メッセージ・イン・ア・ボトル(99)

悲しくも、胸に愛が満ちあふれる、すてきな贈り物を与えてくれる。
余韻が心にズーット残り、音楽も、傷ついた心を癒すかのように流れ、
海を背景にした、景色、手紙の様な言葉一語一語も胸にしみる。
タイタニックは若者の悲恋だったが、これは大人になり切れていない大人の
愛の物語である。
今の、ぎすぎすした世の中には不釣り合いなほどのこんなにも悲しい話なのに
乾ききった心を海の潮の様に癒してくれる。
そこには、本当の澄み切った愛が描かれているからだろう。

舞台もいい、海だ。しかもヨットに乗るのだ。ヨットには幼いときに乗せてもらった
だけだが、波が船のあたりはじける音と、帆が風にぱたぱたたなびく音
体を移動する時に木の床をコトコトとたてる足音、自然の音で満ちあふれている
世界がそこにはある。
だから、人も社会のしがらみなんかを忘れて.....。

俳優もいい。特にギャレット(ケビン・コスナー)の父親になるポール・ニューマン。
ケビン・コスナーの不器用さもいい。女性記者テリーサ(ロビン・ライト・ペン)も一人の子持ち
のバツイチ。
その彼女が海岸を散歩しているときに見つけた瓶に手紙が...
それは、男が女性に対して送った切ないような純粋な手紙であった。
それが、上司が新聞の話しに載せたので、沢山の投書が来た。
その中に私も拾ったと...合計3通の手紙を手にした。住まいも判った。
それで、彼女は合いに行く、記者として.....。

だが、あまりにも純朴で優しい性格を、そして手紙の相手はすでに2年前に病死していることも
知るが。いまだに彼は仕事場に画家だった彼女が描いた絵や画材をそのままにしている
情景も見てしまい、心は揺らいだ。彼の魅力と共に誰も入れない心もそこに有る事も。

この映画は、男が見ても、女が見ても十分に酔わせてくれる。
純な愛の良さを....。

ココに出てくる人たちはみないい人達ばかりだ....。
余談だが、ケビン・コスナーってヨットが好きなんだろうな...
SFのウオター・ワールドでもヨットマンだった。

もし、ココまで読んだあなた。まだ、まだ見ていないのなら、........。
後悔はしないと思うよ。