アラビアン・ナイト(99
オムニバスのような、一つの物語のような....
お話は妻が実の弟と不倫している所をみて、剣を投げつけ殺してしまう。
亡骸は弟がそのままの状態を保存して、必ず兄をに復讐をと狙っている。
兄はそれ以降ノイローゼになっていて、毎晩、悪夢を見続ける、しかし、数日後までに
結婚しないと、弟に王位を渡さなければいけない法律になっている。
そこで、大臣に相談し、ハーレームの女と結婚しその夜に殺してしまう。と
相談を受けた大臣は困ってしまい、娘にボヤク、そこで幼なじみの娘
シャハラ・ザードが私がなんとかしますと。結婚する。
その夜、彼女は王に面白い話をし始める。
第一話はアリババと40人の盗賊、第二話はアラジンと魔法のランプ
第三話と第四話はタイトルがわからないが
第三話はいたずらアブラシール皇帝が乞食のアミンアブドゥールを酔わせて寝ている間に
皇帝に祭り上げる、今で言うドッキリカメラのようないたずら、アミンは一時混乱するが
皇帝らしい命令を言う。そしてまた、元の乞食に...しかし味をしめた皇帝は再度
アミンを皇帝に...しかし、錯乱していたアミンは戸の陰に隠れていたアブラシール皇帝を
殺害、そばにいた2人の大臣は混乱をさけるため、アミンを本当の皇帝としアブラシール皇帝
は旅行に出かけた事にした。そしてアミン皇帝は一番民から慕われた王になった。
第四話は出来が悪く、いつも3人で喧嘩ばかりしている王子に見かねて、王が一年の猶予で
世界の素晴らしいものを探してくるようにと...第一の王子は思うものが何でも見える望遠鏡を
第二の王子はヒマラヤでどんな病も治す果物を、そして第三の王子は空飛ぶ絨毯を手に入れる
そして、3人は危篤に成っている王を救うため、それぞれの道具で協力して助け、以降3人で
国を豊かに治めたというはなし。
一番長いのは第2話ではないだろうか。また、ここでは指輪の精と魔法のランプの精の魔法同士の
戦いも面白い。戦うコロセアムも魔法で作るし、観客も魔法で出す。アラジンの王宮はタジマハール
以来の出来だとランプの精が言っているほど...しかしこの物語はなぜか中国風に成っている
のが面白い。地下の洞窟は秦の始皇帝の兵馬俑の様相がある。
なかなかの不気味な迫力がある。
第一話の話はシリアのダマスカスでの話しになっている。
最後は、兄と弟の戦いでこの夜明けの戦いも大迫力!
はっきり言って千夜一夜物語を全部作って欲しい気がするくらいである。
ただ、元の千夜一夜はかなり刺激てきなAV底抜けのお話が大半だから.......
結局は冒険溢れる物語しか作品に成らないのかもしれない。
しかし、映画技術は確実に進歩している。
ランプの精なんかはなんの不思議もないくらいの仕上がりだ。
以前のものだと、かなり苦しい箇所が散見されたのだが.....
このままで、シンドバットの冒険を作って欲しいものだ。

シェーラザード(新・千夜一夜物語)(90仏−米
フランスのセンスか少々Hである。
元々の千夜一夜物語自身が相当凄いSEX描写がかかれている今で言う猥褻な本ではあるが。
主役のキャサリン・ツエッタ・ジョーンズはどんな人か知らないが、日本人好みのする
可愛い感じのひとだが、全裸になるシーンもある。
物語は、フランス風の軽いタッチに仕上がっている。面白いのが、魔法使いのジニーが
神を信じなかったかどで20世紀にとばされ、ランプの精にされてしまう。
シェーラザードは奴隷として、宰相の娘としてバクダッドの王様のお姫様として、
何故か簡単に面接だけの結婚式即ベッドイン...。そこで姫は王様に明朝殺すことに
なっている、しきたりだからと...それで逃げる途中で、何故か哲学者風のアラジンを利用して
逃げ、また、船酔いがもとで13才から船に乗った事もないほら吹きのシンドバッドと
船で逃げたり、その間も王様の追手に時々見つかり、そのたびに、アラジンの建物が無い
家から見つけた古ぼけたランプの精ジニー(何故か頭の薄い初老のおじさん)に助けられる。
だが、このジニーはシェーラザード以外は見えない!
逃げて1年後、追ってきた王様が、寂しそうにしているのを見つけ、ジニーに様子を探ってもらう
王様はシェーラザードに恋をしていたのだ。そこでシェーラザードは海から来たように見せかけ
王様と愛し合う。が、悪巧みを考えている宰相が.....
シェーラザードもついに斧で首を切られようとする。
こんな映画はやはりおフランスの得意な世界なのもしれない。この系統に昔の作品で
有名な輪舞がある。
キャサリン・ツエッタ・ジョーンズのエロチックなファッションも良い。
それにしても、キャサリン・ツエッタ・ジョーンズはユニセックスポイなー、裸を見てもドキリもしない。


オデッセイ(97)
あの”ゴッド・ファーザー”のフランシス・F・コッポラが何と3200万ドルの巨費を投じて作った
大作である。時間も長い175分もある。
ギリシャ神話のお話である。だから、いろいろな神々が出てくる。でもギリシャ神話は何ぜ神々は
人に意地悪なんだろう??日本神話も確か意地悪であったようなきがする。
トロイの木馬が最初に出てくる。
この中に潜んで長年の戦争を決着付けた王オデッセウスの苦難に道々た航海のお話である。
その点ではシンドバットに似ている。
残念ながら、私は神々の名を覚えられない情けないやつであるから、
この点で解説がいい加減になることをお許しください。
星も大好きなのに...一応、正座の神話も読んだことはあるが....。

175分も有るが、見ているとそんなに長いとは思えない位いろいろの出来事がある。
一つ目の怪人、海の神ポセイドン(こいつが一番意地悪)、途中でポセイドンの息子の一つ目巨人
の目をつぶしてしまう事件も有るからよけい恨まれる。
その他にメッセンジャー、誘惑の女神、人を獣にしてしまう女神、など出てくる
味方の神々もいるアテナ彼女が導いてくれる。
風の神は変なおじいさんだが、東風を袋に押し込め穏やかな西風だけにする。
しかし、愚かな部下が故郷を目の前にして、中を開けると、東風が飛び出て嵐になり、
船は遙か地の果てに押しやってしまう。
話は多いが、何故か根底に王と女王の深い愛によって貫かれている為か、淡々としている。
しかも、映像に手抜きがない。
実にリアルで、綺麗とさえいえる位でる。
洞窟では巨大な目が無い巨大な”砂の惑星”に出てくる巨大ミミズの様な物が何匹も現れ、
人を食べてしまう残酷なシーンや、”スターウオーズの砂漠の巨大な口の様な物が大口を開けて
船もろとも船員を皆飲み込んでしまう迫力や幾多度かの嵐も凄い迫力なのだが...美しい。
最後にオデッセウスが息子と共に王妃に求婚に来て居候している者達を皆殺しにする
残酷なシーンも、不思議に目を背けないでも見ていられるのは何故?

ギリシャ神話が好きでなくても、SFXがかなりイイできなので十分楽しめるし、ゲーム好きの人も
ひょっとすると面白いと感じるかもしれない、理由はここにRPGゲームの原点が有るからである。
また、男女の愛の原点みたいな物もやや単純かもしれないがここにあるのである。


シンドバット7回目の冒険(航海)(58)
特殊効果はレイ・ハリーハウゼン”カラー作品・ダイナメーション”
一つ目巨人、双頭のワシ、半人半蛇、ガイコツの兵隊、火炎を吐く巨竜!
危険また危険!驚異の大怪獣や魔法の世界に挑むシンドバッド夢とロマンの大冒険
と当時のポスターに書いてある。88分と今からすると短い作品だが、当時は大抵、1時間半が
映画の作品上映時間になっていた。
その時間の割には中身が多いように感じる。まずシンドバットの婚約者であるお姫様が、
悪い魔法使いの手により手の平サイズにされる。そこから、魔法使いの住んでいる島に船乗り
たちと一緒に航海し、島に到着したときから冒険が始まる。
CGが発達した今からするとおもちゃのようだが、何度見ても楽しい。
私は、すでに7回以上は見ている。
また、魔法のランプがあり、何でも願いを聞いてくれる。ただし呪文を言いながらランプを
手でこするのである。すると中から煙とともに少年がでて来「はい、ご主人さま...」とくる。
願い事を言うと煙とともにランプに入り、願いは叶えてくれる。

確かに、ポスターのうたい文句の通り、夢とロマンの大冒険の世界が繰り広げられる。
個人的に、昔のアラビヤの世界が好きだから、よけいに面白い!
ここにでてくる一つ目の巨人は後にほかの映画にもでていたがタイトルは忘れた。
残念!
レイ・ハリーハウゼンの作品は「シンドバット黄金の航海」(74)、「シンドバット虎の目大冒険」(77)
があるが、これはまた次の機会に書くことにしよう。
ともかく、映画はトリックがあるからこんなに非現実の世界でも本当の様に見せてくれる。
そう、私が映画の虜になった作品の1本でもある。
今なら、スピルバーグ監督でと思うのであるが、なぜかこの手は映画かされない?
ジュラシックパークより面白い作品になると思うが....。

バクダッドの盗賊(40英)
バクダッドなのでシンドバットかと思うがちがう。
或国の王アーマドが悪い魔法使いの大臣にだまされ、投獄される。
そこにこそ泥の少年アブーも盗みで捕まり牢屋で一緒になり脱獄する。
逃げた先のバクダッドの町で世界一に美人の姫にあう。
一目で二人は恋に落ちる。
そこに、大臣ジヤマァルが現れ、おみやげに玩具好きのサルタンに空飛ぶ馬を送り姫と結婚をせまる。
姫は逃げたが、捕まり、永遠の眠りに付く。
姫に会いに来たアーマドは盲人にされ、アブーは犬にされる。
そして、何年かの後、物乞いになっていた王を大臣が見つけ、姫に会わせる。
そこで、うわごとを言っている姫と愛のかけ合いをする。
いつから探していたの。
時の始まった時から。....
すると、姫は目覚めるが、姫はアーマドの目が見えないことに気づく。
そこで姫は大臣に連れられて行くのだが、アブーは船より海に捨てられる。
姫は観念し大臣の言うとうにするからアーマド達を元に戻すようお願いするが、
元の戻った二人は姫を追いかけ小さな船で追いかけてくる。
そこで魔法で嵐にし、船は粉々、生き別れたアブーは海岸に、そこにビンに入った大男を
助ける。お礼に3ッの願いを聴いてくれる。
1:は食事
2:の前に、アーマドの居所を探すため、世界一高い寺院の光明大仏の額にある千里眼を
手に入れる。ここで大仏の中で大蜘蛛と戦うが何とか手に入れ、アーマドの元へ一っ飛び!
これが2番めの願いとなる。
3:無事、岩山に居たアーマドにあうが、千里眼で姫が青いバラの臭いを嗅ぎ、すべての
事を忘れ、大臣の方になびく様子を見る。そこで思わず、バクダッドに行けばいい!と言ってしまう。

また、一人取り残されたアブーは腹立たしさの勢いで千里眼を岩に叩きつける。
すると、岩山が亡くなり、そこは砂漠、そして老人達の伝説の国に向かい入れられ、王にされる。
そこで、悪人を百発百中の弓矢をもらう、そこで、空飛ぶ絨毯を借り、今にもアーマドが処刑されそう
になっているバクッダドへ!
無事に正義の矢で悪い魔法使いの大臣ジャファルを殺す。
王と姫は結ばれ、アブーは良き友として..、だがアブーは冒険を求めて絨毯で去っていく!
とこんなストリーなのだが、
瓶から出てくる大男のシーンは今見てもおもしろい。かけ合いもおもしろい。
さらに、光明大仏の所でのシーンもなかなかの出来!
ただ、大男が空飛ぶ所は今からするとちょいと寂しいが。

また、トリックばかりでなく、二人の愛の語り合いが素晴らしい!From Begining of Time.
なんて歯の浮くような言葉、これがまたピッタリなのだ。
また、愛する二人が悪人に邪魔されそれを乗り越えるさま。
また、それを助けるアブーの友情!
この映画は、愛と友情と冒険の織りなす素晴らしい作品でなのである。