ペイ・フォワード
2000年2月 米 Pay It Forword タイム・ワーナー

中学に入ったばかりの社会科の授業で善意のネズミ講を考え出した中学1年のトレバー
は黒板にその方法を書いた。ユートピア、理想論とも言われたが...
学校からの帰りしなに、浮浪者のたまり場により一人の男ジェリーを家につれてきた。
ご飯を食べさせ、風呂にも入れ、お金もやった。
昼はゲームセンターで働き、夜は酒場で働く母は夫と別れているがアルコール中毒
だが、なんとかまともになろうと努力はしているが...。
その母親も浮浪者集まる所に車での生活をしている。トレバーの家は家族らしい形はない。
社会科の先生も左半分にやけどの痕があり、言葉の理屈で身を守っている。
新聞記者のクリスは人質事件の取材中に犯人に車を当て逃げされたが、見知らぬ
弁護士から、高級車ジャガーをもらった。今日は気分がいいからと...。
クリスは何故そんな事をするのかと.......。
確かに監督の言っているように...アクション映画のように派手な所はないし
現実の社会の普通、いやもっと底辺にいる人たちの厳しい現実をお化粧なしに見せてくれる。
そこに、Pay It Forword の波紋が広がる、なかなか上手く行かなかったりするが...
一方でささやかにその運動が広がって行く。
トレバーは授業の課題の世の中が変わるのを見たかったのだと。
映画はアクション映画から見れば小さいかもしれないが沢山の事件が有る。
でも、それが現実の世界。
何も出来ない人は臆病なんだと言っているが....私もその一人だな...。
良いことを人にすることは実に難しい。でもいつかはとは思う.....。
勇気を持ちなさいとしかられたような気持ち.....。
家族で見るといい作品だと思う。いや、見るべきだと思う。

  原作:キャサリン・ライアン・ハイド
   監督:ミミ・レダー
ハーレイ・ジョエル・オスメント
HALEY JOEL OSMENT
(トレバー・マッキニー)
ケビン・スペイシー KEVIN SPACEY
(ユージーン・シモネット)
ヘレン・ハント HELEN HUNT
(アーリーン・マッキニー)
 
ジェイ・モアー(クリス)
 
ジェイムズ・カビーゼル(ジェリー)
 
ジョン・ボン・ジョヴィ
(アル中の父親、離婚している)
 
 
アンジー・ディキンソン
(アーリーの母親)