M・I−2(2000)

出だしの所は多少スパイ大作戦的イメージは少々残しているが...
どちらかというと、007シリーズのタッチ、テンポである。
何者かに、キメラウイルスを盗まれたのだ。ものすごい感染力でその菌をバラまけば
大惨事になる。そこでイーサン・ハント(トム・クルーズ)と相棒にナイア・ホール(サンディ・ニュートン)
で盗んだ悪党に接近する。
以外と簡単に犯人を見つけてしまう所が多少?があるが
スパイ大作戦というより、トム・クルーズのアクション映画の感が強い。
それと、サンディ・ニュートンが安室奈美恵に良く似ているので、今一、
映画に没頭できなかったので、やや辛い評価をつけることになるのをお断りしよう。
アクションテクニックとしては、オリジナルなものは見当たらないが、
それぞれ、なかなか出来が良く満足できるが...悪く言えばアクションに偏りすぎている
とも、いえなくもない。
冒頭のロッククライム、盗みに入るバンジージャンプ、オートバイのカーチェース、
アクションではないが衛星を使った監視、
終わりころで、ナイアが自分にキメラを注射するシーンがあるが...
今一緊張感がない、つまり、安心しすぎるくらいで見てしまうからなのだ。
それくらい、絶対負けないだろうと思ってしまうような作り方をしてしまった
結果だろう。
それくらい、トム・クルーズ(イーサン・ハント)は完璧に強いのだ。
もう少し、相手が強力な悪をヤッテほしかった。
一応、仲間も沢山いるし、狂人的行動もショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット)
は演じているのだが.....、大物と風格がないため、かも知れない。
やはり、悪役のボスは007シリーズに見られるとうり、一癖も二癖もあるような
俳優を使わないと.....。
ただ、バイクのカーアクションは時間もずいぶん裂いていたが、さすがに見せ所満載の
シーンがあり、文句のつけようもない。
バイクという設定はより肉弾的でより迫力があるのだと感心した。
このシーンを見るだけでも、この作品は一見の価値がある。
でも、さぞ撮影は大変だったろうとおもう。
見終わって、何も残らないのも、さわやかでいいものだ。