トーマス・クラウン・アフェアー(99
主演は投資会社を経営し大富豪のトーマス・クラウンに扮するは、最近は007シリーズのボンド
役でも当たっているピアーズ・ブロスナン、一方、この大富豪が大泥棒とにらんで女性の魅力と
知性と推理力で何とか、彼を逮捕しようとする保険調査官は大人の怪しい魅力を持った
キャサリン・バニングの役をレネ・ルッソが演じている。
映画の人気はいまいち聞かれないが、内容はエントラップメントより面白いところがある。
作り方は確かに似てはいるが、良いと所は全く銃撃のシーンが出てこないのだ。
これは、驚きに値する。そういえば昔の映画で「トプカピ」があった。これも、泥棒のお話で
イスタンブールのトプカピ宮殿の宝石を女泥棒(メリナ・メルクーリ)が盗むと言うお話。
また、ヒッチコックの「泥棒成金」もあるった。
ま、泥棒の映画の一番のおもしろさは、知性と手品にも似たどうやって盗むんだろうと
期待して見ることにある。だから、このテクニックがすでにどこかで見たような物で有れば
つまらなくなってしまう。
この作品は、彼の会社の近くにある美術館からモネの絵を盗み出すのだが、実に巧みで
素早い。また、最後に絵を返しにいくのだが、大勢の警官の監視の元にどうやって返却
するのか?これがまた、なかなかスマートでヤルナ!とうならせるに十分な仕掛けがある。
しかも、それを女性調査官とこれもなかなかの刑事たちは見守っていると同じ気持ちになって
見てしまうから、すごい。つまりいつの間にか見ている者も映画の中に入ってしまっているのである。
アクションはドンパチがないからそれほどでもないが、二人でグライダーに乗って空の遊覧を楽しむ
シーンが用意されている。カメラアングルのせいかこれも一緒に空を飛んでいる気分にさせてくれる
やや、アクロバット的飛行に彼女同様ワーオってなる。
この映画はお決まりのようであるが、当然、敵味方といえども、男と女の関係。
知性と知性の戦いでもあるから、ややこしい関係が余計に二人を燃え上がらせる。
当然裸と裸...これもいま流行なのか?とも思うがつい釘付けになる。
そんな二人だが、それでも最後まで....。
勝ち負けに関わらず、面白い。
今後も、こんな映画が沢山出る事を期待したいが...アイディアがね、難しそう。
そういう意味でも貴重な作品である。この泥棒と同様、ほぼ完璧!の出来だ。
うっかりしていたが、最後のテーマ音楽といい、ゲスト出演のフェイ・ダナウエイといい
チョト?と思っていたが、そう故スティーブ・マックィーンの「華麗なる賭け」のリメークなのだ!
これは、もう一度「華麗なる賭け」をビデオ屋で借りてこないといかんな!
最後のテーマ音楽の原題は Windmills Of Your Mind と手持ちのパーシー・フェース
オーケストラの映画音楽集のなかにある。たぶん邦題は「風のささやき」だったと思ったが...
良い音楽だ!この映画のテンポとチョト合わないようにも思うが.....。

ミス・ダイヤモンド(98独

下に書いたエントラップメントと題材的にはにているので、つい見てしまった。
大概こんな時は、失敗したと思うのだが、これはそれなりにいけた。むしろアクションの多さでは
こちらが面白いかもしれない。ただ、こっちは比較すると、ややこそ泥的に見えてしまう。
たぶん、こちらが相当に低予算だと思うが、それを抜きにしても、出来は良く、面白い。
この女優サンドラ・スパイシャットは、キャサリン。ゼータ・ジョーンズほどに色気はないが
若々しさはあるし、よく走る!アクションシーンはズーット多い、結構ドジでそれで追い回される
訳なのだが....。だから、何度も汚れてしまう状態がある。
それと、相棒になる保険屋さん(ウド・ギア)もいまいち普通のキャラクターに設定されている。
盗みには、人工衛星を使ったハイテクを駆使し、ダイヤルの暗号を読みとるのだが....
その後が、なぜかドジリ、逃げ回る。しかも、盗んだ宝石がインチキのガラスで
保険詐欺だとわかり、殺し屋に追いかけるはめになる。
何度か捕まるが、そのたびに、危機一髪で逃げる。
全体の流れからすると、以前の007シリーズに雰囲気がにている。
エントラップメントが無ければ比較もしないのだが....、ただ、広告は便乗できるから安上がり。
黒のタイツ姿は個人的にはこちらが好き、エントラップメントはややファッション傾向が強い。
ストーリは
ドイツで産出したとのふれこみの催し物をホテルで行う。そこに、ミス・ダイヤモンドが忍び込み
まんまと盗んだかに見えたが、保険警備員のハートマンに感づかれ、とらわれてしまう。
がそこで、ガラスだと見破り、さらに、油断している隙に逃げ出す。手錠をはずすののはお手の物
レーザーが出る腕時計、暗号を解読するのは携帯電話を改造したもの。
しかも、事前に下見したと時に、道具も隠している用意の良さ。
だから、間一髪で抜け出す。身のこなしもキャサリン。ゼータ・ジョーンズよかいいのでは!
体操の選手でもしていたのだろうか?と思うほどである。
再度、保険屋に捕まるが、そこで、ダイヤは偽で、保険詐欺をしていると教えるが、この保険屋
ハートマンはなぜか鈍い。で、何度も置いてきぼりを食う。
それで、残りのダイヤも盗み偽物と証明しようと...、ハートマンも手伝わされる羽目に、しかし
盗んだ宝石は意に反し本物だった。仕掛けが床に落ち非常ベルが...しかし、難なく抜け出し
ハートマンは置き去り、しかしハートマンはパトカーを盗みカーチェース。
結局捕まるが、推理を教えまた、協力...が殺し屋がハートマンを撃ち、隠れ家に監禁。
それをラナ(ミス・ダイヤモンド)が助けるが、簡単に二人ともとらわれてしまう。
それから、さらに逃げ........と時間の短い割にてんこ盛り!
最後はハピーエンドになるが....。最後の悪人をやっつけるアクションは理由がいまいち?
いつの間にか正義の味方007!といった感じになるのが不思議であが、
アクション映画だから、細かい所を考えても意味がない。
スターによる魅力は少ないが、なかなか、面白い作品でした。


エントラップメント(99)
Entrapmentの意味が分からず、辞書を引いてみたら、陥れる(おとしいれる)とある。
イメージフイルムからは、もうチョイアクションの激しい映画だと思ったが、
以外とそれほどでもないし...。だいたい、二人の主役の、ショーン。コネリー(マック)
と日本の化粧品のCMで顔なじみのキャサリン。ゼータ・ジョーンズ(ジン)が何度となく
お互いが裏切るような行動をするので....。当然黒幕は居るのだが...それは
最後の最後でわかることの成るが.....。
でもショーン・コネリーはいい年だろうに....ヨクヤルヨナーと思う。
でも、がんばってほしい気はする。そういえば、最近アクション物がその手のトップスターが
お年に成ったせいか、あまりのドキューン、バッキューンでは平和でないからか?
かなり少なくなったように思う。見る側の趣向も変わったのかもしれないが....。
ジョーンズの衣装にも期待したが期待しすぎたのかもしれない。
反対に、予想外だったのは、彼女は以外に柔軟な体をお持ちのようで...
赤外線をかいくぐってい行く練習といい、本番の泥棒の時といい。これでもかと
見せつける。たぶん、ショーン・コネリーが目を付けたと言うことも有ろうが、
その才能を十分に写したかったのかもしれない。確かに緊張はする。
ドロボーは3度いや4度いや5度もこの映画ではやるが、それはすべて最後の史上最高の
強盗80億ドルを盗むためなのだ。
シューン・コネリーは昔、最高の泥棒だったという設定。
キャサリン。ゼータ・ジョーンズは腕利きの保険犯罪を暴く調査員。
いきなりのビルの屋上から高価な絵(レンブラントだったと思うが)を盗み出す。
これが、MAX的あるいはバットマン的に細いワイヤーでスーット降りていくシーンは
つい息をこらして見てしまう。。
全身黒装束、しかもかなりのハイテク。たぶんスタイルからしてマックのはずはない。
ストーリはここでは書かない、かく内容でもない。つまり見ないとわからないのだ。
黄金のマスク4000万ドルを二人で盗むのに先に書いた赤外線のシーンが関係するが、
当然、下見も二人でする。このときジンはマックから贈られたドレスを着て行く。
ここは、うっかりするとどこぞのCMかと思ってしまう。なんか、CMに毒されている自分に
気がつく、変な感じではある。
キャサリン。ゼータ・ジョーンズは時に色っぽく、時には少女のごとく、時には頭のさえた
女性、時には、優しい恋心をもつ女性といろいろの面を見せてくれるのも以外だった。
それと、最後の最後まで、どうなっているの?と思わせる複線が....。
もうチョイ消化不良のような気も市内ではないが....単純に泥棒の映画だと
観客は納得市内だろうし.....。
私、個人としては、もうチョイ、泥棒の妙を見せてほしかった。


ペイ・バック(99)

メル・ギブソンの映画のイメージからするとやや、チガウ。たぶん彼はこんな作品が好きなのだろう。
と思わせる、チョト異質な不思議なアクション映画である。
全体の、テンポがクールなのだ、fガ、時々ギブソンらしい素早いアクションが展開する。
だいたい話の動機がセコイ、普通の映画なら100万ドル、特に最近の映画だと1000万ドル単位の話
になるのだが、こいつは7万ドル!?だからこの主人公ポーターを迎え撃つギャング供も、もっと裏が有るだろう
と取り返しにきた、7万ドルを返さない、そんで、ドッカン、ドッカンとヤッチマイヤンノ!見ているこっちも、
もっとでかい、話が....と最後まで見てしまう。で結局手に入れたのは13万ドルと昔好きだった彼女と
いただいたキャデラック。てっとこ。ソレニシチャー、何人殺した?!
と頭抱えている所に、終わりの字幕で、ディーンマーチンの歌が流れる。題名は覚えていないが、
少し納得。ディーン・マーチン風を彼なりにやってみたかったのかもしれないと。
ディーン・マーチン主役の映画は女にモテモテで、けんかもスマートに勝つ。チョト間抜けでは有るが
悪役はもっとドウショウモない低能ぶりで、シカモ車、家はチュー豪華。
それに引き替え、こっちは、汚く、貧乏で、血だらけにやっつけられるし....が、女は彼を好きだ!
特に、終わりころに中国人ギャングと殺り合って最後に女と...と言うとこで、本命のギャングに
殴り倒されるが、ここでの女の顔のウットリしたさまは、これをやりたかったのか?と思ってしまう。
てことは、メル・ギブソン風のかっこよさ。をやりたかった。?
良く見ると、悪役はそれなりの俳優を3人も揃えている。
カーター(ウイリアム・ディバイン)、フェアファックス(ジェームス・コバーン)、ブロンソン(クリス・クリストファ−ソン)
女も色っぽい!リン(デボラ・カーラ・アンガー)、ロージー(マリア・デロ)、
SMの女バール(ルーシー・アレックシス・リュウ)
ただ、メル・ギブソンってマゾ?と思えてしまうくらいに、良くやられるネ。
ストーリは...説明しにくい、筋が有るような、ないような、文章で書いても、雰囲気は伝わらん。
この映画は、今の流れとはチョトチガウ、ダークだがクール、スマートじゃないが、きめている!
ちょと、チガウ味の、それなりに完成度の高い、作品。
見ドコはもう一つ。やらっれぱなしのようで、逆転ホーマーが随所に見られるとこかな。
ちょと、大人の味。です。