バトルフィールド・アース(00)

監督:ロジャー・クリスチャン
原作:L・ロン・ハバード
製作・出演:ジョン・トラボルタ

出演:バリー・ペッパー、フォレスト・ウイテカー

ジョン・トラボルタが地球を支配しているサイクロ人の準リーダーみたいな役を
やっている。これが、なかなかの悪で、映画のおもしろさの一つに悪役が、
経験豊かな、貫禄有る俳優がやると、正義のヒーローが目立つようになる。
それをやっているのだ。
ジョン・トラボルタはすでに何本か悪役をやっている。正義の人をやっているより
のりのりの感じがするが......。
この映画の出だしは、猿の惑星、2001年とかの感じに似ている。
最初、原始人みたいなのが出てくるので、B級映画にありがちな、未来崩壊社会の
お話かと思ったが、話が進むと宇宙人が地球を支配していることが分かる。
ここから、お話が面白くなる。
しかも、そこには奴隷的な人がたくさんいる。
どうやっているのか仕掛けが分からないが、サイクロ人は皆2mを越す巨人なのだ。
当然力も強い。さらに、彼らはいつも鼻にクリップ見たいのものを付けているが
それが、空気取り入れ装置なのだ。機械もオリジナルな物が考えられていてSF好きには
大満足の作品である。
安直な作品だと、宇宙人のメカが何故か人類のそれに以外と近いものが有ったりすると
がっかりするものだ。
サイクロ人の銃も構造自体が銃らしく無い!
似ているのはテーブル、イス、グラス...ココらの物がチガウものを用意した作品はあった
かどうか、もしあるとすごい!
イスがないものすら、あまり見ないのは不思議である。
日本人ならあり得るはずだが....ゴジラにもないな....。
サイクロ人が悪者で、地球の科学より優れている設定なのだが...
終わりのところで、猿の惑星を思わせるシーンがあるのだが...自由の女神はさすが居ないが
戦闘機が残っている。当然銃器も残っているのだが.....。
その戦闘機が何故かイギリスのシー・ハーリアなのだ、多分、空中で静止できる唯一の戦闘機
だからかもしれないが....。
ほかの米軍の戦闘機だと設定が面倒だったからではないかと思う。
サイクロ人の建てたコロニーの設定も難しくなるのかもしれないが...
最後の設定もチョト無理があるような感じがする。
これはインデペンデス・デイ、スターウオーズも同様なのだが、
1つの事で全部崩壊してしまうそんないい加減な装置、仕組みを高度な文明を持っているなら
無いはずだが....。
やられることを全く無視したシステム作りになっている。
人類のやっていることに似ているから、批判?そんな風にも見えないが....。
西欧人の感覚なのだろうか??
そんな事を感じたのは、あまりに短絡的な結末だからではある。

未来の学習装置もなかなか面白いが...
ジェット機の操縦を短時間でシュニレーターで覚える未来の人類の設定も暴力的だ!
そうしないと、話が進められなかったのだろうか?
もう少し、細かいことに気を配って欲しかった。