ザ・ビーチー(2000)
一種の青春映画の様な感じがする。
多くの青春物は非行に走ったり、学園を中心にした物がおおのだが、
この作品は海外旅行での出来事、舞台はタイの南海の孤島を舞台にしている。
舞台は確かに楽園なのだが、今一、楽園らしさを感じられない。
島の白い砂のあるビーチが楽園のはずだったが.....
このビーチ、「紅の豚」のポルコの隠れ家のような雰囲気がある。
だが、ここは武装した麻薬を作っている農家の物達も住んでいる。
そのせいかのしれない。
また、描画でも海の美しさ、浜の美しさをもっと描いて欲しかった。
そのため、後半の楽園にあるコロニーの崩壊も今一パンチ不足になる。
後半で、仲間が鮫に食われて死ぬ、残酷なシーンや、リチャード(デカプリオ)
がタイのバンコクでの宿で彼の隣のイカレタ男の自殺。さらにはリチャードに
一度は誘われた若者4人が武装農家に撃ち殺されるシーンなど、残酷な
方が目立ちすぎで...。
大体、バンコクもアメリカのスラムのような描き方で.....
期待し過ぎたのか...。
仲間の彼女とHしたり、コロニーの支配者サルとの買いだし先でのHもあり。
まさに、青春グラフティ!って感じである。
南海の美しさは「最後の楽園」、「チコと鮫」などのかっての、タヒチの近くの南海の島
を舞台にしたセミドキメント風の映画の方がよほど楽園らしかった。
それに比較すると「モロー博士の島」のような雰囲気すらある。
海底の美しさはほとんどないのも残念。
海の美しさをもっと徹底的に描けば、終わりのインパクトはもっと有ったろうに..。
実に残念だ。