリックもお金がかかる。 モビーディック(白鯨)の話が出てくる点、この話を作った人の好みが分かる。
 でも、少々落ちが単純か?でもいい。 
人類が最初にワープに成功するロケットを作った博士が大酒飲みで、決して品行方正でない のもいい設定だ。
もし立派な人だと反感買うはず。 しかし、最近はデータの出番が多いのがチョト気にくわない。 
スタートレックの基本テーマは異星人(異なった価値観、習慣)との出会いで、どう対処 するか、なのだ。
 また、24世紀の理想(一応)文明の考え、も紹介しているが、たぶんストーリの展開上 だろうが、
なぜか軍事国家的なのが気になる。アメリカ映画はどうしてもこうなるのが 多いのがどうしても気にかかる。
 軍事がないのはさすがスピルバーグ、宮崎である。  ストーリ的にはインディペンデス・ディよりいいと思うが、
スタートレックはシリーズ 物なので、メンバーや、宇宙船のキャラクター、結果はOKとなるのが最初から解る分損する。
 どんなに良くても満点で80点にしかならないのである。

マーズ・アタック!
?!?!?!まったく、コンセプトがいまいち見えない。
わるくいえば、駄作。B級作品としてみれば、メチャ金がかかっている。
だから、たぶん、A級。?内容からすると、アメリカ的ジョークの作品、結構向こうは
この手が好きらしい。スターが大勢顔をだしている。
出演は007/ゴールデン・アイのピアース・ブロスナン。
バット・マンのジョーカージャック・ニコルソン、そしてどんな関係か歌手の
トム・ジョーンズのIt’s Not unusual (よくあることさ)をベガスの舞台で歌っている。
カントリー&ウエタンか昔のミュージカルだと思うのだが、随分幼少のころ聞いた
音楽が決め手になり、大ドンデン返しになるのだが。
・・・・・。中に、ラバ・ニュイ(モアイの謎)の一シーンも入っていたり、
ジョークも、バント失敗の様な、よく分からないものばかりだし。
火星人の恐怖でもないし、はっきり言って、恐怖は感じない。
ただ、この火星人、良くできている。それに大勢出ているのは、制作が結構大変
な労力がいる。それから、円盤!インディペンデス・デイでは巨大さで、視覚的に
恐怖を与えたのだが、数で、しかも、少々リアルさに欠ける侵略のシーンは...
迫力はまったくない!!
単なるドタバタ映画?かもしれない。
When I following you...で始まる歌なんだっけ..。


インディペンデス・ディ
IndependenceDay(96)
この映画を見ていると、このHomePgeにも書いてある宇宙戦争
のレメーークと思われる程、ストーリの展開が似ている。
1:いきなりUFOが攻撃してくる。
2:UFOがシールドしている。
3:原爆にも全くびくともしない。
4:圧倒的な破壊力で一方的な戦いで前半おりかえす。
5:異星人がタコに似ている。
6:最後はウイルスで壊滅的にやっつける。
7:ストーリの中頃で、異星人に遭遇する。
宇宙戦争の時も、当時としては、圧倒的なUFOにもの凄い印象を持っていたが、
今回のこのUFOは母船の直径が何と24Kmもあり、これが頭上に現れる。考えてだけでも
恐怖が走る。
この、VIDEOを見るのなら、部屋は暗くして、音量はやや大きめに、してみると大分
迫力が増す。私は劇場で見ていないが、大きいスクリーンで見れば、
都市の、破壊シーンは格別のはずである。
巨大なUFOという発想は凄い、ただ、なぜ直前まで分からなかったのが説明が無いのは残念。
見終わって、主題のインデペンデンス・ディの意味が分かる。
別の意味でゾクとさせられた。アメリカにとってこのインデペンデンスは日本人の感じる
数十倍も意味が有る事なのだ。ついこの前ジャパンバッシングが社会問題にまでなったが、
アメリカから見れば、我々、日本人はエイリアンなのだと。
それに引き替え日本人は独立自尊なんて全くないようにみえる。国が国民に期待しているのは
従順な家畜の様な国民の様に見えてくる。
ここで活躍するコンピュータエンジニアは大統領の知り合いで以前この大統領をぶん殴った
と言う。ここは大統領も市民も同列であると歌っている。もう一つ、戦闘機パイロットの恋人が
ファーストレディを看護する所で、ファーストレディが、職業はと聞くと「ダンサー」よと答える、
どこで「バレリーナー」と確認した返事「裸で踊るのよ」「でも、恥じてはいないわ、いい収入に
なるのよ」「子供のため仁も働かなくちゃ」....。
私も、この設定はいいと思った。
働く、一生懸命生きる。恥も外聞もない。この精神はいい。
異星人と遭遇したパイロット墜落したUFOから出てきた異星人をげんこつでノックアウトに
するが...ここは痛快である、拳銃じゃない所がGOODではないか。
エリア51が登場する。無いはずの場所がある、ここで、このノシた異星人を解剖するのだが
ここで大暴れ、ここん所は、エイリアンを彷彿とさせる。
後半、コンピュータ技師デッビドとパイロット、ヒラー大尉とで宇宙に浮かぶ母船に向かって
UFOを操縦して乗り込むが、この母船のイメージも、エイリアンの乗っていた星に不時着
して、壊れていた宇宙船に似ている。しかし、巨大である。残念ながら、
TVではこの迫力は伝わらない。
地上では大統領自ら、F18に乗って地上の母船に向かって行く。
この設定も、アメリカらしい、日本だとどうなるんだろう?
しかし、総攻撃もこれまでかと思ったとき、農家の農薬を散布する複葉機を操縦していた
老人が日本風の特攻をやる、それで、巨大母船は破壊する。これで、攻撃方法がわかり
世界中に打電、それで、地球は救われる。てはなし。
パニック映画としてみても、CGが凄く、都市が破壊されるシーンの物凄いこと。CG技術の
おかげであろうが、このシーンだけでも、ほかはどうでも良いと思わせる位凄〜い!!!
昔の宇宙戦争を遙かに超えた凄い作品である。
破壊の凄さ、巨大UFOの迫力はスターウオーズを遙かに超えているできである。
しかし、最近の、ハリウッド映画半端じゃない。
特にCG技術を使った映画は対抗出来る国は永久に現れないのではないかと、思われる。


フェノミナン
Phenomenon(96)
ジョン・トラボルタの主演映画である。
SFとしては、小品ではあるが、残念ながら私はこの手の作品がどこから来たのかよく判らない。
超能力の話は日本のアニメしか知らないが...。
だから、どうしても、素直にみれない...。
ただ、超能力になった原因がはじめはUFOと思っていたが、脳にガンが出来ていたため、
何らかの影響で、脳が活性し、超能力が働いたとの設定。
そして、この映画のテーマは人類愛、である。
面白いのは、周囲の人の反応である、極近しい友人以外は、単なる興味本位、「どうしてそんなな
能力がみについたのか」「本当に種も仕掛けも無いのか」「何かやって見せろ」「インチキ」
など..。最近の日本のマスコミが少年の殺人を巡って騒いでいるのはこの程度の様に見えてくる。
「ただ興味本位」、すばらしいアイディアを教えたい、自然から感じたことを伝えたい、
といった言ったことは無視される。
現代の世間の態度を痛烈に批判している。ただ、批判しているので無く、生き方をも示している。
愛すること、そして自分のためとかでなく何かシナクッチャ!、人のために...。
死ぬことは怖くない、今日どう生きるかが重要なのだと...。
も凄い衝撃とか、びっくりするシーンは無いが、ジワーッと心温まる、そして励まされる、
いぶし銀のような良い映画である。
これも、ハリウッドで作品....。日本でも作れそうな映画だが、黒澤監督の「生きる」
に似たところがある。最近の日本映画はどうして.....。不倫、イジメ、ストーカー......。
良い映画を見た後の気持ちは....秋晴れ....。大切にしたい。

スクリーマーズ
タイトルからするとB級映画と思われるが、中身はエーリアン風に恐怖の連続である。
ロボコップのピーターウイラーが主役、人選はGoodだ。
スクリーマーズとは敵が近づいたときに高速のモグラのように人に近づき高速で
回る歯車状のもので人を殺す機械の事(と最初は思うここがミソかもしれない)。
出だしから、残酷なシーンが有るが、撮り方のせいか、人形の手足がとれる様な感覚でみてしまう。
意図したのかどうかは分からないが、少し、ほっとさせられる。
ところが、このマシン、進化をする事が分かる。
本部での戦いは、廃墟での戦い、この部分何とかしてほしい、最近の物はどうしても狭苦しい
ところで、戦う設定が多いのは、好きになれない。
ハラハラ、ドキドキの迫力を演出するには楽な方法では有るが、正直飽きてきた。
この映画も一種の化け物(変身もの)ではあるが、機械が進化するところが新鮮で、
この部分では後半にかけドウナルンダロウと目が釘付けにされる。
効果音もなかなかで、動くミニメカ(これもスクリーマーズ)の出来はナカナカである。
終わりかたからすると(エイリアン的)...続編が出来ても良さそうな位である。
展開からすると、エーリアンの続編「今度は戦争だ!」かもしれない。
一応、原作があるらしい..
「ブレードランナー」「トータルリコール」の原作者P・K・ディックの
「変種第2号」別名「人間狩り」だそうです。

アライバル(侵略者
主演がチャーリーシーン
この人なぜか、迫力に欠ける。見ていてはらはらしないのである。
ハリウッド映画の唯一の欠点はスターに頼ることであろうか?
その点、スピルバーグは決してそのようなことはない。
ストーリーは題名の通り宇宙人が地球に侵略している話。
いつの頃からか
ストーリーとして宇宙人は地球人に化けていることが当たり前のようになった。
この設定もつまらなくしている。
ただ、地下工場はなかなかの出来であるが、小物が見られないのが惜しい。
変わっているのは、宇宙人の歩き方が、ダチョウのようである点か。

DNA
H・G・ウエルズ作「ドクター・モローの島」(77年にも映画化されているし、
オカルト映画にもこれをヒントに作ったものが何本かある)がゲテモノ風に作られ
本来の恐ろしさがどこかに行ってしまっている。
メークの技術はいいが、結果は2流作品になっている。
最近サルのクローンが出来たり、DNA操作のジャガイモが輸入されている
現実の方がはるかに恐ろしい。
はっきり言ってガッカリさせられた映画である。
この「ドクター・モローの島」はなかなか、いい映画にならない。
オカルト映画にしてしまうからだろうとおもうが。
余談だがオカルト映画はもっと自然とか、神を意識して作れば結構いいものになるハズ。
オーメンなどがいい例ではある。
くだらないのが「13の金曜日」最初のものは人間の精神的な意味合いもあり、よかったが...。

スターゲートSG−1(TVドラマ、97)
前作94年のスターゲートの続編のような作りです。
そのせいか、俳優の選択も似たような設定にしている。
ただ、前作ほどに、規模を大きく出来なかったようで....
前回で太陽神ラーは死んだので、今度は蛇の神アポイスだという...
エジプトは神々が多いから...ね。
ここで、寄生虫のように居るのが。神で人はそれに体を提供している
生き物。
考古学者(言語学者だったかな?)のダニエルの妻サマンサはこの
寄生生物に乗っ取られれる。
このシーンはチョトHぽい、服を全部脱ぐからだ。
http://www.stargate-sg1.com/flash_intro.html
がオフィシャルサイト。
元から、比べると、やや、エイリアンぽい話に成っているのが残念だが
話としてはこの方が、やりやすいのかもしれない。
なんとか、敵から逃れて、地球にやってきたが.....
向こうではシリーズ化しているようだ....、
なぜか日本では.....一部でしかみられない。


スターゲート
94年の作で少々古いが、この映画は最初の出足から、
ぞくぞくさせられる。ピラミッドの近くにドーナツ状のものが見つかる、
そして、キーとして少女が黄金のネックレスを手に取る。場面変わって、
若い考古学者の講演、ピラミッドには象形文字がないと話すと会場の公演を聞いていた
学者達がみんな席をたってしまう。このシーンは学会に対する風刺である。
学会は本来は革新的でなければならないはずが、
大概の組織は歴史を重ねると保守的になるからである。
宇宙に行ってからもどきどきするが、宇宙人との戦い..
ここは一般的でマニアックな私には物足りない。
考古学者ダニエルが古代の文字を解読する所は最高に痛快である。
もう一つつまらないのは、軍隊が同行するところである。
なぜか歴史的にSFに軍隊が付き物のようで、ウンザリしているわたしである。
SFの楽しみは新しい発見、未知との遭遇にどう冷静に的確に判断、行動するかがおもしろいはず、
また、未知なるものを解き明かしていく課程がおもしろいハズ。
だから、作家は相当に科学的、技術的専門知識と共に、
未来に対しても予想できなければならないし、
哲学的、宗教的なもの に対しても知識、思慮がなければならない。
私は、前半、スターゲートに乗るまでが、最高に楽しく、何度も見てしまった。
この若い考古学者とおばさんは私の尊敬するタイプの人たちである。

ウオーターワールド 話は、日本のアニメが元かと思える程である。 ここでも戦いが主でつまらない戦いの話は簡単で作りやすいのか? この映画の最高傑作はケビンコスナーの操るヨットである。 はじめのシーンで帆の上がっていない船が、 瞬時に帆を張ってもの凄い速さで爆走し始めるところが思わず、身を乗り出させる。 次に、巨大魚がケビンを飲み込む所、もうちょいと長く作ってほしかった。 また、連れの女性と深海に潜り、海に沈んだ、都市を見るシーンも、あそこで何か、 小物をとってくる場面がほしい。 ケビンが両生類でエラが耳の後ろにあり、足には指の間にヒレが有る..がよく分からない。 しかしこのヨット最高の出来である!!

12モンキーズ
未来からやって来て人類を救おうとするお話である。
SFのもう一方にヤタラに汚い未来像があるがこれも廃墟に病気に怯えた、未来人がいる。
で原因となった。過去(現代)にやってきて12モンキーズの暗号?の謎解きをやりながら
話が展開するのだが、精神病の話みたいで、謎解きも明快でないし、私好みではない。
汚い(廃墟)未来の話は舞台が得やすいし、小道具も適当で良いので制作が楽だからである。

アウトブレーク
エーズ問題と絡めて話題になった作品猛烈に感染力が強く、
生き物を死に追いやる細菌がサルと共に密輸された話。
この映画はSFというよりアクション映画と思えるくらいであるが、
細菌の元は軍事用つまり細菌兵器が絡んでいるのである。
いかに、防疫するか、いかに免疫製剤を手に入れるかがはらはらどきどきで社会問題として、
最近の映画で複線的によく使われる、
少数の人命を犠牲にしても全体を安直に守る方法を選ぶかといった最後の選択がはらはらドキドキ
させる。時間はない。さて、どうなるか。このシーン、
町を爆破する爆撃機を小さなヘリコプターに乗って阻止しようとする医師とのやりとりがGOODである。
前半にいえるのは、駆け引きが妙に生々しい。
また、感染に対する対策が、日本だとできねーだろうなー、0157の弱い感染力でも、
いかに、経済優先させるか、ごまかすかに力がはいって入るようにみうけられるが...。