グラディエーター Gladiator(2000)
英雄マキシマス将軍はこれから人気になりそうな、
若くして急逝した人気俳優リバー・フェニックスの弟であるホアキン・フェニックス。
コモドゥスの姉ルシラをコニー・ニールセン。
名優リチャード・ハリス(皇帝マルクス・アレリュース)とオリバー・リード(奴隷商人)
も居たりで、周りもしっかりしている。
時代は、西暦180年のローマのお話。
マキシマスは戦闘に勝利し英雄になるが、その夜、皇帝は息子のコモドゥスに暗殺され、
敵対しそうな、マキシマスを捕らえ、殺害しようする。
さらに、彼の家族も亡き者にする。マキシマスは傷つき、気を失っている時に、奴隷として
捕らえられてしまう。その奴隷は見せ物の剣闘で殺されるために居るのだ。
しかし、マキシマスと別のところで捕らわれた仲間は強かった。
話の筋としてはかって史劇が盛んだったころの作品ベンハーやスパルタカスに似てもいる。
ハリウッドはまた、スペクタクルに興味を持ち始めたかのようである。
最初に出てくる戦闘シーンもその人数も撮影テクニックも感心する。
また、後半にあるローマのコロシアム、多分CGでかなり作ったのだろうがリアリティはすごい!
ここでの戦いがいくつか有るが、
1:戦車との戦い。
2:最強の男との戦い、ここでは鎖につながれた虎がマキシマスを襲う。
3:卑劣な皇帝コモドゥスとの戦い。

気になったのは、2番の戦いで虎が出てくる事である。本来はライオンなのでは?
と思うのだが.....。この理由は分からない。

復讐の歴史劇は昔も多かったが、全体の建物や洋服、戦闘シーンなどの出来が
雲泥の差で、それを見るだけでも楽しめるが、
人物の描き方もさすがで、死ををさまようシーンの幻想的シーンも心を打つ。
音楽の効果も有るのだろうが.....。
かっての名作ベンハーを凌いでいると思う。

多分、かっての歴史劇を相当意識して作くっているののだろう。
ストーリーも宗教臭さもない、これは昔、全盛だったときと大きく違う。
昔の作品は何らかの形でキリストと関わっていた。不思議な位であったが。
ま、たぶんその方が感動させやすかったのだろう。
この作品はそれが無くても....でもなぜ亡くしたのだろう?
国際的に売り出すからか?