スリー・キングス(2000)
CMでの印象は、戦争をゲームにしているアホな作品かと思っていた。
確かに、はじめの編は全く、こいつら何なんだ!と思わせるくらいの
自分中心のどうしょうも無い奴らだと思った。ただ、ドンパチやる戦争アクション...
が、お宝のある町に着いてから様子が徐々に....。
この映画は、まだ記憶に新しい、サダム・フセインのイラクが、クウェートを侵略し
その後アメリカ+連合軍がこれを奪回し、ほぼ制圧した頃から話が始まる。
ある時、イラク兵を捕虜にして武器を持てないように裸にさせていた時。
ある兵士のケツの穴に地図が刺さっていた。
それは、イラク軍がクウェートから盗んだ宝物を保存している地図だった。
そこで、4人が軍曹2名+上等兵を率いた少佐(ジョージ・クルーニ−)
が戦闘車両に乗って、簡単にお宝を盗ってくるはずだった。
確かにそこには2700万ドルの金塊がありトラックで運び出すことに...
しかし、イラク軍と戦闘になり話が.....
ここで、イラク軍はアメリカと停戦協定を結んでいる。
反体制のゲリラには最初武器などの支援をしていたが、これは止めていた。
本来なら、停戦をしていてもゲリラに支援をしていれば....と思わせる。
ココで、残忍なイラク軍の兵士が、ゲリラの女性を娘の前で撃ち殺してしまう。
それをみた少佐の理性が目覚め、イラクと撃ち合う事に!
はじめはそれでも、お宝に固守していたが....
反政府イラク人をイランまで送ることに....。
ところが、どっこいそうは簡単に事は進まない。予想外の事が次々と..
結果は上等兵が命を落とし、マーク軍曹が胸を撃たれ、少佐も左腕を撃たれる。
そして、やっとの想いで、国境に...その時...

何の為の戦争かと言うことがじわじわと見せつけられる。敵は誰なのか?
イラクがナゼクウェートに?それはお金が欲しいから。
なぜ、アメリカはイラクと戦ったか?石油が欲しいから。
だが、究極の選択は.....。

戦争ごっこの愚かさ、戦争の悲惨さ。をキチンと描いている、
いい加減な作品ではなく,極マジメな作品でしかも、最近のアメリカの
戦争に対する考えを、キチント批判している良い作品だ。

しかも、アクションシーンもしっかりあり、テンポも良く、
決して眠くはならない。