ショコラ
Chocolat
2000年/アメリカ/121分
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:
ジュリエット・ビノシュ
ジョニー・デップ
ジュディ・デンチ


昔ながらの、風習で感謝祭に向けて断食の習慣がある簡素な村があり、
教会に村人が集まってお祈りをしている時に、北風が吹いた。
なにか起きそうな予感がする。そこに、赤いマントを羽織った母と娘がやってきた。
黒じゃないから...魔法使い?それとも良い魔法使い?などと思いながら..
空いているお店を借りて窓に新聞紙を貼り、中でチョコレートを作り始める。
そして、次の日お店がOpen!でも、なかなか客は来ないが...。
犬をつれた老人、おどおどした何かありそうな女性、お店を貸した意地悪そうな
おばーさん、そして、その娘、さらにその男の子。おばあさんと娘は喧嘩しているらしい。
それから、よく分からないがやさしそうな3人のおばーさん達。
それから、はにかみやの奥さん。チョコを買って食べ、おみやげに旦那用にもらったチョコを
捨てたが...それを旦那が食べ...青春がよみがえってくる。
ココまで観るとやはり、この親子魔法使い?
でも、ある夜、娘が母親におばーさんの話を聞かせてと...
そこで、この親子の秘密を明かしてくれる。それは観てのお楽しみ。
この村を仕切っている伯爵はこの親子が自分の守ってきた風習を破るので
気分が落ち着かない。なんとしても阻止しないと...と思っているが...。
そこに、間の悪いことに、川にジプシーの集団や船でやってきて、停泊してしまった。
つまり、カンタンに物語は進まない、トラブルがいくつかある。
だから、イメージからすると、やや退屈なお話かと思ったが....なかなかハラハラさせる
ながら、進行するのでぐんぐんと映画に引き込まれてしまう。
終わりの所では、大泣きするほどでもないが、胸にジーンあついものを感じさせてくれるシーンが
ある。見終わったら、チョコを食べたくなった。
でも、このこのチョコは一種の象徴なのだ。
最後に伯爵の言うとおりにしていた若い神父は自分で言うと
我々は、我慢したり、守ったり、排除したりするのでなく。
興味を持ったり、手をさしのべたりする事が大切と...。
今のタリバンの戦いでも爆弾のかわりにチョコを渡せば、みんな優しい気持ちになって
戦いはなくなると...そんな事を考えてしまった。