ダンサー・イン・ザ・ダーク
2000年12月 

監督はデンマーク、主役の歌手ビョークはアイスランド、相談相手のカロリーヌ・ドヌーブ
はフランスの有名な女優。ヨーロッパ映画といったところか...。
だからでもないが、映像の構成が違和感がある。特に最初の30分くらいの所は
一人でハンディカメラを回している、素人のようなカット。
多分、監督があえてやったのだろうが...目が回る。ココはなんとかして欲しかった。
また、ストーリーも1950〜60年代の映画を連想させてしまう。はっきり言って退屈。
それが親切な警官ビルが現れてから、何かが起きそうな...
そして、セルマが不器用なのに一生懸命に働こうとする訳が分かり...
このころになると、カメラワークも普通に近い取り方になるので楽になる。
ただ、セルマが自分の世界に浸るとミュージカルになる。
残業時間の踊り、鉄橋を渡るとき汽車がやってきて、ジェフに目が見えない事を知られ
そこで踊るシーン、
ただ、何故というところが残ってしまうのが残念でもある。
子供のジーンは誰の子?良き友キャシーは何故彼女に最後まで良い友なのか?
周りのみんなが何故彼女を優しくするのか?
唯一悪者は警官の妻リンダ、浪費家で、嫉妬深い。
さらに、裁判がずいぶん簡単に済ませるのである。映画だから?
しかも、簡単に死刑!
ま、裁判の中でもハリウッドのダンスに魅了されている主人公が生き生きとする様はいいが、
彼女は「ミュージカルは大好き不幸がないもの...」この気持ちが見る者に痛く分かるから、
観客は涙するのだろう。つまり、現実のセルマの世界は労働労働しかも、チャップリンの
モダンタイムスを見るような。ま、実際女性の職場はコレに近いものがあるが...。
彼女の場合、さらに、失明...コレは相当つらい...。しかもそれが必ず来る事を知っているのは
...だからか、彼女はそれから逃げる世界がミュージカルの世界なのである。
また、この映画の音楽もチト変わっている。
残業の時は機械の音、汽車の時はたんに舞台だが、失明の世界も怖くないと自分に言い聞かせている
ような歌で、楽しげに踊り歌うから余計見る者を泣かせるシーンになっている。
全部いってしまうと、つまらないと思う人がいるだろうから、ココで止めるが...
何故彼女は死刑になってしまうか?
ココは別の視点から見ると腹立たしい。お金が無いからなのだ。
お金、お金...そこがセルマのアメリカより共産国がいいと言わしめる所かもしれない。
資本主義社会をある意味、痛烈に批判しているともとれる。
最後のシーンはやはり見ていて、つらいものがある。

歌手としてのBjorkはdebutを聞いただけだが、不思議な歌を歌う人だと思った。
また、下のLink先の写真を見ても普通のもあるが....??..である。

Bjork Links
ダンサー・イン・ザ・ダーク http://www.dancerinthedark.net/
DANCER IN THE DARK http://www.dancerinthedark-film.de/flash.html
official site http://www.bjork.com/unity/
Bjork Remix Web http://www.arktikos.com/bjork/
Bjork, the Icelandic Diva http://www.geocities.com/SunsetStrip/Palms/3692/index11.html
ビヨーク Bjork (セルマ)
カロリーヌ・ドヌーブ(キャシー)
デビッド。モース(ビル)
ピーター。ストーメア(ジェフ)
ジャン・マルク・バール(ノーマン)
ブラディカ・コスティーク(ジーン)
カーラ・セイモア(リンダ)
ジェヨル・グレイ(オールドリッチ・ノヴィ)
監督・脚本・カメラオペレーター
  ラース・フォン・トリアー
撮影監督
  ロビー・ミュラー
振付
  ビンセント・パターソン