クロノス(寄生吸血蟲)(92メキシコ・米)
邦題から想像すると勘違いする。
人によっては、ホラー映画にしてしまうかもしれない。
確かに虫なのだが、これは時計職人が作った、不老不死の時計仕掛けの虫なのだ。
老人と姪が居る骨董品屋に不思議な古物像がどこからか入手し、店にまだ、紙にくるんだ
ままになっているときに、ある日、不審な男がやってきて、それをのぞき込んでたるのを
店主である老人が「何かお探しですか?」と訪ねると、そそくさと帰ってしまう。
それで、老人は不思議に思ったが、その夜、姪とトランプをしているとき、先ほどの
像の穴のあいた目からゴキブリがぞろぞろ出てきた。
それで、老人は不思議に思い、像をたたいくと台座が空洞に、そこで、こじ開けると
なかから、不思議なだが金色した綺麗な物が....。
テンポ、映像は、フランス的の下町的雰囲気がでている。
姪の子ども役も実に不思議な存在である。やや、不気味な感じがしなくもないが
ホラー映画までにはなっていないところがいい。
クロノスの神秘性を表にだしているところがSFぽっくていい。
また、その謎解きの様な展開もありどうなっているのだろうと見入ってしまう。

ハイクルセイド(97)
Video映画ではあるが、いやいや楽しい、まじめな人は「なにこれと」と言いそうなくらい
ノーマルでないが..。
中世の十字軍の騎士がボンキホーテ的になんと宇宙船に立ち向かう。
なんと勝ってしまうのである。それで捕虜のパイロットにバビロニアに向かわせ
敵をやっつけようとしたが、捕虜の宇宙人に彼の仲間のいる星に連れられていく。
妻と家来たち数人を連れて...。宇宙人の前線基地での戦い方が何とも
すさまじくないのがいい。また、この宇宙人の顔がなんとあの”プレデター”にそっくり!
だが、こちらはお役人的で、戦いが下手である。なんとイングランド魂とかで
文明が大きく違うのに、対等に戦う。宇宙人は男女の差はなくクローンで子供を作るとか、
騎士の妻は嫉妬深く、亭主に貞操帯を付けさせていたり、騎士の部下は牧師以外は
頭が悪かったり、主人を裏切り、奥さんを自分の妻にしようと思っているフランス人?
が居たりで...。しかしこの騎士は弓矢の腕はハイテクレーザー銃より凄かったり。
現代文明のいやこれからの未来の文明に対する風刺がある。
日本の映画は風刺の効いた映画は見かけない。国民性かな?

花嫁はエーリアン(88)
B級作品に近い作り方が残念である。
話は至って単純、うだつの上がらない博士が、或る夜、クライストロンの実験で
遠い宇宙にメッセージを送る。そのとき異常なエネルギーが別の星に届き、
危険な状態になる、そこで地球にナゼか美人(キム・ベーシンガー)が地球に派遣され
問題解決に当たる、のだが...。地球の習慣が分からず、どたばた喜劇になるが、
終わりの辺はハラハラドキドキ、そして、ハピーエンド。
習慣の分からないため、KISS、SEXはなんなかの辺でどたばたやるが、出来れば
この辺、もうチョイ丁寧に作ってほしかった。終わりに、博士の女に目がなく、ナゼか
裕福な弟が、ステファニー女王に似た、(私の見るところ、キャンデス・バーゲンに似ている)
宇宙人パイロット達にイエスイエスの連発、よほど気に入ったらしく、宇宙に彼の愛車
小豆色のオープンカーのロールス・ロイスに乗って、円盤に...。
SFというのにはチョイと喜劇が強いような、でもアメリカはこんなジャンルが大好きらしい。
沢山の、作品がある。
でも、キム・ベーシンガー、バットマンの時とキャラクターがよく似ている。私が大好きな
キャラクターである。一般の日本人好みでは無いのかもしれないが。
マリリン・モンロー、キム・ノバーク..。最近あまり居なくなたなー、
日本にも、昔は楽しい映画がいっぱいアッタノニー!全員どこに行ったのだろうか、

ハワード・ザ・ダック(暗黒魔王の陰謀)(86)
これも宇宙人といってもアヒル、ドナルドダック風のヤカラではあるが、地球にやってl来て、
どたばた、大立ち回りをやる映画。
共演?の女優は、バック・トゥー・ザ・フューチャのリー・トンプソンで有るが、若いロック歌手
の役のせいか、ここでは、カワイイお尻が妙に色っぽい。ハワードも生唾ゴックン!こちらも
つられて、ゴックンはウマイ!
このアヒルどうやって作ったのか、良くできている。これも、天体電子望遠鏡をどうかしたら、
吸引力か、光線に乗って飛んでくるのである。2度目は別の星から、今度はサソリの様な
邪悪なエーリアンが引き寄せられ、博士にの乗り移り暴れる。これを、ハワードとトンプソン
地球を救うべく立ち上がるのである。大立ちまわりを演ずる場面はアヒルの宇宙人にしては
迫力がある。ハリウッド映画はここら辺は完全に世界に水を開けた感じがする。
日本はこの、ドタバタ、大立ちまわりを完全に忘れてしまったのか?
最近のゴジラ、ガメラではプロレスの延長の様な感じがして、スケールがナイ!。
勉強してほしい。

ミクロキッズ(89)
後に、ジャイアント・ベービ(92)が出来たが、その昔、「縮みゆく人間」だったと思うが、
この映画にヒントを得たのかもしれない。「縮む...」はどんどん小さくなって、これから
どうなるんだろうとズート尾を引いいた。こちらは、ホームコメディ風に作られている成か
あまり、ハラハラ、しないで楽しめる。途中の冒険もチョト変ではあるが...たとえば
アリさんの子供とお友達になる..。これはナイ!ハチの足に捕まって庭中飛び回るが
これも、ここいらは、親指姫ライク!よってリアルさが欠けるため、ハラハラしないのである。
デズニー的ではある。

ジャイアント・ベービ(92)
今度は反対に、赤ちゃんが、巨人に成ってしまい、街に繰り出し、大騒ぎ、当の赤ちゃんは
そんな事全く関知しないがごとく、周りが皆おもちゃの様に振る舞う。
結果が見えているだけに、あまりこれもハラハラしない。
もうチョイ現実的に、作れば、この子は、殺され、市民にも多数の負傷者がでる。話になるのでは
ナイだろうか?また、なぜ大きく成るかの原因にもふれ、社会問題として取り合うかうはず。
でも、デズニーは絶対しない。
その点は、昔の日本のチャンバラ映画ににている。鞍馬天狗は沢山切り捨て居るが、画面には
誰一人、怪我人さえ居ない。すばらしい芝居である。
リアルだけが、良いわけではない。これもすばらしい表現方法である。
お芝居なのだから。

ロスト・チルドレン(95仏)
最初の出だしから、違和感のある、ただ、フランスにサイケデリック調の映画に
代表される、B級作品かと思わせる、前半である。ところが、中よりだんだんと
商業的になってきて、面白いついつい魅せられる。
良く見るとこれってかなり、セットに金が掛かっているのではないだろうか
建物も船の様なリベットだらけ、全編これ、霧のなか、パリというより19世紀末の
ロンドンのような雰囲気。
主演の女の子が妙に美人だある。相棒の大男は不細工でこの設定はフランス
らしい。小道具も船に関した様なものが多い。だから、真鍮製。
潜水服に潜望鏡、羅針盤風レーダもある。
だが、スローリは「カフカ」の様に何を言いのかが見えにくい。
水槽の脳、ロボットの様な毒を仕掛けるノミ、4つ子、実はクローン人間、とでも
なぜ、子どもをさらうのか?などの論理的理由はどうも、最初は無かった様な
作り方である。
不気味さ、が全編漂う...。だから余計分かりにくい。
私は、このような映画作りは多少あっても良いとは思うが...
見るものに、何かを訴えるでもなさそう、多分オドロオドロの世界を紹介
しているだけなのかもしれない。
後半はさすがに、多分製作者、か会社が文句を言ったか、エネルギーがきれたか
見やすい、普通の映画に近い作り方になっている。
でも、フランスはこれを芸術と思っているのなら...でも、芸術はマスターベーション
と同じだからしかたないか。言っておくがマスターベションは悪いとは言っていない、
気持ち良いことではある。自分に対して、見ては....。やっている奴によりけりであろう。
忘れるところだった、この監督は多分アンチメカニズム派なのだろうと想像する。
その最たるものがSPそう蓄音機がでてくる。
余計な事だが、私の様なデジタル派の人間からするとアナログ人間はメカニズムや
論理思考に弱いのではと思う事が多い。