マルコヴッチの穴(2000)
TVでちょいと聞いていた予告の話とはチョト予想が外れた。
そんなに長い作品では無いのだが、偉く長く感じた。つまらない訳ではない。
カットが短く、話が飛躍しているように見えるからだろう。
が、そのややこしい、しかも、決して経験することもなだろうストーリを理解するには
少々時間がかかる。
第一、7と1/2の階なんて...発想も??
予想に反し、天井がやたら低いがそこに幾つかの会社があるのである。
主人公の一人人形使いのクレイグ(ジョン・キューザック)のお話かと思ったが
見終わって、主役は??わからない。
この7と1/2階の階にあるJ.M社にこのクレイグが就職するのだが、
近くの会社のマキシン(キャスリーン・キーナ)に一目惚れし、彼女に近づこうと
努力するが、なぜか嫌われる。ここもズーット妙に天井が低いので皆かがんで
おしゃべりしたりする。ま座っていれば、車の中も似たようなもので悪くは無いだろうが
、ある時、クレイグが事務聞き出し棚の後ろに書類を落としそれを取ろうと、棚を退かし
たら、そこに四つん這えで歩くのがやっとの狭い通路がありそこを通って行くと、
不思議な世界が開けるというより、他人の中に居るような感じになるが15分すると
なぜか郊外の道路の横に落ちる。
全体が謎だらけの話であるが、推理を楽しむ事が好きな人にはお勧めである。
最後の所で、仕掛けをはなしてくれるが....さらに怖い話に成りそうである。
ここでは、他人に成り代わる事が出来る面白さというよりもっといやらしい意味での
興味を描いている。
SF映画のこの手の代表格はボディ・スナッチャー、だが、今までのは恐怖であって
これは興味である。だからSF的な話なのだが、SF的説明がない。
どちらかといえば、ファンタジーな世界である。
しかも、人が人に乗り移るその通路が不思議の国のアリスにでてくるような不思議な
小さな通路をおもしろがって作り上げた作品と言えよう。
クレイグの奥さんロッテをキャメロン・ディアスが演じているが、よく見てもよくわからん。
また、チョイ出演でブラビやウイノナなどが出ているらしいが.....。