サイン
Signs August 2nd, 2002.

SF映画のもう一つの形、見えざる物への恐怖を描いた作品である。
従い、スペース・オペラであるスター・ウオーズに代表されるアクションの多い作品とは性質が違う。
メル・ギブソンもここではむしろ弱い一面を持った大人として描かれている。
子供が2人と元野球選手の弟と住んでいる。奥さんは不慮の事故で死んでいる。
それが原因かどうかはわからないが半年前に牧師を辞めている。
その彼のトウモロコシ畑にある日ミステーリーサークルが出来た。
初めは、いたずらかと思ったが....TVで世界的に同じ事が起き、さらにその上空にUFOが出現!
彼らの家にも姿の見えない何かがやって来るが、何かがなかなかわからない......
飼い犬が恐怖でおかしくなった。
ある時TVで宇宙人らしきものを撮影に成功したと放映されたが、
ほんの瞬間...だが、全身が写っていた。
それから、子供が連絡用にと持っていた無線機に異常な音が....
彼らは恐怖に....地下室に立てこもる事にしたが....
ヤツはやってきた....!
見えない恐怖をかなり上手く撮っていると思った。家族構成も、題材には良い状況を作っている。
上の子がぜんそく持ちだし、下の子はキャラクターがわかないが、不思議な子である。
弟もダメ野球人として精神的に傷を負っている人間だし....
少々、疑問な点も無くはないが....
最後に宇宙人が家に侵入して、弟がバットでやつけるのだが....
ここは、一般観客用の蛇足である。ま、それも、最低限に抑えているのでまあまあである。
全体にには一田舎の出来事としてのとらえ方が上手い!
SFというより、人間の心理描写をテーマにしたような出来である。
退屈しそうな感じではあるが、いっこうに退屈しないのは俳優も上手いが監督、撮影、音楽すべてが
超一流だから出来たと言っても言い過ぎではないだろう。
またこの監督はヒッチ・コックより出たがりのようだ。ヒッチ・コックはどこに出てきたか探すのが楽しみ
といったくらいに、チョイトしかもさりげなく出ていた。ナイト・シャマランは堂々とですぎだね。

メル・ギブソン(グラハム・ヘス)
ホアキン・フェニックス(メリル・ヘス)
ローリー・カルキン(モーガン・ヘス)
アビゲイル・ブレスリン(ボー・へス)
M.ナイト・シャマラン(レイ・ラディ)



監督/プロデューサー/脚本:M.ナイト・シャマラン
プロデューサー:フランク・マーシャル/サム・マーサー
エグゼクティブ・プロデューサー:キャスリーン・ケネディ
撮影:タク・フジモト
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
プロダクション・デザイン:ラリー・フルトン
Mel Gibson
Joaquin Phoenix
Cherry Jones
Rory Culkin
Abigail Breslin
M. Night Shyamalan
Patricia Kalember
Michael Showalter


Director: M. Night Shyamalan
Producer: M. Night Shyamalan
Frank Marshall, Sam Mercer
Screenwriter: M. Night Shyamalan
Cinematographer: Tak Fujimoto
Composer: James Newton Howard
Executive Producer: Kathleen Kennedy