イル・マーレ
IL MARE
2000年/韓国/カラー/1時間37分

韓国映画は余り見ないのだが、コレはキャッチコピーが気になってつい借りてみてしまった。
結果はなかなか良い出来でした。
時間を越えた、と言っても2年くらいなのだが、
イルマ−レという砂浜が広い町から少し離れたモダンな家の建物から少々離れた所にある
えらく格好のいい郵便受けがありマンションに引越しして行く若い女性ウンジュがそこに後に来る人への
お願いのメッセージを残しておいたところから、
その郵便受けを中心に不思議な出会いでそこで手紙のやり取りするのだがあまりというかまったく
SF的な事柄が出てこない。
「ある日どこかで」(Somewhere in Time)(1980年/アメリカ) クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア
の映画でもややSF的なとこがあるのだが.....。
ま、そんなことはどうでもいいのだが、女性は恋人に振られ寂しい生活をしている。
男性も父は有名な建築家で自分も学生だが建築家を目指しているのだがなぜか肉体労働をしている
そんな2人が....
郵便受けに伝言が残されているのを越してきた青年ソンヒョンが見つけ返事を出した。
その郵便がウンジュに届くのだが日付が2年ほど古い。そこから2人の不思議なやり取りが始まるのだが
時間を越えている事には最初は単にいたずらと相互に思っていたが、徐々にそれぞれの文脈から
時間のずれを信じ始めるのだが、大概、ここで調べたりするのだが、この作品では変だとはおもいながら
お互いに惹かれていく。このやり取りが妙に新鮮で初々しく心温まる。
まるで、2人以外は夢の様に動いていく感じになっている。

SF好きの私としては時間の歪み、この点がどうなっているのか?少々気になるのだが、
ラブロマンスの舞台としては問題なく、このような初々しいロマンスが嬉しい作品でした。
さとう珠緒の吹き替えもぴったりという感じでTVで見るさとう珠緒とべつもののような感じでした。

青春の初恋といった感じの作品は薄汚れた車のフロントグラスをワイパーで吹き払ってくれるような
感じで、心が洗われる感じでとても心地いいものを残してくれます。


キャスト
ウンジュ… チョン・ジヒョン(さとう珠緒)
ソンヒョン … イ・ジョンジェ(堀内賢雄)
スタッフ
製作 : チャ・スンジェ
脚本 : ヨ・ジナ
監督 : イ・ヒョンスン
音楽 : キム・ヒョンチョン