エリン・ブロビッチ(2000)
ジュリア・ロバーツのパワフルな演技が光る。
それと、底上げだろうが、胸が大きい!一応それが多少の武器になっている。
話の展開はいかにもアメリカ的、多分日本では??
ただ、アメリカでも公害訴訟は15年もかかるとは驚きである。
日本ではもっと遅い。公害訴訟に勝つこと自体かなり難しい。
ただ、将来はきちんと対等に戦える時代が来ることを望む。
この映画では、実際にあった話を元に作っているから、それなりの迫力がある。
最初、ジュリア・ロバーツ扮する、エリン・ブロビッチは子供が2人いて職にあぶれた
元ミスコンテストの女王であったが、今は手元にほんのわずかなお金しかないが、
求職に失敗した後、交差点で信号無視の医者の車に追突され、むち打ちになり、
訴訟するが、全くの敗北。原因はただ、社会的イメージによる。
医者の方がウソをつくはずがないと......。
そこで、この弁護士の所に無理矢理就職する。
書類の整理をさせられていたら、不思議な事を見つけた。それを調査するため
訴えのあるカリフォルニアの田舎に行く。
そこで、さらに疑問が沸き、大学の先生に教えを請い、さらに疑念をもつ。
その地域に有毒な6価クロームの含んだ水があった。その水は化学工場から
出されていた物であった。
ここからが、どたばたあり、真剣に住民の気持ちになり、井戸水を採取したり
ついには、地元の水質検査をしているとにも色気で調査。
なかなか、やるな!
実は住民も安全なクロームだとウソの報告を住民にしていた。
従順な住民はそれを信じていたのだ。
まるで、最近の日本に起きた出来事と類似している。
国が、公的機関が、大企業がウソ付くはずがないと.....
しかし、資本主義の基ではお金がすべてに優先させてしまう魔力がある。
さらに、アメリカ的なのは訴訟社会だということだ。
結局、彼女の努力と人間性で会社の動かぬ証拠を手にし、多大な和解金を
手にする事になり、エリン・ブロビッチの勤めていた弁護士事務所も大きくなり
彼女も大きな事務室を与えられる。
日本ではこんな多大なお金を勝ち取れない。
エリン・ブロビッチ自信ボーナスに200万ドル手にする。
かなり重体な娘を持って自分自身も体調を壊していた被害者は500万ドル手にした。
日本はこの点でも、まだまだ、送れている事に気が付かされる。