ネットフォース(99)
TV版をビデオ化したものだが、ぼんやりしていると判らないくらいに仕上がっている。
しかし、TV版の常として、ストーリーが抑揚がなくなる。
だから、今一のめり込みにくい作りになってしまうのは、いたしかたないか...。
話の内容としては、実際にある話を、かなり誇張して作っているのだが、さもありなん
と思わせる作りになっている。
映画の題材としてのヒントはNetScape、MicroSoftの間で行われた企業戦争
インターネットを見るブラウザーの戦いである。
このとき、米国政府が独禁法でMicroSoftを訴えたし、一年以上の戦いで
NetScapeは巨額の赤字でAOLに身売りしたことは周知の事実。
この映画では、さらなる黒幕がいて、そいつを捜す、犯人探し的要素もある。
ただ、現実と違って、かなりアクション映画に偏っているのは、マニアックな私を喜ばせない。
やや中途半端な感じがしないでもない。
TVのためだろうが、ストーリが追いにくい。だから、犯人探しがよく見ていないと判らなく
なるきらいがある。
MicroSoftのビル・ゲーツらしき人物が悪いヤツの一人として登場してくる。
ジャナス社のウイル・スタイルズめがねをしているのも同じ、だが、こちらの方が
ややマッチョたいぷである。マ、アクション映画だから仕方ないが...。
ネットワークを支配するものが、この世界を支配すると....。
それを阻止するのが、ネットワーク上で不正アクセスが行われていないかを
調べる国営の組織がある。そこのアレックスが主役である。
現実とはこの点も違うのが、
ヴァーチャル空間がチョーリアルなのと、サイバー・キャラクターが現実の人間に
思考能力も同程度になっているのはチョトやりすぎで...。
しかし、近未来アクション映画と見れば程々に楽しめる作品ではある。
私としては、もっとNETやPCの事を盛り込んだものにしてほしかった。