ボーン・アイデンティティー
The Bourne Identity 2003 Universal Pictures

ロバート・ラドラムが1980年に発表したベストセラー小説、『暗殺者』を大胆にアレンジしてたとあるから、
小説と少し違うのだろう。
暗殺者はジェイソン ・ボーン(マット・デイモン)なのだがナゼか暗殺に失敗して海に漂っていたとこを漁船に助けられる。
が、記憶が無い!しかも銃で2発撃たれていた。
陸に上がって、お尻に埋め込まれていた銀行口座を開ける。
そこには大金と各国のビザ、しかも名前も違う。さらに銃もあった。自分が何者か?何かやばそうな気配!
誰かにつけられている!領事館に行くが、そこで、警備員、兵隊に追われる。
そこで、ビザの事でトラブっていた女性クルーツ(フランカ・ポテンテ)に2万ドルでパリまで乗せてもらう事にした。
パリの住んでいた所に来たが...そこに、何者かが彼を殺そうと襲ってきた。反撃した後男は飛び降り自殺した。
パリ警察に追われる。ココがカーアクションの見せ所!ローバー・ミニのハンドルさばきはなかなかである。
逃れた先は彼女が以前やっかいになっていた所、しかし、さらに、追っ手が来る。
ここで追っ手からボーンも殺し屋だと教わる。

この映画の面白さはボーンの記憶をたどる事と、見知らぬ追っ手がやって来る。そこで「逃亡者」の様に逃げまわるとこだが、
少々記憶喪失ということで、追われる者逃亡テクニックと追っ手とのアクションはいいが、背景が今一弱い。
ナゼ、殺される必要があるのか?暗殺に失敗したから?
それに女性がナゼそこまで彼と行動を共にするのか?わからん。惚れたから?
もう一つ、マット・デイモンが強い男というイメージが弱い、 『ラン・ローラ・ラン』のフランカ・ポテンテも表情が
クール過ぎて物足りない。
全体的に見て安上がりな映画だと思うが、アクションが華々しくないがケッコウいけるなど、
最近の面白い作品が少ない中、見て損のない作品である。

Starring:
Matt Damon, マット・デイモン
Franka Potente, フランカ・ポテンテ
Chris Cooper, クリス・クーパー
Clive Owen, クライヴ・オーウェン
Brian Cox ブライアン・コックス

Directed by: Doug Liman ダグ・リーマン
Produced by: Doug Liman, ダグ・リーマン
Richard N. Gladstein, リチャード・N・グラッドスタイン
Written by: Tony Gilroy, トニー・ギルロイ
William Blake Herron, ウィリアム・ブレイク・ヘロン

原作:ロバート・ラドラム