ノストラダムス(99)
今、本屋などでもコーナーがあったり、映画などでも世紀末災害のパンイク映画が多く作られているのも
元は彼の予言した「1999年7月に空から恐怖の大魔王が降ってくる」の事から発している。
この訳も異説は有るらしいが...。
その当人を描いた物は無かったのでコレは実にタイミングがいい、まじめな作品である。
出だしはいきなり残酷な魔女狩りから始まる。
下手すると、ホラー映画が?それとも怪奇映画?と思わせるくらいである。
丁度彼の時代はヨ−ロッパでペストが大流行していた時代である。
占い師かと思いきや、医者なのである、時代考証もかなり良いように思う。
だが、ある時未来が見えるようになる。ここら辺はややホラー風だが...。
それで、使命感を持ち、予言を詩にした。理由は映画で述べているが、誰でもわかる
様な文章にすれば、パニックが起き、救済どころか破滅を引き起こすからである。
空から恐怖の大魔王もUFOだとか隕石だとかで映画もそのような作品が沢山出ているのは
ご承知のとうりである、つまり、この野次馬的状況を憂えたのでる。
だから、詩を理解出来る人達なら冷静に対処出来るはずと思ったのだが、
人類大した進歩してないのが現状ではある。
コレはそこら辺も皮肉っているし、冷静に対処出来る人達に呼びかけてもいるのかも
しれない。
確かに問題はあふれ出ている。
政治的にも、経済的にも、精神的にも、医学的にも、文明的にも、文化さえも揺らいでいる。
21世紀を迎える上で総てをもう一度原点から確認しなければならないし、
その上で、新しいものを再構築しなければならないのではナイだろうか。