マイティ・ジョー(98)

かって、キング・コングなどの特撮で有名なレイ・ハリー・ハウゼンがアカデーミー賞特撮効果賞
をとった、邦題、猿人jジョー・ヤングのリメーク物である。
かってRKOが作った事に敬意を表する意味でか、最初にRKOの当時を彷彿とさせる映像が
付けられている。

時代が違うから、設定を多少変えているが、おおむね同じである。
かっての猿人jジョー・ヤングも実に表情が豊かで有ったが、なにぶん人形を一こまづつ撮っていた
物に比べ、撮影技術も格段に良くなっている。
しかも、猿人jジョー・ヤングに敬意を表するかのように、まるで本物!?と思わせる位のできで、
実に表情豊かである。今までのキングコングを遙かに越えたリアリティがある。
確かに、ジュラシック・パークの恐竜たちもリアリティはあったが、マイティ・ジョーのできは
格別である。
この、映画の価値はこれだけでも十分すぎる位である。
SFの怪物怪物が好きな人なら是非見ていただきたい。
相棒と言うべきか、ジル・ヤングを演じる女優チャーリズ・セロンは美人だがそれ故、
野生には...多少化粧もしているし、確かにオオカミ少年のような野生人では無いのだが、
猿人jジョー・ヤングは見せ物として働くのだが、酔っぱらいのせいで、暴れ、トラックで
脱出、通りかかた養護施設が火事で上の階に取り残された少女をジョーが木に登り
助け出すが、火で木が燃え上から落下。
この所は遊園地の観覧車に取り残された少年を助け上から落下。
しかし、以前のはこの後即、アフリカ。
今度のはココでホロリとさせるシーンがある。動物好きの人なら涙するかもしれない。

以前のものは偉大なKING KONGの影響から完全には脱しえないストーリになっていたが
今回のはかなり練って作っている。
ただ、何故こんな巨大なゴリラが出来たかは、よく見ていないと見落としそうになる位である。
ゴリラのある種の種族に劣性遺伝子として何代かに1頭巨大なゴリラが生まれる。
という設定なのである。以前のはそんな所はない。
出だしはジュラシック。パーク、ロスト・ワールイドを似た作り方では有るが、実にイイ。
話が、動物愛護的なのはウオルト・デズニーの映画だからかもしれない。

エンディングの字幕で流れる音楽はタイタニックの人かもしれない、よく似た雰囲気の
流れではあるが、アフリカ調のリズムも心地よい。