アトランティスのこころ
Heart in Atlantis

子供の頃に誰もが経験したような不思議な体験を映画化したのだとおもう。
この映画では、母子家庭に不思議な老人が2階を借りる事により、少年が大人の世界を垣間見る。
また、この老人の人の心を見抜く力に共鳴もする。そして自らもお祭りの時にカード当てゲームで
手品師の心を読みお金をせしめる事をヤッタが、それ以降は人の心を読む事は止める。
老人は週に1ドルの小遣いを新聞を読むことによりくれる事になり、ボビーは新聞を読みながら
この老人と心が通じ合う様になっていく。
ただ、母親はナゼかこの老人を嫌う。
この老人にも秘密めいたモノがあり、彼を捜している連中が居る。何者なのかは分からないが
ある時、ついに老人が連れ去られる。その時ボビーは老人がサッカーの賭け事で$2000−を
取りに行ってた時だった。
つまり、劇的な別れだった。そしてその夜、母親が目にあざを作って帰ってきていた。
ボビーはこのときもお金が無いという母親に「お金ならココにある!」と床に投げ捨てた。
ココも、子供からの決別のとこで、ジーンと来る。
さらに、何日か後に母親の就職で都会に引っ越すことになり、大好きなガールフレンドにお別れする。
ここで、完全に大人になっていく事を暗示しているのだ。
そして、最初に戻って、50になった自分が昔住んでいた家にいる。
そこの窓に11才の誕生に書いた11を思い起こすかのように手をかざす。
そうする事により精神的に時間トリップが出来るのである。
小さい時の家がある人は幸せだと思う。
そこに、女の子が通りかかり「その家危ないわよ。」と声をかけてくれた。
彼女は小さいときの忘れられないキスをしたキャロルの娘だった。
面影は有る。でも彼女は何年か前に既に死んでいたと.....。
ここで、完全に子供の懐かしい思い出が終わる。
少々、泣けてきますね。淡々としている分余計です。

さて、今の若者が50になったら、そんな淡い思い出のある者は何人いるか、心配だ。
子供の時間は短い様だが、凝縮されていて、沢山の思い出があるものである。
いまの子はどれだけ作れるのだろうと.....。

アンソニー・ポプキンスAnthony Hopkins
 (テッド・ブローティガン)
アントン・イエルチンAnton Yelchin
 (ボビー・ガーフィルド)
ミカ・ブ−レムMika Boorem
 (キャロル・ガーバー:ガールフレンド)
デイビッド・モースDavid Morse
 (大人のボビー・ガーフィルド)
ホープ・デイビスHope Davis
(リズ・ガーフィルド:母親)
スコット・ヒックスScott Hicks(監督)
ケリー・ヘイゼンKerry Heysen(製作)
マイケル・フリンMichael Flynn
 (製作総指揮)
ウィリアム・ゴールドマン
 William Goldman (脚本)
バーバラ・C・リング(美術)
ブルース・バーマン(製作総指揮)
ピョートル・ソボシンスキ(撮影)
ピップ・カーメル(編集)
マイケル・ダナ(音楽)
ジューリー・ワイス(衣装)
Distributor: Warner Brothers