ニューヨークの恋人
Kate & Leopold 2001年12月25日

恋愛映画にSFを持ってきた発想が面白い。
ウーマン・オン・トップもSF的だったがある日どこかで(80)に似てた感じである。
一種のタイムトラベルなのだが....ある日どこかではどうなったか分からない結果なのだが、
こちらは、多分ハピーエンド。
メグの作品はだいたいチョットコメディ的なのだが、これもその通りで、出会いの所がなかなか良い
場所の設定がウエストサイドストーリ、 ティファニーで朝食、プリティ・ウーマン(90)、を連想させてくれる。
ニューヨークにはあのようなテラスがあるアパートが有るのだろうか??多分有るのだろうが....
考え方によっては物騒だよね。なにせ、窓から隣であろうと、上、下の階のお家に行けるんだから...。
でも、そこに出会いがあるのだよ。元ネタは多分ロミオとジュリエット...というか、あの時代の恋いの
舞台はなぜかテラスなのだよね。日本には....あるかな?
やはり、出会いや恋の育みにはシュチエーションが必要なのだね。
恋の相手レオポルドはチョイ前の恋人スチュアートが時空を超えて1876年から連れてきた?というより
運悪く着いてきた...。ま、そこは映画を観てもらうとして、
所が彼は伯爵の家系だから、女性に対しての礼儀が良いし、観劇、絵画、等の知識が本物で彼女の上司
J・Jの軽薄な知識をたたきのめす!当然ケイトは彼が過去からやって来た人物とは思いもしない。
かれは少々出来の悪い俳優志望の弟の仲間と勘違いしている所が、感情的にすれ違いや違和感が
あるが、センスは良いので、どんどん惹かれていく、ついに彼を自分の手がけるバーターのCMに起用する。
彼も快く引き受けるが......。
設定として面白いのが、SF的状況を説明するのにエレベーターがあちこちで故障するのである。
レオポルドがエレベーターの発明者だかである。さらに、彼を連れてきたスチャートも早々にエレベータの
故障で地下に落下し大けがしてしまう。恋の邪魔者は病院行き!いいシュチエーションだね。
それに、いい男、センスも最高、そのくせ女性には以外に奥手、好きな女性に巡り会っていなかったから、
キャリアウーマン(最後には上席副社長の椅子を射止めるのだが)のケイトもスチュアートやJ・Jには
その気がしない、J・Jには君は女性の感性をもった男だ!とまで言われる位で....。
レオポルドのテクニックも最高!ダンスも上手いし、食事マナーも最高、ケイトを屋上にセッテイングした
食事に誘うがこれもいかにも女性が好みそうな手紙で...そのシーンはちょうどオードリ・ヘップバーン
の昼下がりの情事に出てくるものに似ているが....雰囲気は最高!
チャーリーが好きな彼女に花を選んでいる所でも、花言葉で選ぶ!
さらに、会社の帰り彼女のバッグがひったくられた時、彼は馬車の馬をはずし、それに乗って、追いかけ
途中、追いかけるのに疲れたケイトを後ろに乗せ追いつめるシーンもカッコイイ!!
ま、彼氏としては最高の男性である、しかも、だめ押し的に、母性愛をくすぐる影のある男である。
少々マザコンなのである。家柄は良くても財産はもう無い!という状況だし...。
サスガ、メグ・ライアンの作品と納得出来る仕上がりです。

Starring:
Meg Ryan,メグ・ライアン(ケイト・マッケイ)
Hugh Jackman,ヒュー・ジャックマン(レオポルド)
Liev Schreiber,リーヴ・シュレーバー(スチャート)
Bradley Whitford,ブレッキン・マイヤー(チャーリー)
Natasha Lyonne 、ナターシャ・リオン(ダーシー)
Directed by: James Mangold ジェームズ・マンゴールド
Cinematographer:Stuart Dryburgh
           スチュアート・ドライバーグ
Produced by: Cathy Konrad
         キャシー・コンラッド
Production Designer:Mark Friedberg
         マーク・フリードバーグ
Written by:
Steven Rogers, スティーヴン・ロジャース

Distributor: Miramax Films