バイオハザード
BIOHAZARD 2002/8

ゲームの映画化のようだが、一連の閉じられた空間での、見えざる恐怖と
どう戦うかといった映画に共通するものがある。
したがい、見所は、仕掛けをどう作るか、話の論理性、戦い方、状況設定
恐怖の相手の手強さといったものだろう。
仕掛けとしては、いきなり、何者かが、研究所らしい所で、ウイルスを盗み、その一本を部屋に
まき散らした事からはじまり、場面が変わってアリスは裸で浴槽に横たわっている。
そこに、毒ガスマスクをした黒装束で銃をもった軍隊のような者達が押し込んでくる。
つまり、何が何なのか分からない状況で、始まる。ココがポイントなのだろう。
少しずつ、状況が分かってくるのだが、最後まで全貌は分からないように作っている。
次から次と未知の恐怖が襲ってくる。
初めの方で速くも何人かレーザーでぶつ切りにされるし、
さらに、そこに居た人々は死んでなお一定時間魂はないが、血を求めて調査に来た
武装隊員達に襲いかかる。
ここら辺は、ゾンビを思い出す。新しい形のゾンビだ、彼らはウィールスに侵された
死んだ人間なのだが...、ここは、スペース・バンパイア的。
よく見ると、あちこちの映画から頂いた感じのする作品ではあるが、
作り方が上手い。リアイティもかなりあり、ついつい見てしまう。
最後も、エライどんでん返し!、猿の惑星のような...もっと悲惨かな...。
ミラ・ジョヴォヴィッチがやはり魅力的である。また、周りの登場人物もなかなか
演技が上手い!
ただ、建物の中が複雑な感じになってるはずだが、ココの点が少々物足りない。
ま、予算の関係だろう。
幾らか、惜しい点はあるが....結構いい出来である。


出演:
ミラ・ジョヴォヴィッチ(アリス)
ミシェル・ロドリゲス(レイン)
エリック・メビウス(マット)
ジェイムズ・ピュアフォイ(スペンス)

監督: ポール・アンダーソン
音楽: マリリン・マンソン、
    スリップノット


配給: アミューズピクチャーズ