パトリオット(The Patriot)(2000)
Patriotとはミサイルで有名だが、愛国者の意味である。
ベンジャミン・マーチン(メル・ギブソン)は7人の子供、男5人、女2人と平和に暮らしていた。
妻はすでにない。
時は、独立戦争が始まろうとしていた。イギリス軍に残忍なダビントン大佐がいた。
彼の町も議会で戦争に参戦することになり、長男のガブリエルはまだ18才だが、父の反対を
押し切って、戦地におもむく。
しかし、戦線は大陸軍に芳しくなく、じりじりと後退させられていた。
ついには、戦争で負傷した息子が帰った次に日、目の前で戦闘が繰り広げられ、
敵味方を問わず、負傷兵を看護していた。そこにダビントン大佐がやってきた。
ガブリエルをスパイとして処刑するという。そのとき次男のトマスまだ15才が兄を助けようと
駆け寄った、そのとき大佐の銃が火を噴いた。トマスは父に抱かれ死んだ。
ガブリエルも連れて行かれた。
そして、大陸軍は皆殺しにされ、家も焼かれてしまった。
怒ったベンジャミンは火の中を隠し持っていた銃とトマホイークを取りにいき、
3,4男をつれて、先回りした。ガブリエルを連れた隊は20名ぐらいだったが、
ベンジャミンと2人の息子でついに隊を全滅させた。最後の一人を殺す形相はあの平和主義者
のベンジャミンではなく、まるで鬼の様な形相であった。
その後、ベンジャミンはガブリエルと軍隊に参加した。彼は民兵を率いるリーダーとして大佐に
任ぜられた。そこで息子と二人で手分けして、民兵を募った。
ガブリエルは最初の村の教会で募ったが誰も返事をしなかった。そのとき若い女性アン・ガブリエル
がみんなのいつも言っていることは、どうしたのと問いつめた。それで、一人また一人と立った。
ガブリエルはアンの勇気と美しさに一目惚れした。アンの父に戦場から手紙を出して良いかと許可を
願った。渋っている父を差し置いて、アンが承諾した。アンもガブリエルの純粋さと勇気に惚れたのだ。
この映画は長い2時間45分もある。休み休み見ないと疲れてしまう。
この映画はDVDで見た。ずいぶん横長なのだ。昔だとシネスコサイズと言うところだろうが...。
題材の時代が独立戦争というのも珍しい。
同じ元はイギリス人同士の戦いで、まだ、アメリカとは言ってなかったようで、大陸軍と言っている。
当時のアメリカはイギリスの植民地。重税と圧制に怒ったアメリカが本国に反旗をひるがえしたのだ。
当時の銃はまだ連発式でなかった。
戦闘シーンはまるで、中世を思い起こすような戦いである。立って銃を撃つのである。
当然、前列の者から、死んでいく。ベンジャミの戦い方はゲリラ的なやり方でイギリス軍を翻弄させた。

しかし、逆に待ち伏せ似合い、捕虜を取られたとき、彼は相手をだまして、捕虜を奪回した。
それに怒った、将軍がそれまで、残虐行為を押せていたタビントン大佐に手段を選ばず、
ベンジャミンを捕らえるように言う。
そこで、タビントン大佐はガブリエルと挙式をあげたばかりのアンを含むほとんどが女子供の村人を
教会に押し込め、火を放って皆殺しにした。
怒ったガブリエルはタビントン大佐の隊に追いつきほぼ相打ちになっって、タビントン大佐も銃で撃った
はずが..とどめを刺そうとして、反対に剣で殺される。
後を追ってきた、ベンジャミンは怒りと悲しみにくれた。
まだ、まだ話は続くが....。
冷静に見るとメル・ギブスンの一貫して演じているパターンと同じである事が分かるが、
要所、要所で感動させてくる。憎い演出だ。
所何処に平和を感じさせるシーンが織り込まれている所が、戦争の愚かさを際だたせるし、
それでも、守る者のために戦う気持ちがひしひしと伝わり、見る者を感動させる。
何処をとっても文句の付けようがない良い出来だ。