パピヨンの贈りもの
02フランス LePapillon

幻の蝶イザベル(実際居るのかどうか分からない)をアパートの住む老人が高地に
探しに行くのに、8才の少女が車に潜んで就いてきてしまった。
この子は老人の上の階に引っ越してきた親子だが、母親はまだ、若く一生懸命働いて
あまり遊んでくれてないようだ...。
老人は仕方なく連れて行くことにしたが、何の言ってもオシャマな娘でさんざん老人を
手こずらせる。この駆け引きもほのぼのとした感じで楽しい。
全体の感じも切実感がないのも良い。
また、自然の中で蝶を追い求めて歩いていく情景が遠くからカメラを回しているので
自然の美しさで人のぎすぎすした所がかき消される。
実際、老人と女の子の会話は結構俗っぽいものだが....。
この映画のすばらしい所はもう一つこの女の子エルザ(クレール・ブアニッシュ)
の魅力だろう。結構おじいさんを手こずらせるのだが、いやらしくないのだ。
恋愛とは違う人の愛の美しさ楽しさを教えてくれる作品でもある。

監督・脚本・原作:フィリップ・ミュイル
撮影:ニコラ・エルドゥ
音響:イヴ・オスミュ
美術:ニコス・メレトプロス
衣装:シルヴィ・ドゥ・スゴンザク
編集:ミレイユ・ルロワ
音響編集:ニコラ・ナジュラン、ダニエル・ソブリノ
製作総指揮:フランソワーズ・ガルフレ
製作:パトリック・ゴドー
ジュリアン(おじいさん):ミシェル・セロー
エルザ(女の子:クレール・ブアニッシュ
イザベル(エルザの母親):ナドゥ・ディウ
カフェの店員:フランソワーズ・ミショー
管理人:エレーヌ・イリ