エンド・オブ・ディズ(99)
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の世紀末映画である。
だから、今となってはVideoで見ても、チョット遅いと思ってしまう。
1999年の12月31日に向かっての奇怪な事件が勃発し、それに巻き込まれてしまう、
元刑事、今はガードマン。
対するは、多分この手の作品の中では一番スゴイと思わされる悪魔サタンが、
世紀末に運命づけられた女性と交わることにより、全世界が悪魔の支配する事になるという設定。
マ、ストーリ的には似たはなしになるが....。
ただ、特徴的にシュワチャンの映画として納得出来る、仕掛けが随所にあり、決して飽きさせない
配慮はサスガである。
サターンの出現もスゴイが...よく見ると、それほど残酷に見えないが...やっていることは
相当に凄まじい。サターンは透明なので、プレデターの様な感じもするが、人体を借りるとこは
最近よくある、エイリアン風にも似ている。各所に幻影が出てくるのは、ゴースト映画によくあるパターン
しかも、シュワチャンだからか、アクションがスゴイ!
スピードの様な地下鉄での格闘も面白いし、あちこち爆発したり、サターンを何度もやっつけても
また再生して追いかけるのはターミネーターを見ているようでもある。
ヘリコプターのアクションはトゥルーライズで見せた機上でのアクションを思い出す。
てことは、この映画はシュワチャンの世紀末を記念して今までの作品の良いところをあちこちを
いただいて、しかも悪魔と戦うと言う作品にしたのかもしれない。
美味しいとこどりだから、サスガに面白いのだが、時々トラップしてしまうのはチョト辛かった。
今までと、決定的にチガウのは、こてんこてんに何度も何度も悪魔の連中にやられる所だろうか?
サターンに追われる女性はクリスティーン・ヨーク(ロビン・タニー)をクライストインニューヨークとの
メッセ−ジから見つけるのだが、チョト安易。
多少??なとこも有るが、何度見ても面白い。はらはら、どきどき、+アクションで文句なし。
最後にサターンが姿を現すが....これがスゴイ!
さらに、この映画が始まってズーットバックに流れる音楽が、ミサ曲のような、不気味な中にも
なにか祈りにも似たような、救いのあるもので、これがこの作品をよりリアリティのある作品にし
ているようだ。