エイリアン4(98)
最初の作品から早9年!リプリーは3ですでに死んでいる。どうやって生き返らすのか!
も見物に一つ、
サスガに4作目となるとダメなのでは?と思ったが,がんばったですね。
サスガに最初の作品のようなハラハラ、ドキドキはないがつい身を乗り出してしまう位である。
最初の作品、2作目の作品のおもしろさをミックスし+αした作品といえる。
リプリーの再生シーンも見物で胎児からだんだんと試験管の中で大きくなり、大人に成ったところで
体内から、エィリアンの胎児を取り出し....。
そのエィリアンも徐々に大きくなり、その生育を監視している科学者を欺いて、監視室から逃げ出す!
こうなったら、エイリアンの真骨頂!暴れる暴れる!
だが、リプリーも普通の人間ではない!血がエイリアンなのだ!運動神経も抜群、荒くれどもを難なく
打倒してしまう。腕力も強い、鉄の扉も穴を開けてしまう。
エイリアンも逆に人間の知性を持っている。リプリーの為だろう。
おぞましい死骸もあり、脱出の際見つけた試験管..そこにはオゾマシイ物が...。
リプリーは嘆き悲しみ、火炎放射器で焼き払ってしまう。
地下には、女王が...出産...その子は...女王を殺してしまう?! なぜ??
生まれた幼児は新世代のエイリアンでナゼかリプリーを慕う、たぶん母親を感じるのだろう。
オーリガの船内デザインは、今までで一番明るいのだが、通路は当初からの鉄のメッシュ板である。
3から200年経ったのだが、その割りに武器や衣装も大差ないように思えるが...。
エイリアンとの戦いで一人また一人殺されていく...。
リプリーを殺そうとベティ号で悪人達と乗ってきた一人の何者なのか分からない女性がウィノナー・ライダー
や、頭が悪いが怪力男ロン・バールマン、車椅子の不気味な男など人物のキャラクタもなかなかこっていておもしろい。
決して、マンネリ化していないのはさすがハリウッド映画とただただ関心させられるばかりである。
エイリアン3(92)
ここでも、シガーニー・ウィーバーがリプリーをやっている。
また、2より6年が経っている。
当時、見たときは少々つまらないと感じていたが、もう一度、見てみると、
むしろ、エイリアン2より良い出来と思わせる。
2作目が余りにも華々しいため、つい比較すると地味な作りの為か、評価が
下がったが、人物の設定も囚人の惑星でしかも、忘れ去られたような星での
話である。この星に、リプリー達の乗った脱出カプセルが不時着。
リプリー以外は死亡。
犯罪者達のなかに医師がいて、彼がミョーにいい雰囲気を出している。
何かかが起こりそうな....。
リプリーは少女の死因を不審に思い、医師に解剖を要求。
しかし、なにも無かった。が、さらに念のため火葬に!
掃除をしていた男が事故で死亡。ここからが見えない敵との戦い!
この、相手が見えないとこが見ているものをはらはらさせる、一種の常道で有るが、
実にこれを上手に使っている。
凶悪な男達を刺激しないようにと、リプリーはスキンヘッドに!
当時はこんな事をやたら宣伝していたが、変な宣伝と今でも思う。
本質見失ってしまい、見せ物映画になってしまう。
確かに色気抜きの映画と一見、見えるが所々女をきちんと描いている。
その冴えたるところが、彼女も既に腹にエイリアンを宿していたのである。
この発見迄に至る描写は人間のまさか、嘘であってほしい、しかし真実は..
ここの揺らぎをシガーニーは実に見事に演じていた。
そして、体の中に居ることが解ってからの行動力、そのとき、既に、医師、管理長も
殺されていた。
リプリーの行動力の凄さが、腹の決まった女の強さが実にすがすがしい。
これが、エイリアンシリーズの最大のポイントかもしれない。
この3のおもしろさは、迷路が1作を越えた形で上手に使っている。
しかも、今度はこれを人の武器にするのである。
さらに、この映画は4作目への仕掛けもあるのである。
製作時に意図したかどうかは解らないが.....。
私はまだ4作目を見ていないのだが、同じように、もし、見ていない人は
是非、この3作目を見てほしい。出来れば探偵の目を持って。
そうすると、4作目がさらに面白く見れるはずである。
最後にリプリーは溶鉱炉に身を投げるのである、そのとき腹からエイリアンが....。
残ったのは囚人ただ一人。
このシーンでエイリアンシリーズは終わったかの感が強かったものである。
エイリアン2(86)
原題のALIENSの通り、この映画は沢山のエイリアンが出てくる。
宣伝文句に「今度は戦争だ!」と、あったが正にソノトウリ!!
凄まじいまでの戦いが繰り広げられる。何と言ったって今度は海兵隊が一緒なのだ。
最初のALIENから7年が経っているが、これも映画で上手に使っている。
最初のところで、リプリーの救命艇は漂流していたことになっている。
見る者にとってはこれが妙に実感として、感じられ映画のリアリティを引き出すのに役立っている。
そして、エイリアンの居る惑星に....。
ここでの戦いは凄まじいものがある。ハリウッドが既に爆発シーンを効果的に使う技術を確立していたからである。
だから、炎、火、爆発、とコレデモか!の大迫力のは恐れ入る。
しかも、アクションがものすごく速いのである。連絡艇がエイリアンに襲われ地上に激突し爆発する時に
金属の棒がカランカランと音を立て飛んでくるシーンなんぞは、3D(立体)映画よ様で思わず身構える。
ともかく、この格闘のシーンは見ないと解らないし、音をある程度、大きくしないとつまらない。
中に、会社の人間が居て、彼はこのエイリアンを持ち帰ろうと、仲間を殺そうとさえするが、
あっけなく、エイリアンに殺される。
もう一人、アンドロイドがいて、彼は前回と違って、リプリーを助ける。
残ったのはリプリーとその惑星の唯一の生存者の少女と伍長、それにアンドロイドでる。
だが、少女はエイリアンに連れ去られれ、リプリーが巨大なマザーエイリアンから奪取する。
しかし、巨大なエイリアン、連絡艇の脚部より進入していた。
そこで、運搬用のロボットを操縦し戦い、エイリアンを宇宙に....。
このロボットでの戦いも迫力!手に汗を握るくらいである。
この映画は戦闘シーンの凄さを見せつけ、興行的にも大成功だった。
爆破シーンは一種の麻薬の様な物で、ないと味気ないとさえ感じさせる。
その後、アクション映画はあちこちで大爆発!興行的にも大爆発!
最近やっと収まってきたようだが....。
エイリアン(79)
Alien この文字からして当時は凄いインパクトが有った。
それまでは宇宙人が一般に言われていた言葉であったが、こり以降はエイリアンが一般語に
成ってしまった。しかもエイリアンは怖い存在。
反対に、良い宇宙人はこれも映画の影響と思われるが、ETとなっている。
この映画の流れとしては「遊星よりの物体X」(51)に有るように思う。
また、逆にこれのリメーク物「遊星からの物体X」(82)に影響を与えている。
つまり、SF映画の一つのエポックメーキングなのである。
設定もそれまでの宇宙SFものと異なり、宇宙船が貨物運搬船なのである。
しかも、暗く、密室の様相がある。当然当事者は軍人で無いから、ものすごい
武器は持っていない。ここも重要なポイントである。
このような設定は後の作品作りにいい影響を与えている。
SF映画に幅を持たせたのである。
お話は余りにも有名(だから今まで書く気がしなかった)。
宇宙を航行中、SOSらしき信号を近くの星から受信、そこで救助活動に出かけるが
宇宙船は見たこともないタイプであった。その船を探査中、船底に不思議な物を
見つけるが、のぞき込んだ男に卵様の物の中からなにやら飛び出して、宇宙ヘルメットに付着
生き絶え絶えの船員を貨物船に運び、顔にへばりついた物を除去、しばらくすると船員は元気になり
皆と食事をする。そのとき急に腹痛が走り、仰向けにテーブルの上にひっくり返った。何とそのとき
彼の腹を食い破ってエイリアンが飛び出した!
それからが、大変な騒ぎに成るが、一人また一人、ついには船長も!
いよいよ、自爆装置をセットし、いざ脱出のそこで、さらに2人を失い、シガーニー・ウィーバー扮する
リプリーただ一人残り、やっと救命艇で脱出するが、そこに、既に、エイリアンが潜んでいた。
この、エイリアンをやっと退治し、地球へ.....。
この映画のもう一つはSFに恐怖を見事に引き入れた点が多大の功績であろう。
ちなみに、アカデミー視覚効果賞を取っている。