デイライト
シルべスター・スターロンの映画しては珍しく、今までと違ってスーパマンではない。
マンハッタン島とニュージャージーを結ぶ海底トンネルで大爆発が発生。
元緊急医療隊員キットとして活躍する。前半の行動は今までと同様であるが、
トンネルに入ってからが、弱さも見せる人間味の有る役をこなしている。
初めに、トンネルでのカー・チェイスココントコは今では普通、だが、大爆破!この
シーンはさすがハリウッドCGテクニックである。炎が画面の向こうから飛んでくる。
思わずこちらも身を屈めそうになる。
爆破原因も、最近の有毒ゴミの不法投機にあるのは、さすがである。一昔前なら、
軍の火薬を運んでいる車が爆発することにしたかもしれない。
さて、抜け出すにはサバイバルというか、どうやって抜けるのだろうと、こちらも
悩んでしまう。だが、いくつかの困難を乗り越え、ついに外に出る。
出るまでの、人物描写、パニック映画では必須項目である。だから、手抜き
はできない、当然、喧嘩も有り、罵り合いもあり、協力もあり、服従もあり、
決断もし、行動も迅速に、悲しい別れも有り、恐怖もあり、でへたをすると
焦点がぼけるのだが、相当考えたらしく、出来はなかなかである。
2,3チョイトの所もないではないが。
見終わって、トンネルに入るが恐くなる映画である。
最後の脱出方法、あんなの出来るのかなー。すごい迫力である。
そして、人間愛をしみじみ感じ、いいことしたくなる作品でもある。

ダンデス・ピーク
火山が爆発しそのふもとにある町がなくなるという話である。
日本の九州、島原・雲仙・普賢岳の災害が記憶に新しい。
ここでも、火砕流のため、科学者などが逃げおくれて死亡した。
実際のTV放映でもその迫力というより、凄まじさが伝わってくる。
これが本当に身の回りに起きたら.....。想像するだけでも恐い。
ゾンビなんてお呼びじゃないくらいである。
私の住んでいるところは幸いにして、近くに火山はない。
だが、水害には遭った事がある。運良く床上まであと2、3mmところで
済んだが、その後の始末は泥の始末、床下の支えの直し、車はエンジン
浸水、などなど、水嵩も最初はまだ大丈夫と思ったが、だめかなと思ってかの
水嵩の上がりかたが速い。でも最低限の待避は出来た。もし、あと1cm上昇
したら、かなり大変なことになっていた。
それでも、ある程度元に戻るまで1週間かかった。
だから、この映画のような事があったら......。
日本は、火山、津波、地震と天災が多い国であるから、身近の出来事として
捉えられる。
そういった目か見ても、この映画の出来はあまり文句のつける個所はない。
ストーリの組み立てかたも、最初に、静かな美しい情景、人々の暮らしも
程よく描かれている。そして、怪物が現れるように、不気味な前兆がある。
最後に大爆発で町が灰に埋もれてしまう。
ここらへんの描写はやや荒い、おばーさんがなぜ意固地になって山から降りようと
しないのかが分からん。で救いに行くのだが...。
こんなに火山の中に入ってよう抜けられたと関心するばかり、奇跡としか言いようが
ない。出来ればもう少し現実味のある設定にしてほしかった。
そうすれば、もっと恐怖が大きく伝わったはずである。
主役のピアース・ブロスナンはゴールデンアイよりズーット渋くいい男になっている
将来が楽しみである。
女町長はターミネータのリンダ・ハミルトン
この人、アクションが多いから出ているのかも知れないが、決して美人では
ないが、不思議に色気がる。予断だが、アメリカ映画にはこのような色気を
持った女優が多いにはすばらしいことだ。エイリアンのシガニー・ウイバー
のそうである。
この映画をみて、アメリカはほぼ映画の作り方をマスターしたかの様におもえる。
後は、細かな部分だけで、逆に言えばやっと芸術肌の人が活躍できるのかもしれない。

ツイススター
初めてといっていいのではなかろうか。
本格的にを通り越して竜巻が主役なんて。「オズの魔法使い」でも竜巻に乗って
不思議な魔法の世界に行くのであるが、これはファンタジーの世界。
こちらは凄まじい世界。
竜巻を主役にしたいが為に、役者は竜巻を追いかけている観測チームである。
普通なら、逃げるから、そんなに近くにはいかない、追いつかれたらおしまい、
なのだから、映画になり難い。
だから、観測チームなのである。しかも、この中の女性は小さいころ父が竜巻
に目の前で奪われた記憶がズーットのこっているといった設定。
敵に会うがごとく身の危険をも省みない凄い女性である。
チョイ昔ならここには男性が役をやっていたはず。
しかし、こんな化粧気のない、可愛げのない女性だが色っぽいのである。
男性が出てくるが、彼はこの仕事を止め、カウンセラーの女性と婚約しているが
そこに、巨大な竜巻!!生活を忘れ、観測の為にツイスターを追いかける!!
終わりの編でついに二人はツイスターの中心に入り空を見上げる。
無論体は、紐で何かのパイプに結わえていた。
日本では竜巻はこれほど大きくはならないし、発生件数も少ないので、被害はさほどない。
日本には台風がある。その違いは、
台風:半径が大きい。最大風速は40m位瞬間は50mを超える場合もある。
ツイスター:半径は小さい、台風に比べれば、極少的ともいえる。が最大風速が凄い。
凄いものになると300mというから...。時速で言えば300x60x60=  1,080,000m
1000Kmと言えばジャンボジェット機の速度より速い!音速に近いのである。
まったく想像もつかない。この映画のシーンでも、大型トレーラが飛んでくるシーンが
あるが、いやはや、凄まじい!
だから、俳優の事など意識していないと、どっかに吹っ飛ぶ!クライである。
今までの映画と当然作り方は異なるが一応それなりに人間ドラマも少しは描いてある
私はこんな人間模様はいらないと思うのだが、今少し時間がかかるのかも知れない。
以前は映画には必ずと言って良いほどに恋愛があり、しかもハッピーエンドであったが、
今はそんな事はない。見る側の成長も必要なのかもしれない。