Mr.マーダ(98)
人気小説作家の身に、突然降ってわいたかののような自分と同じ人物が
命を取りにくる。しかも本来は暗殺の人造人間で最強兵士だったアルフィーが
予期せぬプログラムミスからか、生みの親から離れて自分とそっくりな
小説家の元に行くとろから、まるで、ターミネータとのように追ってくる。
小説家のペイジには妻マーティと二人の娘、姉がシャロット、妹がエミリー
ところがこの人造人間は自分が小説家で自分の過去の記憶をペイジが盗んだと
判断してしまった。
また、怖いことに、アルフィーの脳とペイジの脳がテレパシーのようにつながっているのである。
だから、逃げても逃げても追ってくる。
しかも、拳銃で撃たれてもすぐ再生してしまうのである。
果たして、このアルフィーから一家は逃げおおせるのだろうか?
ただ、多少単調に感じるのはなぜだろう?

スポーン(98)
オリジナルはアメリカン・コミックである。
これはそのシリーズのスポーン誕生のぶぶんである。
アメコミからの映画はスパーマン、バットマンが有名でこれらはいずれもシリーズ化されている。
最近はバットマンが頑張っている。が今一日本ではうけない。
このスポーンはもっとうけないようである。何故なのか?は私のには分からない。
何故なら、私はこれらいずれもが好きだからである。
共通しているのは、話は単純、正義、悪がはっきりしている点である。
バットマンとスポーンはもっと共通しているが、違いは、スポーンは日本の仮面ライダーにより似ていて
元々は悪に依って作られたところだ。
だが、映画化ではこの点も薄められ、だまされ無理矢理スポーンにされたところで、正義の味方として
オリジナルにもあるが、コグリオストロ(中世の騎士)が彼を正義の使者にしていく。
これで、正義と悪の戦いになる。アメコミでは、クラウンがもっと悪でスポーンを鍛える役のように見えたが
ここでは、悪玉先輩で、スポーンと何度も戦う。

CG効果は素晴らしい出来で、この点はアメコミよりいいと思った。アメリカ映画の得意とする炎は全編に
不気味な、地獄の雰囲気を演出するのに十分である。
また、BGMもテクノ調のもので画像にマッチしている。
スポーンの変身は最近のCGでリアルで文句なし、炎の地獄の世界もなかなか不気味でよかった。
クラウンがバイオレータ(怪物)と戦うシーンも見物の一つ、ついこの前まではこうもリアルには作れなかった
はずである。
この手の映画が嫌いなひとには勧めないが、この特殊効果は見応えあるし、お話は単純だが、スポーン
の苦しんでいる演出は人間ドラマとしても面白い。
残念なのは少々時間が短いてんである。続編できるのかな...
是非バットマンのようにシリーズ化してもらいたいものである。

イベント・ホライゾン(97)
Video用映画?にしては、金がかかっている。何故、劇場公開しなかったのだろう?
2010年+スペースバンパイヤー+スター・ゲート+アイリアン+禁断の惑星....
と書きたくなるくらいのSFホラー集大成の様な大作である。
ただ、上映時間が少ない。
主役の一人ウエアー博士はあのジュラシック・パークの考古学者役のサム.ニール。

物語は
2047年、7年前に宇宙探査に行って行方不明のイベント・ホライゾン号から突然、意味不明の
信号を受信し、これを確かめに冥王星まで行く。
そのクルーと博士一行が無事イベント・ホライゾン号を見つけ、調査を開始、だが、不思議な
現象が...。
イベント・ホライゾン号に調査に行った者達は最初から不気味な、血が飛び散っている操縦席
を見つける。
しばらく、調査をしていると、一人、また一人と悪夢にとりつかれ、その恐怖のあまり自殺しようと
したり、また、悪夢に導かれ転落死する者や...今や救助隊が全員、精神的におかしくなる。
正気の時を見計らい帰還しようとすると、博士がついにイベント・ホライゾン号の手先になって
乗務員を殺し始める。

見処は宇宙船の模型だけでなく、船内、異次元空間を作るコアの出来も一流である。
小道具が良いから、恐怖も数倍怖い!目玉がえぐられたり、体から血が出たり、のSFX特殊
メークも一流である。
コアは”コンタクト”の回転する異次元転送装置に似ている。

気持ち悪さも一流である。欠点は何故?の部分の説明がやや弱い所ぐらいかもしれない。
話的には”禁断の惑星”が近い。
自分の心の弱い部分、悪しき部分が暴れ出すのである。