TAXI(98仏)
「レオン」「フィフス・エレメント」のリック・ベンソンのハチャメチャのスピード狂の映画。
ピザパイ配達に飽きた主人公がTAXIをやるがコレが普段は白い色した普通のタクシーなのだが
一度変身するとスゴイ!後ろにウイングは出るは、前にはチンスポイラー、タイヤも横に広がる。
ンデモテ!道路をレース場のようにものすごい勢いで走る。がある時頭はいいがへぼなお巡りを乗せ
190Kmで走ったから当然捕まるが...、このお巡りもドイツの赤いベンツに乗った強盗団にやられっぱなし
だったから、車にチョー詳しい主人公(ダニエル)を交換条件で相棒にする。
ダニエルの車はフランスのプジョー強盗団も車好きのドイツ人で当然ベンツ!
仏独の戦いである。この監督は相当ドイツがお嫌いのようで、徹底してオチョクル!
それにしても、壊しに壊す!!何台ダメにしたのだろう?
ストリーは大したものではない。カーアクションを見せるためのストーリ。
ただ、作りはオーソドックスである。「スピード」のような、凝ったカメラアングルはない。
その意味では、より身近な感覚で見ていられる。
チョイト色っぽいとこも有るし...。全体がチョー軽い乗りの映画なので...。
ともかく車の暴走が好きなあなたには必見である。
カー・アクションは超一流である。

マスク・オブ・ゾロ(98)
スピルバーグ監修、マーチン・キャンベル監督、アントニオ・バンデラス主役のゾロ!
今までのゾロと違って人間くさい。復習の鬼と、親子の愛、そしてラブロマンス。
ストーリもダイナミックである。
話が初めと終わりがつながるように出来ている。
出だしはいつもながらのゾロでカッコイイのだが....。その後...。
マ、見てくれたまえ。損はない。

アントニオ・バンデラスのゾロになるまでの修行時の話がコレ又ズッコケで
ジャッキー・チェンの「酔拳」にも似て笑わせる。いやはや馬にまでコケにされる
シーンは今までのゾロでは考えられない物である。
ココまでのシーンではアントニオ・バンデラスの強いが粗野で頭に血が上り安い点は
今までのアントニオ・バンデラス役にピッタリである。
ところが、宿敵の居る晩餐会に出る所でZの文字が荒野に放たれたときから、
人格が変わり始める。
ソウ、ここからは英雄のゾロが復活する。スマートでダイナミックしかも冷静。
判断力、行動力抜群のゾロの復活となる。
今までは好きになれなかったアントニオ・バンデラスではあるが、
すっかり見直した。ゾロとして完璧である。

恋の相手としての若き女性は正義感にアフレ、優しくも勇敢な女性。
ゾロの宿敵ドン・ラファエロの娘となっているが、初代ゾロの娘である。
コレがまたなかなかの美人!キャサリン・ゼタ・ジョーンズは私好み、しかも目つきがGoodである。
生き生きとしている。不思議に気品と野性味を感じさせられる。
素晴らしくピッタリの役である。
他の女優では多分ココまでは....。

終わりの所での宿敵同士の戦いはこれまたチャンバラ映画よろしく剣さばきの面白さを
たっぷり見せてくれる。
ここで、初代のゾロも宿敵と戦うが.....。

全編全く飽きさせない。娯楽映画の面白さを十分に味わわせてくれる作品である。






アベンジャーズ(98)
007の現代版ではなく、よりイギリス的なオシャレでイキな感覚の作品です。
舞台もイギリス、当然かもしれないが、誇張されたイギリスセンスがGoodである。
この点は最近の007がアメリカ的になっているのを批判しているかのようでもある。
主役の一人、男のスパイ、ジョン・スティド(レイフ・ファインズ)が完璧な?イギリス紳士
を演じている!この点は「80日間世界一周」に出てくる主人公に似ている。
久々のイギリス紳士登場である。
当然スタイルも完璧である。いつも持っている傘が武器になる。ただ、007みたいな
派手な小道具は出てこないが、車はベントレー、ジャガーEタイプ、ミニクーパーオール
英国製!!だが悪人の道具は凄まじく、リモコンの巨大蜂、に追いかけられるシーンは
007ではオキマリのシーンでは有るがなかなかGoodであります。
また、最終兵器は気候をコントロールする装置で、これにより、世界を征服しようとたくらんでいる
のがショーン・コネリ(007シリーズの最初の俳優)で、コレもチョイト皮肉!
コレによりこの映画もいよいよ面白い物に仕上げている。さらに、
このショーン・コネリ(サー・オーガスト)の居るところがスゴイ!迷路のような、巨大な
地下都市のような....。ただ残念なのは全景がよく分からない所であろうか。
それはほど巨大なイメージを与える。多分CGなのかもしれないが...前半の牧歌的
イギリス風景とのギャップがスゴイ!
後半のアクションには気候装置が働き始めロンドンが吹雪になり、雷はなるは、最後は
巨大な竜巻が襲うのである。嵐のなかでのサー・オーガストとの戦いは、「フラッド」バリの
スゴサである。
そうそう、忘れていたが、主役はイギリス紳士ではなくエマ・ピール(ユマ・サーマン)で
物理学者で気象研究家さらにチェス、フェンシング、格闘も強い。
その腕と才能を買われて、スパイになるのだが、設定の割に本編での活躍はジョン・スティド
との協力によることが多いのだが、結構、別行動も多いし...。
この点が??である。オシイ!!
また、シーンとシーンのつながりがスムーさに欠ける。のもオシイ!
技術的な問題というより何か手抜きされたような感覚が残る。
ガ!面白い。何度も見たくなる作品である。

ハタリ!(61)
アフリカでの動物ハンターのお話である。
殺すのでなく、生け捕るのである。車で追っかけロープを首に引っかけて
捕まえるのである。捕まえ動物は世界中の動物園に売るのである。
ココにサイの注文がきたが、どう猛なサイはその角で体当たりする。
動物園から女性カメラマン(エルサ・マルティネリ)、リーダーはある時
サイの反撃に逢い大けがをし入院。
恋あり、不思議な発明での猿の大捕物もあり、
ある時はマサイ族に女性カメラマンが気に入られ彼らと同じ衣装にさせられ
一緒に踊ったり。
鈍感なショーン(ジョン・ウエイン)に愛想を付けた女性カメラマンは帰ってしまうが
あわてたショーンはなついていた子象をつれ臭いで探し出す!
ココのシーンに「子象の行進」が流れる。
中程で夕闇の草原を走り帰途につくシーンではハタリ!のテーマが太鼓のリズムが
素晴らしくモダンなアフリカのイメージを引き出す。
しかし、主演がジョン・ウエインだから、メチャ明るいアフリカでテンポも良いせいか
連続ドラマにしてもおかしくない位のエピソードが沢山あるのに退屈しないどころか
時間が短く感じてしまう位である。
今、こんな映画は作れないかもしれない。
また、ビデオで見ると画面のサイズが小さいのでこの迫力は伝わりにくいかもしれないが
今見ても楽しい作品である。