マネキン(87)
今の不景気な時代に、企業の人達、逆境にある人達にも見てもらいたい作品。
私はこんなファンタジックなそして、楽しい映画が大好きだ。お金はそんなにかかっていないだろうが。
でもナゼか、たまにしか出てこないのがつらい。
これの第2弾がでたが、やはりドタバタ喜劇風になってしまって...。
さて、見ていない人に、
主役は彫刻家志望の若いジョナサン・スッチャー(アンドリュー・マッカーシー)と紀元前2514年のエジプトから
いい男探しの魔法のようなタイム。スリップ旅行?しているエマ・バジレ・エミー(キム・キャトラル)
プリンス・デパートのデコレーターのハリウッド、一応、恋人のロキシー、プリンス・デパートの部長リチャーズ、
夜警司令官フィリックス、その番犬ランボー(ブルドック)、ターミネータ(シェパード)
プリンス・デパートを乗っ取ろうとしている競争相手のイラストラ。デパートのBJ・ワート

音楽も素晴らしい..ポップ調の物がながれてた。
中でも、最初、ジョナサンがマネキン工房で働いていた時に流れるのが、”My Girl”(The Temptations),
最後の字幕で流れるのが”Noting's Gonna Stop US now"(StarShip)

映画のテンポも軽やかで良い。
素晴らしいのは、デコレーションのアイデア!ファッションのすばらしさ!
遊びすぎて、夜明けが近くなった時の、アイデア、一人で考えなければ成らなくなったときに、ハリウッドの
一言をヒントにした作品!才能が花開くときのプロセスを見せてくれるようで実にわくわくさせてくれる!
デパートだから、ファッションも軽やかなテンポに乗って、まるでミュージカルのよう!ファッションも楽しい。
こんなに、テンポよく、配役もベストの作品は滅多にない。
名前の付け方もGoodである。前向きな、常に希望を失わず、自分の天職が見つかったらアイディアの出ること
出ること...素晴らしい!!

話は、エジプトで結婚相手を母親が強要するのでミイラに扮して隠れていたが見つかり、もっといい男は居ないのか?
嘆いていると、神のお導きか時代を下って.....
所はフィラデルフイア(あの第二次大戦の不思議な事件のあった所)、そこのマネキン工房で働いていたが、つい
芸術的になり作業が遅い、この日最後に成ったマネキンが最高の出来と自慢したが首に成ってしまう。
あちこち転職するも、その性格のため首.....。
雨の中、ロキシーに馬鹿にされ一人エンジンのかからないバイクを引きプリンス・デパートの前へ..そのショーウインドーに
自分の自慢のマネキンが居るではないか!感動して、立ち去るときバイクのエンジンも一発。
翌日、ジョナサンはデパートにそこでおばさんと話をしていると、設置中の看板が...、ジョナサンはおばさんを押しのけ
て助けた縁でデパートで使ってもらうことに...そこでマネキンに合いにウインドーにそこにはデコレーションを終えた
オカマのハリウッドが...うまくごまかし、晴れてジョナサンはマネキンと再会し話しかける、その時マネキンが突如人間に!
二人は嬉しくて、デパート中を踊り明かす。エミーも物作りが好きで、ウインドーのデコレーションを二人で作ってしまう。
エミーはジョナサン以外の人が見るとマネキンに戻ってしまうのだ。
翌日、デパートの前は人だかり...そこで、ジョナサンをデコレーションの係に、次も二人で素晴らしいデコレーションを作り
つぶれそうに成っていたプリンス・デパートの売り上げが上昇!
反対にイラストラ・デパートはついに89%ダウン!
そこで、BJはロキシー達に様子を探るように...、そのころフィリックス夜警もジョナサンしか居ないはずなのに、女性の
声を聞き、不審に思う、だが、相棒の番犬ランボーはナゼか萎縮してしまう。
その夜彼らが見たのは、マネキンと抱き合って寝ころんでいるジョナサン!「何してるの!」とロキシー
「こうやっているとイイアイアが浮かぶ」のだとごまかしが...不信感は拭えず。
ある日、デパート内をハングライダーで飛んでいたエミーをみた夜警は捕まえようとしたが、追突され、気絶、そのまま、翌日まで
店の真中で居眠り、悪だくみがおばさん社長に見破られリチャーズ部長と夜警は首に、そしてジョナサンは業績を認められ部長に!
その後も、次々素晴らしいデコレーションでついにBJはロキシーはじめ雇い入れたリチャーズ達を使わせて、マネキンを盗む事に!
ついに盗み終えたが、ロキシーは嫉妬のあまり盗んだマネキン達を次々に、ゴミシュレッダーに...
間一発間に合ったジョナサンはエミーを手に、その時人が居るのにエミーは人に成った!!
ハピーエンドである。


マウス・ハント(98)
かっわいいくて頭のいいネズミが主役の実に楽しいコメディ作品。
ホーム・アロンのネズミ版とはよく言ったものだ。
いじめられるのは、貧乏に成って、死んだ父親の残した古びた家を遺産にもらって、
寝ると所もないいい年の兄弟が泊まった時から出来事は始まる。
ネズミを捕ろうとするがことごとくやっつけられる痛快だが、チト気の毒な話。
ま、最後はハピーエンドになるのだが。
おもしろいのはストーリより、ネズミの目線で映す家の裏側、また、このネズミ
ほんとにどう教えたのだろうと思えるくらいに芸達者なのでる。
このネズミを見るだけでも、やられる兄弟だけでなく、見ているこちらもオ〜と思ってしまう。
テンポもいい。この兄弟のキャラクターもいい。
てきぱきと行動する兄、それをいつも間違って痛めつけてしまう弟。
相手を出し抜こうとする商売化のある兄、親の遺言を守ろうとするドンクサイ弟。
しかしこのネズミちゃんのかわいいこと。
これも動物に強いハリウッドならでは作品であります。
ネズミ嫌いの人でも、このネズミなら好きになるにちがいありません。


フック(91)
HOCKそれは海賊の首領の事である。
そう、あのピーターパンに出てくるフックである。
だが、題名とはちょいと違い、主役はやはりピーターパンなのである。
当然、話の始まりはロンドンに決まっているはず....。?
しかも、あの、ピーターも出てくる雰囲気ではない!時代も違うし.....??
そう、ピーターパンはなんと結婚していて、子供が2人、仕事は超忙しい弁護士
なのだ、しかもナゼかアメリカ人。
ある時、家族旅行で、祖母のウエンディがいるロンドンへ。(なんか少し近づいたか?)
しかし、深夜何者かに二人の子供をさらわれる。
フックからの挑戦状、信じられないキーターパンを妖精のティンカーベルが
子供のさらわれた、ネバーランドに連れていく.....。
最初に見たときは、そんなに感動もしなかったが、たまたま、TVでやっていたのをみて、
さすが、スピルバーグ監督と感心した。俳優もいい、あの妖精が「プレティ・ウーマン」の
ジュリア・ロバーツ、ダステン・ホフマンがフック船長!よく見てもワカラン位のメーキャップ
そして、ピーターパンは「ジュマンジ」のロビン・ウイリアムズ。一番イメージがあわない!
しかも、めがねもしている!これも、監督のねらいだったのかもしれない。
確かに、ネバーランドに連れてこられたときは、太っていたが、ピーターパンに成る頃には
体も引き締まって、ピーターパンらしくなる。
よく見ると本当によく作られている。
弁護士から徐々にピーターパンに成っていく課程が以前はチャチイと想ったのだが、
その、チャチさこそが子供の世界なのだと。
自分の幼かった時を思いだして見てみると、心がジーント来る。
いい年こいて私は涙が止まらなかった....。
そして、海賊フックをやっつけ子供の国ネバーランドを後にする。
チンアーベルが言っていた。「目を覚ますでしょ。その時まだ夢から覚めないでぼんやりした世界に
ネバーランドはあるのよ。」と、そう心のどこかに子供頃の楽しかった事がちゃんとしまってあるのだ。
そして「来たいときはいつでもこれるのよ。」。そう、時には少し開いてみよう、また、元気になったら
大人の世界に戻ろう....。


レィンボー
子供が主役の映画である。
”愛と夢と冒険と”がある心温まる作品である。
そ、子供の時、誰しも一度は思った事が有る、どこかで虹が地面に降りて来ると。
そして、虹を見て何かしら、自分なりの夢を見たはず。
この映画はそれを映画にした。そして子供達の”愛と夢と冒険と”が始まる。
一人の少年が、虹が降りてきた事を仲間や、おじいちゃん、ママ、等に話す。
はじめは、信じなかったが、友達の女の子が喫茶店で虹の降りた場所の土を
レストランで調べて、そこで土に水を垂らすと、どうだろう虹色の光が霧のように
小さいながら出た。これで、仲間が増え次にどこに降りるかの調査を開始、
しばらくして、出た、女の子はすぐに学校のパソコンでどこに降りるか計算、
授業を放り投げ少年2人と、少女それに、お兄ちゃん、それからガイドの野良犬
が虹の降りる所を目指して、そこには天にそびえる虹が有った。
先ず、野良犬が入った。続いて少年達も、虹は少年達を迎えるかのように天高く
連れていってくれる。だが、お兄ちゃんはそこでバイクを買うお金ほしさに、光っている
金の固まりを3個ポッケットにすると、虹は色あせ、少年達は真っ逆様に地上に
衝突手前で小さな虹のクッションでゆっくりと地上に降りた。そこはニューヨークから
遠く離れたカンザス州....。
虹に乗れた時、私は思わずやったよかった、スゴイと思った。
少年物の映画はどうしてこうも、いい作品が多いのだろう?
”愛と夢と冒険と”が有るからだろうか?そう、わたしの敬愛するあのデズニーも
”愛と夢と冒険と”が大好きだった。
少年物を毛嫌いする人、馬鹿にする人も、見てほしい。
大人の映画には夢が欠けているのである。だから、心が温まらない...。
ネバー・エンディング・ストーリー(84西ドイツ)
この映画は90,94と続くがやはりこの最初の物が最高に楽しい。
漫画の「ドラエモン」を見ている人なら、似たような話はあるが。
この映画のスリルの有るのは、最初から冒険が始まるのである。
そして少年(バスチャン)が本を読んでいくうちに、
自分自身が本を作って行く事になってくる事であろう。
それが分かった時の少年の驚きのシーンはすばらしい。
今まで読んできた、数々の冒険、悲しみ、別れ、は何だったんだろうと...。
そして”ファンタジア”はどんどんと無になっていく....。
それを救えるのは”ファンタジア”の女王(バスチアンと同じくらいの年齢)が
この無から救えるのはあなたしかいないのよと呼びかかる、
ここのシーンは最高のクライマックスである。
また、本の中にいろんな者達が出てくる、その一つ一つに真実を解き明かす
暗号がある。この点がただの冒険物ではないその原作のすばらしいストーリー
があるからだろう。
そして”夢”。そうすべての原点がここから始まるのである。
年を行くとだんだんと現実に同化され、自分の世界を小さくしている。
だから、疲れている大人の人も初心(童心ではない)に帰るために、
そして先入観をなくし、素直にみてほしい作品である。
そう、このテェーマ音楽も軽快でズーット脳裏に焼き付くはずである。

オズの魔法使い(39)
古い映画だが、今見てもおもしろい。
かなりの後「オズ」(Return To OZ)85年に続編風に作られたが、リメークは無い。
たぶん、この作品の出来映え、さらに主題歌、オーバー・ザー・レインボーを主役の
天才少女ジューディー・ガーランドが歌い、未だに、どこかで聴いたりする。
私もこの曲は好きだ。あまりに偉大な映画はリメークされない様だ。
さて、出だしは当時として普通の作り方、白黒である。が竜巻に家共巻き上げられ。
小人のマンチキンがすんでいる所に着陸?する。そしてドアを開け外に出るところ
から、明るいカラーになる。
ミュージカル風に全体が作られている。
かかし、ブリキマン、ライオンと次々に出会う。このシーンもこの映画と言うより
元のストーリのポイントでもあろう。
かかしはわらで出来ているので、脳味噌が欲しいと。
ブリキマンはブリキの胴の中は空っぽだから心が欲しいと。
ライオンは見かけは怖そうだが、気が弱い、だから、勇気が欲しいと。
それでドロシーのカンザスの叔母さんの待っている家に帰りたいと。
この願いをOZに会うとかなえてくれる期待に胸膨らませながら。
だが、OZに合うと、西の魔女の魔法のほうきを取ってくればかなえてくれる
と。仕方なく、取りに行くのだが、逆に捕らえられたりして、しかし、
最後には、魔女をヤッツケ、ほうきをもって帰る。
がOZは魔法使いでは無かった。....。
今から見ると2,3話に無理があるが、基本は素晴らしい!
知恵、ハート、勇気、みんなもっているんだと、さとされる。
しかも、使って初めて確認が出来るのだと。