13ウオーリアーズ(99)
現実的にはないかもしれないが、あの時代にはあったかもしれないお話で、物語の構成としては
黒沢明の「七人の侍」を元にしたような作りで、なおかつ不気味な熊の頭をかぶった殺人軍団を迎え撃つ
その、シーンのすごさは、もはやアメリカ映画には何処も対抗できないのではと思うくらいである。
不気味さと恐怖に打ち勝って戦いを挑む一三人の闘士。しかし一三人目は本来は大使とう設定。
この設定もいい。主役はアントニオ・バンデラスだが、アラブの大使ではじめは剣も上手く使えないし、
馬もバイキングの物に比べると小型で弱そうなので犬かとバカにされたりするが、徐々に彼の本領を
発揮するのも面白い。
ストーリーはバンデラスの扮するイスラム人が蛮族のいる所に大使になって旅するところから始まり
盗賊にに追われて逃げた先にバイキングがいて助かった。
そこで、休んでいるとこに、バイキングの国から使者が来、国が恐怖の物にことごとくやられて援助を
請いに来た。そこで老婆の占い師が一三人の戦士を選んだ。その最後がバンデラス(アハメッド・イブン・ファハラン)
みんなはエフンとかアラブとか呼んだ。
そこから船に乗り、船酔いしながらやっとたどり着いたが、男はほとんど居なく、女と子供、それに弱っている
王が居るだけだった。みんなは恐怖していた。迷信の化け物が現れたと...怯え走ってくる子供を見つけ
その子の家に行ってみると、家中が血だらけで、死体には首がなく、ほとんどの死体もまともには残っていない。
ここで、さらなる恐怖が...植え付けられるわけだが...首領の王子はそんな事はないと...。
一三人はその夜ついに襲ってきた得体の知れない物達と戦ったが...二人が殺された。しかし敵も二人やつけた
はずが...死体がない。
はたして伝説の怪物なのか!
次の攻撃に備え村を上げ防護の壁、溝を作る。そして彼らはついにやってきた!しかも大群で!

「ジュラシックパークを生んだ、マイケル・クライトンの小説「北人伝説」を映画化したものだそうだが、
話の展開も不気味さとそれを跳ね返す勇気が実にうまく作られている。しかも一三人がそれぞれ個性が
ある様に作られていて、襲われるたびに、何人かずつ殺されてしまう。恐怖と怒りと...不気味さと。
終わりに近いところで化け物のアジトに侵入するが、そこでの光景も実に不気味やっぱり人間じゃないと言わせる
とこも、言えていると思う。しかも穴蔵での戦いは、エーリアンを思い出させる。
戦いと戦いの合間少しだけ休まる所があるが、でないと、見ている方がくたびれる。
今時のゲーム感覚の作品でも有るので、ゲーム好きの人にも見てもらいたい。こっちはもっと凄いぞ!...と。

WHO AM I ? (98)
アクション映画だから、ストーリーはどうでもいい。
強力なエネルギーを隕石を発見したことから事は始まる。
ジャッキーは発見した人達を襲い、隕石と科学者3名を拉致した、米国特殊部隊
の一員であった。はずが、気がつくと大けがでアフリカの土人達に助けられていた。
そこで、健康を回復したのだが、自分が誰なのか思い出せない。
国に自分探しに戻る途中、ラリーに参加しているらしい三菱の車に出くわす。
そこに日本の男が毒蛇に噛まれて、気絶している、それを応急処置して、
相棒の女性とゴール目指して快走!
ゴールで身元の分からない男が日本人ライダー巣くったと新聞ネタになる。
これを見た、悪人達は彼を抹殺するように命じる。
これからが、追われ、追われ、ながらの大アクションが続く。
アフリカのラリーは多分パリダカかもしれない。しかも三菱!
どのような関係があるのかは知らないが、三菱自動車とジャッキーは
必ずセットになっている。
今回も、最初がパジェロ、次が病院から、逃げ出す時に町中をものすごい
カー・スタントを見せるのは、三菱のラリーカー仕様のランサー。
ただ、これを運転するのは、アフリカで助けられた、女性ラリスト。
スピンターンなんて当たり前!横転した車を横転したままエンジンを
ふかして自力で起こしてしまうのは面白い発想だ。
その後は、例のカンフー、敵のアジトのビルの屋上でのカンフーは
相当力が入っていた。
それから、このビルの一部が斜めに成っているのを利用し、ここを
滑り降りるのは、この映画の最大の見所としてマスコミなんかに
紹介されていたが、期待道理にすごい!
もし、間違って、横から落ちたら命はない!!
しかも、あの斜度は60度くらいはある。短い距離なら何とかなるだろうが
何十メトールあるのかわからないが、相当にある。スゴイ!

ただ、アクション映画では仕方ないのだが、2,3おかしな所もあった。
1:横転したランサーが起きあがった後は傷一つない!
2:ビルの中を逃げ回った途中で、何故か服が黒いブレザーから
 元の、革ジャンになっていた。
まだ、有るかもしれない!探してみるのも、面白いかも!?



ベオウルフ(98)
どういったジャンルに入れるべきか良くワカランので無理矢理ここに入れた。
時代的に見ると中世ヨーロッパとも思うのだが、主人公の持っている武器は
この映画オリジナルで、どちらかといえばゲームポイ。
ベオウルフは、途中まで見ないとわからないのだが、主役のクリストファー・ランバート
から想像できると思うとおり、ハイランダーにキャラクター設定が似ている。
出だしからするとコナンシリーズのようにバーバリアン風でもある。
いずれにしろ、やたらいろいろな武器を使う強い男である。
中世のお城に夜な夜な城にいる者を片っ端から殺す怪物がすんでいる。
この城にベオウルフが戦いを求めて来るのである。
何故わざわざ危険なところに戦いに来るのかは、後半で一応説明があるが、
マ、ハイランダーと思えば苦にもならんが、
城には女が何故か沢山居る。兵士の妻達だったのかもしれない。
兵器係の者もいる設定は面白い、しかも兵長の下に働いているのが、気が弱く
どじな小柄な男だし、城主は何故かこの魔物に「おまえは殺さん」と言われている。
何か、訳がありそうな雰囲気ではある。
兵隊達の隊長は大柄で強い男だがはたして、怪物をヤッケルのはだれ。
また、城主には綺麗なだが、気の強い娘がいる。この娘を隊長が恋心を抱いている。
従い、強いベオウルフに嫉妬を感じて、戦いを申し込むが、完敗してしまう。
走行している内に、まだ、日も暮れない時から怪物が現れるようになり、
いよいよ決戦の時がくる。
避難させた女達は裏をかかれ怪物に皆殺し、そこで戦うのだが、隊長もベオウルフも
やられてしまう。しかし、驚異の回復力でベオウルフは傷がなくなってしまう。
ここが、ハイランダー的の一因。
そこで、武器係の気弱な男に特注の武器を作らせ、地下で対決。
危うい所を隠し持った武器で怪物の右腕を切り落とす。
しかし、勝利に酔っている暇もなく。また怪物は現れる。.....
しかも、もっと最悪の怪物が...。

拡声器が出てきたりするし、どうやって燃えているのか、年中、廊下はじめ
至る所にガスの火が照明として燃えている。