スパイ・ゲーム
Spy Game 2001/12 Universal Pictures

少々カメラワーク芸術的なのとテンポが速いので、くたびれますが、
何カ所か昔の回想録的に出てくるシーンはそれなりに淡々としたもので、
そこで、スパイとして働くトムの人間性が描かれている。
それを、諮問委員会でネイサンが説明しながら、再度トムの人間性を
確認してるかのようであった。
24時間後に中国に捕らわれ拷問を受けているトムは国家に無視され
見捨てられようとしているのだが、その口実を作るためにネイサンに
色々と過去の出来事から探し出そうとしていたのだ。
しかし、冷たそうなネイサンではるが、彼はついにトムを救出するのだ。
ココの所は後半の目に見えない心理戦の駆け引きが実に素晴らしい。
最近、ハイウッドの映画はこの後半に掛けてるのではないかと思われるくらい
一部に隙も無いくらいの出来である。映画は娯楽作品だが
こんな芸術品も有っても良いだろうとおもう。
トムはブラッド・ビットがやっているが、ドンピシャのはまり役である。
この役は他の人がやれるのだろうか?と思えるくらいで、
人間の悩みを実に上手く演じている。
ロバート・レッドフォードも上手い、ただ、老けたなと思ってしまったが、
この役は、ちょうど明日退職する、最後のお勤めの日だったのだ。
その意味ではこの人選も最高である!
ただ、対抗する役者が少々印象が弱いのが欠点である。
眠いときは見ない方がいい、頭をすっきりさせて見ないと、
Gameに付いていけない!

ロバート・レッドフォードRobert Redford
:ネイサン・ミュアー
ブラッド・ビットBrad Pitt
:トム・ビショップ
キャスリン・マコーマックCatherine McCormack
:エリザベス・ハドレー
スティブン・ディレーン Stephen Dillane
:チャールズ・ハーカー
ラリー・ブリックマンLarry Bryggman
:トロイ・フォルガー
マリアンヌ・ジャン=バティスター:グラディス・ジェニップ
監督:トニー・スコット Tony Scott
製作:ダグラス・ウイックDouglas Wick,
   マーク・エイブラハムMarc Abraham
撮影監督:ダン・ミンデル
プロダクション・デザイナー:ノリス・スペンサー
衣装:ルイーズ・フロッグリー
編集:クリスチャン・ワグナー