レジェンド・オブ・エジプト(99)
原題はこれもCleopatra。下に書いているリズ・テーラーのクレオパトラとお話は全くと
言って良いほど似ているが...力点が多少チガウ。
製作予算はこちらがかなり低いと思うけど、内容はなかなかがんばっている。
ストーリーはほぼ同じなので、違いを述べたいと思う。
シーザーに007にも出たティモシー・ダルトン、クレオパトラはレオノール・バイラ、残念ながら
この人は良くワカラン。
相対的に若い!リズがクレオパトラをやったときはかなりお年を召していた。
シーザーのレックス・ハリスンも少々お年だった。まそれが結果として貫禄はあった。
また、リズのクレオパトラは当時の最高の金額を使った作品だけに、超豪華!
多分、今後もこれほどの豪華なモノは作れないだろうと思う。
しかし、反対に戦いのシーンは余り迫力がない。どちらかといえば豪華な歴史劇を見ている
感じがする。
それに比し、これは若い!主役のレオノール・バイラも美人ではあるが、絶世のとは言い難く
やや、若さ溢れる...でも、こちらが実際に近い感覚かもしれない。
戦いのシーンは撮り慣れている感じがする。反対にラブシーンは現代風でチョトチガウと思う。
それと、話がやや断片的。多分TV放映を考えた作りなのだろう。その点がストーリに抑揚が
なく惜しいきがする。
しかし、リズのクレオパトラが無かったら、これは一押しのクレオパトラ作品に仕上がっている。
豪華さもリズの
クレオパトラほどでは無いが、なかなかなモノがある。
いまは、シネマスコープ、70mmと言った大迫力画面が無くなったので、大スペクタクル!といった
作品はなかなか出にくいのが現状だと思うが。
TVを意識しすぎると、どうしても迫力が無くなる。それは、家庭に映画館を持ち込む事は出来ないから
だから、逆に映画館は迫力のある、異次元の世界に連れて行ってもらいたいモノだ。
今、ここまで映画がビデオ、DVDのおかげで復興してきたのだから....。
文芸作品を良い映画とする人も多いのだが、それでは映画館に足が向かない。
画面の小さな、音も迫力のないTVではやはり大スペクタクルは無理がある。
映画作りをする人はそこを考えて欲しい。
だから、是非...と思う。
この作品はかなりマジメに作っているのに、宣伝が少ないのはナゼ??
エジプト好きの人必見!!

クレオパトラ Cleopatra (63)
エリザベス・テーラ-(最近はリズ・テーラーといっている)主演の壮大な時代劇絵巻である。
上映時間もかなり長く、4時間余りもある。途中に休憩時間がある。
これを境に前編、後編に分かれるのであるが、前編はシーザーとのお話で、後編は
アントニーとの話である。
前編は本当にこんなすごいセットをどう作ったのだろうかとの驚きとその圧倒的な迫力は
大画面と良好な音質のSPがあると、タイムマシンに乗ってその時代に行き、観客として
見物しているような錯覚さえ覚える。
前編での一番の見所はクレオパトラがシーザーの子と一緒にギリシャに大行列を従え
登場するとこである。
これは、写真ではあらわせない門をくぐってスフインクスの巨大な乗り物に乗って
しかも、衣装が鳥をイメージした総金の衣装に金の冠!
このシーンはリズ・テーラーではならである。貫禄が違う。威圧感さえ覚える威厳と神々しさ
は空前絶後であろう。多分今後も決してこれを越える作品はできないかもしれない。
シーザの役のレックス・ハリスンもシーザーにぴったりである。
前編でシザーは嫉妬と裏切りにより議会で刺殺され、クレオパトラがエジプトに帰る
ところで終わる。
後編はアントニーとのラブロマンスである。
実生活でもアントニー役のリチャード・バートンとこの映画が縁で浮名の絶えない
リズに終止符を打ったのはよほど相性がよかったのだろう。


後編はクレオパトラに惚れたアントニーとのお話である。
アントニーは実力者の一人であるが、シーザーの親戚のオクタビヤヌスにNo1の座を
進呈してしまい、彼の姉と政略結婚(映画によっては妹になっていたりするが)する。ココでもつまずきが...。
それでも、気持ちはクレオパトラに傾いて、ついにはオクタビアヌス率いるギリシャ軍と戦う事になるが
ココでも、自分の判断で戦わずクレオパトラの言いなりで、腹心の部下からも愛想をつかされてしまう。
結果は相手の術中にはまり敗退してしまう。
もうこうなっては、ドウしようもなく、自害する。
ココで、有名なクレオパトラの自害のシーンがあるが、毒蛇に乳をかませて死んだと何かで聞いていたが
この映画では毒蛇のいる箱の中に手を入れて死ぬことになる。
気になるのはその後のエジプトはどうなるのか?であるが。
また、未だ良くワカランのはあれだけの金はどこから入手したのだろう?
ナイルの恩恵で作物が豊かで飢饉はは無かったらしいが.....。

また、この映画で見る限りは服装が今と比べても遜色がないのだが、映画だからなのだろうか
CG作品を作ったのだが、そのため少しは調べてみたが良くワカランのであります。
CG作品はー>ココ  をクリックしてください。