タイムト・ラベラー きのうから来た恋人(99)
その夜は父は仲間とホーム・パーテイを行っていた。
そのときTVでジョン・F・ケニディーがキューバ危機の演説をしていた。
そう、ちょうど35年も前のことだった。パーティが終わった後、いつものように
夫婦で食事にシェルターに入った所で...上空で故障したジェット戦闘機が
上部の小屋に墜落炎上!夫婦は核戦争が始まったと勘違いし...
放射能の半減期にあたる35年間をシェルターで過ごすことに...。
しばらくすると、二人に男の子が産まれた。大きなシェルターでの生活は多少
変な所が有るが...男の子は成人になっていた。
そして、35年のその時、扉のロックははずれ、先に父が出てみるが、そこには
人が居たが、生活は荒れ放題、危ない人間がウヨウヨ...。這々の体で帰ったあと、
心臓発作でベッドに...。
そこで息子のアダムが次の10年間を過ごすための買い出しに地上に...
しかし、不慣れなアダムは道に迷う。そこで小銭を持つために、カードショップで
父のくれた野球のカードを売ろうとした、店主は全部で200ドルと言ったが、
アルバイトの女イブが一枚で4000ドルはすると言って取り返す。
ここが、出会いの始まり。しかし、変な奴でから、嫌々ながら、ホテルに案内する。
しかし、もらった野球のカードがあまりの高額なので、悪いと思い返しに...。
そこで、35年後の世界に不慣れなアダムがイブを買いだしの手伝いに無理矢理
お願いする....。さらに、嫁さんも探して欲しいと....。
で、本当の事を知らないイブと、知らない人に本当の事言っちゃいけないと母に
教わっていたアダムの、気持ちのすれ違い.....。
しかし、どこか純粋で、どこか不自然な彼にイブも徐々に気が引かれて....
同居のホモの男も、実にいい男で、この純朴なアダムをいつしか応援をしていた。
悪い人達なら、ま、彼も気がついて逃げただろう。
最初は、怪訝(けげん)な気持ちでつきあっていたイブだが、徐々に気が彼に
傾いて行く様子もなかなか面白い。
結局、父も母も外に出ることに、その時アダムが持っていたIBMやATTの株を売ったのだろう
当時で1万株以上持っていたのがそのままだから...何100万ドルにもなっていた。
当然、それをさばいたのはイブ。核シェルターの上にあった、薄汚れたバーも
そこのイカレた店主をそのままに、大きな踊りも踊れる大きな店に...。
そして二人は..幸せに...。
いつも、流れる音楽が1960年代に流行っていたのだろう。博士の好きな
ペリー・コモの歌が...、彼の歌は幸せな歌が多いし、誠実な人だったから
この映画の音楽にはぴったり、はまる。
アリシア・シルバーストン(イブ)はぽっちゃり系の女優だが、この役、ピッタシ。
しかし、タイタニックのケイト・ウインスレット、エバー。アフターのドリュー・バリモア
といい、アメリカン人の好みかな??

グッドナイト・ムーン(98)
話は途中から始まるような作りかたである。
日常的な朝からである。ドタバタとうるさい朝である。
話は、さておき、この映画はいい加減な気持ちで見るのは相当つらい。
つまり、かなり深刻な話なのだ、映画より、1時間物のTVドラマにして、半年やればぴったり
はまるかも。つまり、少々時間が短いので、もう少し説明がほしいのだ。
一人は3年前に離婚した母親(ジャッキー:スーザン・サランドン)、
もう一人は腕のいいフォトグラファー(イザベル:ジュリア・ロバーツ)、
そして2人の小学生、姉は12歳でおしゃれもしてみたくなる年頃、
下の子はまだ低学年で未だに魔法使い気取りの少年。
その間に居るのは弁護士をやっている父親。でも、彼は完全に脇役。
分かれた元妻はなぜ子供と一緒に居ないのかそこら辺がわからないが...たぶんガンのせい。
若いフォトグラファー、イザベルは一生懸命に子供達と仲良くしようと努力はするが、
折り目正しい母親のしつけが良すぎたせいか、特に上の娘は反抗的。
しかし、ほんの、ちょっとした事がらから少しずつうち解けていく。
それに、元妻もはじめは趣味の違いすぎるイザベルを嫌っていたが、
自分がガンを再発し、余命いくばくもない事を知り嘆くも、気を取り直し、
イザベルに子供達をバトンタッチすべく、少しずつ協力していく。
イザベルも彼女の心情を知り、反抗的態度を改めていく。

この映画は、当然かもしれないが、言葉が重要になる。さらに、小さな事件が
問題解決の糸口になっている。
男の私には解りにくい内容だ、確かにこの映画の男性は基本的には大した
事はやっていない。私は女系家族の中で育ったから、多少解るつもりではいるが...。
どれだけ理解したか...。

一番つらいのは、ガンを宣告され、治らない事をしっていて、なをイイ母親を
やり遂げたかったジャッキーだろう。
救いは、3人とも子供を大切に思っていることだろう。
ジャッキーも最初は自分の仕事中心で子供を放任していたが、
口論を試合ながらも、母親の愛情が徐々に理解し、自分の行動を改めていく。

大人の女性には見てもらいたい作品です。
若い女性や、男性でこの映画を理解出来る人は、イイ大人になれると思う。

カラー・オブ・ハート
98 米 
主演の二人は余り知られていないと思う。
が映画は、私にとって、予想外に楽しいものであった。
タイトルからすると、ラブロマンス物と思っていたが、大きな間違い。乗りはバックトゥ・ザ・フューチャー
高校生のデビッドと妹のジェニファーがTVのチャンネル権でもみ合っているときにリモコンを壊してしまう。
そこに、なぜか、電器屋のおじさんが通りかかり、「TV壊れてませんか?」と「良いリモコンがあるかから
これを使ってください」とで二人はリモコンを押すと、チャント写る。兄貴が好きなホームドラマのプレザントビル
にチャンネルを変えた所でリモコンの取り合い...気が付くと二人はTVのホームドラマの中に。
しかも、これは何回も再放送してるヤツで兄貴は全てのシーンを完全に覚えているほどなのだ。
でも、このドラマの世界は白黒はいいとしても、何かが変!
町以外には世界が無い。図書も全て中身は無い。バスケットはよほどのことをしないと、外すことはない。
妹はこんな世界は大嫌い!でデートに誘われたバスケのキャプテンとデート。
そこで、カーSEXをおっ始める。キャプテンに少し異変が....。帰りに庭に咲いてるバラが赤い!
次の日、バスケの部員にそのことを話したのか、みんな外したことが無かったのに、みんなハズレ。

ここからは少しずつ、町のあちこちで異変が.....。
それまでは、全てが決まった様に、決まった事を行なってきたで、みんなが平和だったが、
何かに目覚めた人たちから、肌がモノクロからカラーに変身する。
デビッドが勤めていた、スナックの店長もデビッドの持ってきた絵画の本で絵に目覚め、サンタクロース
の絵を店のウインンドーに描く。
ジェニファーによってすでに目覚めてい母はそれを見て、店に入る。モノクロの化粧をしていたが、
うっかりと手袋で化粧を落としてしまう。
店長に綺麗だといわれて、ヌードを描かせtる。これで町は大騒ぎ。
すでに、若者達はカラーになりつつあったが....。

ついに、裁判になる。このシーンが一番の集約したところである。どうやったらカラーになるのかと。

結局、裁判に勝って、プレザントビルは裁判所をぬかしてカラーに成った。

町の人達もかわりプレザントビルも他の町とつながり、バスも通る様になった。
プレザントビルの新たなストーリが始まる。

ジェニファーは残る事にした、勉強に目覚めたのだ、デビッドは母と恋人に見送られながら
TVのリモコンで、元の世界へ。

ストーリのあらましはこんな所であるが、確かに、ドラマの中の世界はまか不思議ではある。
争いも、災害も、雨さえ降らない、試合も必ず勝つ、勉強も中身が無い。
でもみんなハッピのはず.....。
本当にそんなで良いの?と疑問を投げかけている。

何か、ついこの前の日本人の多くが望んでいた世界がこのプレザントビルのようではなかったろうか?
今までの映画だと、戦争になって悲惨な世界が.....といった類のものがほとんどでは無いだろうか。
こうも、淡々と...、しかも、ノスタルジックに...昔は良かった世界を.....真実に目覚めさせ
るのは、すごい感性だ。しかも色が付くことでみんな生き生きとしてくるのだ。
幸せを装って暮らしているのは退屈なのだと....。
決してハッピエンドの映画ではないが、心が豊かになる、そんな作品だ。


エバー・アフター(98
ドリュー・バリモア主演の映画だ。
元気のいい灰かぶり姫(シンデレラ)の本当の話として語りべにジャンヌ・モローがでている。
この所は、映画を真実味ある物と言う韻書を強めている。
「昔々或所に....」で始まるはなしは。
デズニィアニメと違ってこちらは当然かもしれないが、よりリアリスチックである。
おとうさんが男爵夫人とその娘の二人を結婚しつれてくるとこから物語は始まる。
良く日、父は用で一週間でかけることに成るが、そこから悲劇は始まる。
門の近くまで行った所で落馬し、そのまま帰らぬ人になる。
ダニエル(バリモア)は持ち前の優しさと、前向きな生き方で使用人達と仲良く農業も
手伝ったりしている。
一方、継母は娘二人と不満を言いながら暮らしている。
救いは妹の方は多少ダニエルよりなのが救われる。
また姉と継母はヒステリックなのが面白い。たしかに姉は見た目は美しい、
反対に、ダニエルと妹はややフックラしてややおっとりいるのだ。
王子との出会いが面白い、その後何度か合うが、いつも恋とは関係なさそうな
むしろ印象を悪くしそうなだが、いつも途中で消えるダニエルに王子は妙に気が引かれる。
しかも、父の最後の贈り物の本「ユートピア」を大切に、物の見方考え方にも、それまで
目的もなく生きてきた、それがいやで、
夜な夜な冒険を求めて外に出ていた王子の気持ちを引きつけてしまう。
でも、正体を明かさないため、王子には誰かは解らない。
一種のすれ違い映画?それとも、女性に対する恋愛指南?と思えるくらいである。
たしかに、不思議な面があると妙に気になるものである。
終わりの所は危機一髪の連続、しかも女性成らずともハートがキューと締めつけられる
思いをさせられるシーンがふんだんにある。
何度もこれで駄目かもと思わせる場面が幾重にもしつらえてある。
幾多の困難をくぐり抜けたから、永遠と言う言葉が生きてくるのだろう。
若い女性必見と思うが、そうでない人も、もう一度愛の原点を思い起こすと言う意味で
見てほしい作品だ。