2300年未来の旅
LOGAN`S RUN
1976 アメリカ、119分、70mm


チャーリーズ・エンジェルで有名なファラ・フォーセット・メジャースが悪徳整形外科医の受付女をやっているのが少々
雰囲気が合わない。少々目立ちすぎなのだ。
むしろ彼女が相手役だったら、と思える。
ジェニー・アガターはあまり認識がなかったので今回調べたら、それなりに活躍しているようで....。
この映画では、氷の部屋に入った時に濡れた服を脱ぐ時に全裸になる。わずかな時間だが...。

この映画は
MGMが作って、
1976年度アカデミー賞特別業績賞(視覚効果)受賞
1977年度サターン・アワード最優秀SF映画作品賞、メイクアップ賞、衣装賞受賞
とかなり当時としては先進的だったのだと思うのだが、今見ると、チトチャッチイ感じがするのはなぜだろう?
良いと思った所は、外科医の病院が良いセンスだと思う。少々規模的に小さいのだが、写真でも分かるとおり
プラスチックと水色のライトが功を奏し未来的雰囲気を醸し出している。
もう一つは、ピーター・ユスチノフが住んでいる所はワシントンDCで都市がツタで覆われて廃墟化した雰囲気も
スケール感もありなかなか良い。
ただ、その他は少々、スケール感が乏しい。特に出だしの地下都市の模型はスケールが小さいのだろう。
しかし、今は使われていないが大画面の70mmの作品とは...

話は2300年の頃、なぜか、人類は地下に住んでいて、手のひらに光る宝石状のものを付けて生まれてくる。
そして、30になると、それが赤くなり、再生の儀式で生まれ変わる...とされている。
が、実は30で消されてしまうのである。それに気づいたローガンとジェシカは逃亡をするのだが、ローガンの友人は
ローガンと同じにサンドマンと呼ばれる逃亡者を殺す権限もある一種の警官なのだが、彼は逃げた彼らを追って行く。

ま、多少のアクションがあるのだが、今のレベルからするとヌルイ。

もう少し、衝撃的なシーンが欲しかった。つまり、どうして30で居なくなるのかの謎解きが意外にはっきりしない。
部分的には良い線いくと思うのだが....。
最後は、地下の住民が外に出るのだが、そんなに簡単に信じるか?と思ってしまう。
つまり、物語のポイントの描き方が弱いのだ。

ま、しかし、それないに雰囲気を出すための努力はしているので、見ていて退屈ということはない。

よだんだが、ファラ・フォーセットの役はすぐ死んじゃうのよね。

Cast
Michael York
 マイケル・ヨーク(ローガン)
Richard Jordan
 リチャード・ジョーダン(フランシス)
Jenny Agutter
 ジェニー・アガター(ジェシカ)
Roscoe Lee Browne
 ロスコウ・リー・ブロウン(ボックス)
Farrah Fawcett-Majors
 ファラ・フォーセット・メジャース(ホリー)
Michael Anderson Jr.
 マイケル・アンダーソン・ジュニア(ドク)
Peter Ustinov
 ピーター・ユスチノフ(老人)

Directed : Michael Anderson
  マイケル・アンダーソン
Produced : Saul David
 ソール・デビッド
Novel : William F. Nolan 、
  ウィリアム・F・ノーラン、
  George Clayton Johnson
  ジョージ・クレイトン・ジョンソン