インビジブル

この映画の最大の売りはCGによる透明になる課程、また、その反対が一番の
見所であろう。学校の理科教室の血管とか筋肉、内臓がみれる解剖人形
を連想させる。
なかなかの出来で、ここは今までにないところである。
ストーリー的には、ザ・フライのように恐怖・ホラー的作品になったのが残念である。
興行的にはこちらの方がいいのかもしれないが.....。
出だしから、やや狂気が伝わる。

国家最高機密、プロジェクトのリーダー格のセバスチャン・ケイン(ケビン・べ一コン)
が自宅でパソコン
で元に戻す薬のシュミレーションをやっているのだが....
向かいのアパートに住んでいる女性を双眼鏡でのぞいたりしている...
ここが、暗示的になにか悪いことが起きそうな予感がはしるし、
透明ゴリラが暴れて逃げ出し、やっと麻酔銃で眠らせる。
その後、元に戻す手術を行うのだが、かなり暴れ、心臓も停止そうになる。
ここで、一応、実験の完成を祝うのだが.....。

次に、セバスチャン自ら透明になる実験をする。
本来は3日で戻る予定が...なぜか失敗する。
つまり、透明になったままなのだ!ここから徐々にセバスチャンの意識が
本能むき出しになる。

透明になったら、悪いことしても、気付かれない....
最初に女獣医が寝ているところを上着のボタンをはずし....
乳をもむ...気づかれたが...知らぬ顔。
つぎに、研究所を脱出して、向かいの気になる女性を襲う。
さらに、元妻の住居に...そこに同僚のマシューが...
怒ったセバスチャンは窓ガラスを割る。
リンダとマシューが実験は失敗したと、国防総省のクレイマーに報告したが
クレイマーはその後、自宅のプールで殺された。
ここから、殺人鬼にかわった。
はたして、どのようにこの透明殺人鬼をくい止められるのか!

私的には、もうチョイロマンチックな展開のお話が欲しかった。
その方が、科学に興味を持ってもらえるはず...。
SF映画はやや、恐怖映画化しているのはいささか残念である。

Hな行為をしたがる、セバスチャンの設定のためか、
登場する女性は皆ボインである。
この設定も??ではある。

たしかに、恐怖映画としてはいいが......。
恐怖映画のあまり好きでない私にとってはやや後味わるい作品である。




監督:ポール・バーホーベン
キャスティング:ハワード・フューアー
製作総指揮:マリオン・ローゼンバーグ
共同製作:ステイシー・ランブレーザー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
編集:マーク・ゴールドブラットA.C.E
プロダクション・デザイン:アラン・キャメロン
撮影:ジョスト・バカーノA.S.C.
製作:ダグラス・ウィック、アラン・マーシャル
脚本:アンドリュー・W・マーロウ
ストーリー:ゲーリー・スコット・トンプソン、アンドリュー・W・マーロウ
特殊効果:ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス、ティペット・スタジオ、アマルガメイテッド・ダイナミクス
CG&ビデオ・ディスプレイ:バンド・フロム・ザ・ランチ・エンタテインメント
その他効果:リズム&ヒューズ・スタジオ
フル・ボディ・スキャニング:サイバーFX
トラベリング・マット・テクノロジー:コンポジット・コンポーネンツ・カンパニー
衣装:エレン・ミロジェニック
シニア・ビジュアル・エフェクツ・スーパーバイザー:スコット・E・アンダーソン
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リンダ・マッケイ:エリザベス・シュー
セバスチャン・ケイン:ケビン・ベーコン
マシュー(マット)ケンジントン:ジョシュ・ブローリン
サラ・ケネディ(獣医):キム・ディケンズ
カーター・アビー(主任助手):グレッグ・グランバーグ
フランク・チェイス:ジョーイ・スロトニック
ジャニス・ウォルトン:メアリー・ランドル
クレイマー博士:ウィリアム・ディベイン
隣人女性:ロナ・ミトラ