ディープ・インパクト(98)
なぜか、最近多い隕石、小惑星、彗星などが地球衝突するお話が多い。
確かに、ココ近年、彗星の話題が多かったせいもあろうが。
彗星の中心というか、本体は一般には、氷で出来ている、中には、彗星の氷が
地球の海の元という説もあるくらいで、本当の事はまだ正確にはわからないのだが、
この映画では、なんとこの彗星に宇宙船が着陸してしまうのである。
圧巻は彗星で作業しているときに、仕事の遅れから、日の出を迎えるのだが、
この時、氷が数秒で蒸気に成ってしまうのである。太陽にあたったところがあちこち
から、小さな噴火のごとく氷の中から蒸気が吹き上げてくるのである!

話は、天体観測好きの家族が新しい彗星を発見する所から始まる。
1年後には地球に衝突し人類はおろか、植物、動物、すべての生物が死滅
してしまう事になる。アメリカとソビエトは密かに最大限のロケットを制作し
核弾頭を、彗星の中心部で爆発させ、粉々にしてしまう計画だったが、
爆発の威力が弱く、彗星は大小二つの星に成ってしまう。
その小さい方が先に地球の大西洋上に落下する事になる。
全米のなかでわずか100万人しかシェルターに避難できないのだ!
逃げまどう人々、あきらめて死を覚悟する人たち。
大西洋に落ちていくシーンがこの映画のもう一つの圧巻でもある。
なのの高さ100〜300m波の速さは時速1300Km音速(1200Km)より速い
NYの町が、最初は自由の女神から摩天楼までさらに波はかけの登り山にまで達しようと
する。
だが、もっと怖いことには、二つに割れた、大きい方が徐々に近づいてきて
米ソはありったけの核弾頭ミサイルを発射するが失敗、
大統領は国民に最後のメッセージをTVで送る.....。

大分古いSF映画の「地球最後の日」を参考にしているが、「渚にて」も参考に
しているようである。特に後半は死を覚悟する人間のドラマである。
最後まで希望を棄てない者や、死を静かに、愛するものと共に待つ人達...
ここら辺の人間ドラマが見る者を涙付けにしてしまう。

やや、ストーリの作り方に主人公達が多いので焦点を定めにくいせいもあって、やや雑な
気もしなくはナイが...