クローン
Impostor(他人になりすました) 2001米

スペンサー・オーラムはミッション・トゥ・マースに出ていた。
何より、この作品の原作はあの「ブレード・ランナー」を書いた人なのだと言うことだ。
それを意識したのか、全体の映画の傾向が「ブレード・ランナー」の雰囲気が出ている。
日本のタイトルだと、蠅男の感じだが...ブレード・ランナーの続編かと思うシーンが多い。
音楽もアフリカ+中近東+日本の雰囲気をミックスしたような感じで、全体の雰囲気もあがる。
さらに、小道具もかなり凝って作っている。大道具はさほど無いのだが...十分に近未来の雰囲気
が出ている。所々、CGで作ったのだろうが都会の全景が出てくるが、これもブレード・ランナー風。
ところが、この映画、「逃亡者」以上に主人公ゲイリーが宇宙からの侵略者のうたがいで逃げて逃げて...
カメラ目線がまた、手持ちなのだろうか、上下左右に揺れて、必死に逃げる雰囲気が伝わる。
ただ、私にはちときつく、めまいを起こしそうになった。
ただ、もう一歩がほしかった。全体のストーリが短調なのだ。
それから、最後は見方にも依るだろうが、私には切ないものが残った。
もし、これが無かったら、もうチョイ印象の薄い作品になったかもしれない。

Starring:
Gary Sinise
Madeleine Stowe
Vincent D'Onofrio
Mekhi Phifer
Tony Shalhoub

Directed by: Gary Fleder

Produced by:
Gary Sinise
Amber Steven
Daniel Lupi
Gary Fleder
Marty Katz

Written by:
Mark Protosevich
Scott Rosenberg
David Twohy
Ehren Kruger

Distributor:
Dimension Films
ゲイリー・シニーズ(スペンサー・オーラム)
マデリーン・ストウ(マヤ・オーラム)
ヴィンセント・ドノフリオ(ハサウェイ)

原作:フィリップ・K・ディック
監督:ゲイリー・フレダー
音楽:マーク・アイシャム
撮影:ロバート・エルスウィット
脚本:エレン・クルーガー