ソフィーの世界(99)
ノルウェーの作品なんだね。原作はヨースタイン・ゴルデル
俳優はソフィーと鏡の向こうのヒルデ・ムーレルクナーグをシェル・ストルスティン
ソフィーのガイドとしてアルベルト・クノックスをトーマス・ヴォン・ブロムセン
監督はエリック・グスタヴソン
当然、誰もわからない...珍しいノルウェーの作品だからね。
話し的には、多分時間の制約のためだろうが、哲学の歴史旅行をまるで
観光旅行のように描いているので...個々の歴史上の人物を見学する様な
感じで着くっている。
http://www.sophies-world.net/
にオフィシャルHPがある。
ソクラテスから始まって、ルネッサンス、近代と....時代をおって、
少々時間が足りないため、観光旅行または、迷路の様な旅のため
もうチョイと個々の思想家達とのコミュニケーションを描いて欲しかった。
そうすると、多分短くても、3時間位の時間は必要になるかもしれないが...。
最後にコペルニクス天動説も出てきたからか、ビッグ・バーンの話がでてくるのは、嬉しかった。
少し、不思議だが、宗教家は出てこない...、宗教は別?と考えているのだろう。
哲学だけかと思っていた私には、嬉しい誤算だった。
私は誰?でストーリーが始まるのだが....
最後は、丁度、原作  ミヒャエル・エンデのネバーエンデイング・ストリーににも似た感じで
終わるのも、うれしかった。
見終わって、私の心の成長を投影している様にも思え、思わず涙が出た。
そう、丁度、エンデのネバーエンデイング・ストリーのバスチャンの気分になってしまった。
この映画を見て、原作を見たくなる気もするが...
しかし、こんな本が世界的ベストセラーになるとは...
世の中、捨てた物ではないな...と思った。
私も、小学校の時、なぜ自分は自分でしかなく、他人では無いのだろうか?
そして、目をつむると、世界も見えなくなる。消えるわけではないだろうに...。
また、自分は何が自分なのだろうか?自分の体に捕らわれた物なのだろうか?
なんかの拍子に他人になれるのだろうか?
なぜ、熱い、寒い、冷たいと感じるのだろうか?本当は感じていないのでは...。
今も、その疑問の答えは分からない。
そうやって、疑問ばかり増え、決して減ることはない。いろいろと教わってはきたが...。
さて、あなたは何も疑問を持たないで生きているのですか?
自分の頭で考えてみてください。疑問は無制限に広がるはずです。
今まで見えなかった物も少しは見えるようになりますよ。
そこは、無限に広がるゲームの様でもあります。決して完結はしないかもしれませんが
沢山、経験する事が出来るだけで、それは楽しいのです。
さあ...あなたもソフィーのように思考の世界に旅だってみてはいかがでしょう。