エデンの東
 East of Eden 1955年 アメリカ

旧約聖書の一節にある話をジョン・スタインベックが小説にしたものをの映画化したそうです。

主役の役柄の名前にその名前がつけられており、話のなかでも出てくる。
ただ、旧約聖書ではどうも、違う名前になっている。呼び方が違うのかもしれない。

若者、どうも、ハイスクールへ行く前の年のようだ。
最初のとこでキャルが女性の後をつけて行くのだが、若い子かと思っていたら、どうもかなり
年配の女性のようで、用心棒か使用人の男に追い返されるのだが、彼女の情報を聞く。
彼は父と兄と3人で暮らしている。兄アロンにはジュリーという彼女が居る。
父は敬謙なクリスチャンで発明家でもある。セロリの冷凍化をやって、年中新鮮な野菜を食べてもらうのが夢、
だが、汽車での輸送中、がけ崩れで氷が解けほぼ全財産をなくす。
祭りの時に、兄弟と兄の彼女とで出かける。兄が違うことにかまけているので、ジュリーとキャルは観覧車に乗った
そこで、彼女の兄への不満を言う。兄は聖人のようで私も良い人と思っているが、私は違う部分もあると。
そこで、彼女はキャルにキスをした。
キャルは売春宿と酒場を経営していて羽振りがいいので、父に認めてもらいたく母に$5000を借りに行く。
大豆の先物買いをするためである。戦争になると高くなると、父の知り合いに聞いていたか...。
なんとか、借り、投資をする。
父の誕生日にお金を取り返したよと、渡すが、こんな汚い金は受け取れないと.....。
兄は婚約を発表した。これには父は喜んだのだが、
キャルは荒れ、飛び出したが、ジュリーが後を追いかけた。兄も彼女を追って.....。
キャルは兄を母に合わせた。兄は母に逢って、気がふれたように暴れ、汽車に乗って軍に志願。
それで父は脳溢血で倒れた。
最後に、キャルにウルサイ看護婦を首にするように頼んだ。
それは、、ジュリーの父へのアドバイスからだった。

さて、この映画でと思ったが、亡き小森のおばちゃまがこのジェームス・ディーンの大ファンで
命日に毎年お墓におまえりに行ったという。
ジェームス・ディーンのこのキャラクタは母性本能をくすぐるのかも知れない。
精神的に不安定で、それでいて、型にはまった善悪に疑問を持ち、だが、どうしたらいいのかもがき苦しむ
自分の感情に揺さぶられる、若者の特性をそのまま持っているからかも知れない。

この映画の答えとまで行かないが、ヒントはジュリーの言葉にある。

今の青年も内容は違うが、同じような感情を持っているのではないだろうか?
父親の規範に似たものが今の体制を覆っている。
だから、ライブドアのホリエモンを多くの若者が応援したのかもしれない。

そう考えると、社会は進歩しているようで、むしろもっと退化しているかのようにも思える。

Julie Harris ジュリー・ハリス(Abra)
James Dean ジェームズ・ディーン(Cal Trask)
Raymond Massey レイモンド・マッセイ(Adam Trask)
Burl Ives バール・アイヴス(Sam)
Richard Davalos リチャード・ダヴァロス(Aron Trask)
監督 : Elia Kazan エリア・カザン
原作 : John Steinbeck ジョン・スタインベック
脚色 : Paul Osborn ポール・オスボーン
撮影 : Ted McCord テッド・マッコード
音楽 : Leonard Rosenman レナード・ローゼンマン
美術 : James Basevi ジェームズ・バセヴィ
編集 : Owen Marks オーウェン・マークス
録音 : Stanley Jones